国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/07/18

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)7月19日(火曜日)
          通算1187号 
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 自爆テロの嵐がつづくなか、イラク首相がテヘランを訪問
  イラクは三つに分割された方が良いのではないか?
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 英米はひそかにイラクからの撤退プランを準備したという報道がある。

 お人好し日本はたかられる国でもある。
 米国と欧州連合(EU)共催のイラク復興支援会議では「イラク移行政府」への支持継続が協調されたものだった。
 演説にたった町村信孝外相は85年に中断したままのイラクへの円借款再開を表明し、「イラクの復興は次の段階に進む」と現実を無視した夢を語った。

 この国際会議には80カ国が参加。イラクからはジバリ外相らが出席している。
 また大会声明では?テロや暴力を非難し、当局の協力を求める?イラクの優先順位に沿って人道援助、復興、開発、権支援を継続?イラクの捜査、司法、刑罰的機関の改善を一層支援する、などと謳われた。

  しかしイラク人、とりわけ過激派はアメリカにあれほど「御世話」になりながら都合が悪くなれば平然と裏切る。テロは背後から行う。
表でテロリストを攻撃し、裏ではテロリストを育成し、カネを与えアメリカ兵を攻撃させる。この遣り方はアラファトと同じ。所詮は砂漠の民の再現のない猜疑心、ベトウィンの残酷で過酷でしかし真剣な生き方。

 イラク戦争、緒戦はアメリカのハイテク兵器でバンバンと華々しかった。いざ多国籍軍のイラク駐留となるや、各地で信じられないほど執拗なテロが起こった。外人部隊が流れ込んだからだ。
 
 7月17日になって、ようやくサダム元大統領を起訴である。
 サダム・フセインら旧イラク独裁政権の要人が犯した”戦争犯罪”を裁く特別法廷のライド・ジュヒ首席予審判事は、サダム元大統領の罪状のうち、1982年にバグダッド北方ドゥジャイル村でのイスラム教シーア派住民約150人が治安部隊に虐殺された事件で書類送検が済んだと語った。
 初公判の早くても9月以降。
 
 このニュースの直後、バグダッドの南約60キロにあるムサイブ町でタンクローリーへの自爆テロが起こり、数百人が死傷、最大の被害に近い。ヨルダン人テロリスト、アブムサブ・ザルカウィが率いるテロ組織「イラクの聖戦アル・カーイダ」が犯行声明を出した。

 ムサイブ町はシーア派の拠点の一つ、現場近くにシーア派モスクがあり、同派住民の無差別大量テロが目的である。
敵対してきたスンニ派がやったのならともかく、イスラム過激派は両派に爆弾テロを仕掛け、ようするにイラクを泥沼に陥れることだけが当面の目的のようである。
 
 同日夜、バグダッドでも自爆テロが三件、警察官ら22人が死亡した。
 かようにシーア派とスンニ派と過激派が協力しあう体制が実現するシナリオは難しい。

 しかも、このタイミングにイラク移行政府の首脳がテヘランを訪問した。
 四月に発足したジャアファリ首相はイスラム教シーア派政党「ダアワ党」の党首だ。
 旧フセイン政権の弾圧を逃れ、ながらくイランに亡命していた。このためイランの意向を汲みやすく、米国は最大の警戒をしている。

 それはともかく1980年から88年までイランイラク戦争が起こり、戦火を交えた両国間で首脳が公式に往来するのは79年以降初めて。いつぞやのサダトのイスラエル訪問に匹敵する。

 ジャアファリ首相は三日間テヘランに滞在し、ハタミ大統領やアフマディネジャド次期大統領、ハラジ外相らと会談した。
 エネルギー供給や復興支援、治安回復などに関して両国の協力を明記した複数の協定文書が署名される。

 イラク北部はクルド族がほぼ完璧に抑え込み、南部はシーア派が抑えた。のこる中部がスンニ派とシーア派の混在するバグダッドを擁するものの、地域的には三つに別れていると考える方が現実的だろう。イラクは三分割されるべきではないか。
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(読者の声1)日曜版の産経新聞(7月17日付け)で宮崎さんが書評された松本徹『三島由紀夫 エロスの劇』(作品社)を早速、買い求め、読み始めたところです。以前、このメルマガにも、ちょっとさわりを書かれていましたが、本格書評が日をおいて産経にでたというわけですね。
 松本さんの作品は五年か六年まえ『三島由紀夫の最期』(文藝春秋)で、これでミシマを論じないと言っていたはずでしたが、やはり秋山さんが言ったように「死後も成長する作家」というわけなのでしょうか。
    (弁慶、京都)


(宮崎正弘のコメント)産経の書評に書いた通りです。ところで、三島全集、最後の参考文献は、あまりにも膨大で刊行が遅延しておりますが、それでも全部は収めきれず、すこしはみ出してしまう由です。
また先々月に神奈川文学館で催されて三島展も連日満員で、とくに五回分散して開催の講演会も超満員でした。やはり死後も成長しつづける作家です。
憂国忌は例年通り、九段会館。11月25日(金曜日)午後六時から。ことしはシンポジウム開催のほか、細江英公氏の秘蔵写真スライド『薔薇刑』を細江先生の開設で上映します。追って詳細は拙メルマガでも告示します。


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(読者の声2)「大日本帝国の朝鮮人」について。
■中国人 謝永光著『日本軍は香港で何をしたか』 
(朝鮮人は)一般の日本人よりも背が高く、日本の正規軍よりももっと凶暴だった。 民家に乱入して婦女暴行を働いたのは、ほとんど日本人の手先となって悪事を働いていた朝鮮人であった。当時香港住民は日本軍に対するよりももっと激しい憎悪の念を彼らに抱いた。 
■当時の中国人が描いた漫画「日本の軍旗を振り回す朝鮮人が中国人を殺す!」 
http://nandakorea.sakura.ne.jp/img/spiral.jpg 
■仏誌Paris Match元特派員アルフレッド・スムラー著『ニッポンは誤解されている』 
別に日本人戦犯の責任を軽減するつもりはないが、占領地域で最も嫌われたのは、このころ日本国籍を持っていた朝鮮人だったことに注意しておかなければならない。 
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4531080548/249-1372373-3521946 
■ある医師の述懐『キヤンガン、山下将軍降伏の地』 
(登山中の)小休止の時アンがコリアンと知らないフィリピン人の彼が言った。「日本の占領下で最も残虐だったのはコリアンだった。赤ん坊を投げて銃剣でうけたのも彼らだった。皆がそう信じている。」 一気に遭難しそうになったパーティを何とか支えつつ、私はキアンガンの将軍の亡霊を見たような心持だった。その後も各地でこの噂のような言説をきくたびに、愛国者たるアンの胸中が想われてならない。 
http://www.net-ric.com/advocacy/datums/95_10irohira.html 
■オーストラリア人ケニス・ハリスン著『あっぱれ日本兵』 
その日の締めくくりとして、コリア人に引き合わされた。 彼らは(日本人に比べ)大型で、顔は平たく、知性に劣り、日本人が与えた屈辱を我々に転嫁した。 どんなに試みても、我々は彼らと本当の付きあいは確立できず、体罰となると、日本兵よりも彼らをはるかに恐れた。 
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4425946316/qid=1099204982/sr=1-1/ref=sr_1_8_1/250-8480028-1317830
     (AN生)


   ♪
(読者の声3)永田町は解散モードですね。某秘書の方を8月後半の或るイベントに誘ったら「解散が無ければ。。。」との返事でした。
本当に解散になるんでしょうか? 小生は、小泉は意地でも法案を通すと思っています。今朝のサンプロ(田原は今週都内での醜悪な自分の出版記念パーティーではしゃぎ過ぎたせいか、風邪で咳き込み声も出ない体たらく)で、司直に挙げられるのは業者だけで、官に裁きの手は及ばないだろう、まして政治家までは到底、無理だろうとの結論でした。小生は、郵政法案反対派の建設道路族の脛に傷もつ派閥のボスや議員を、事件に連座させるぞと小泉や自民首脳は恫喝し、反対票を投じないよう追い詰めていると忖度します。
国会開会中の不逮捕特権が議員にありますから、万万が一郵政法案が参院で否決されたら閉会した翌日の14日に高検は何人かの大物議員逮捕に動くでしょう。その翌日が15日で小泉首相の靖国参拝です(微笑)。そして解散!!
15日の小泉首相の靖国参拝以外の展開(法案否決・解散・議員逮捕)が起こる蓋然性は低いと観ています。
       (HN生、丸の内)


(宮崎正弘のコメント)未来を見通す力があれば、だれでも今ごろは。。。になっている筈なのですが。しかし小泉さんは靖国神社へ行くのは郵政民営化とは関係のない、必然の帰結であって、それが出来ない環境へ永田町で追い込まれても、なお、解散に打って出るとするとすれば“自爆テロ”ですね。ま、あの人にはふさわしき最後。それでも歴史に名前を残したくて自爆するのなら靖国へいくべし。
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(おしらせ)

 <<日本李登輝友の会主催>>
 なぜ台湾は、日本の生命線なのか。なぜ日本は、台湾にとって重要なのか。
 かつて日本と歴史を共有したこの国には、日本人と文化、価値観を共有する人々がいます。その台湾が、今や中国の侵略・併呑の危機に直面しています。しかし我々日本はこの現実に対し、どれほどの危機感を抱いているでしょうか。
 ここに両国の識者が、その理由を解き明かします。

【日 時】 平成17年7月31日(日)午後2時-4時30分(開場:午後1時30分)
【会 場】 神奈川県立かながわ労働プラザ 3Fホール(通称:Lプラザ)
      横浜市中区寿町1-4 電話045-633-6110(大代表)
      交通:JR根岸線「石川町駅」北口下車 徒歩3分。(北口の中華街とは反対側から出て、石川町北口交差点から首都高速神奈川三号線をくぐり、次の信号を右折)。
【講 演】 田久保忠衛氏(杏林大学客員教授・本会副会長)
      「日本における台湾の重要性 安全保障上から見た日台関係」
      林建良氏(世界台湾同郷会副会長・本会常務理事・「台湾の声」編集長)
      「台湾から見た日台関係の重要性 台湾の現状と将来」
【参加費】 1,000円
【懇親会】 午後5時-7時。参加費:3,000円(学生:2,000円)
        会場は講演会場の隣です。
【申込み】 7月28日までにFAXまたはメールにて(当日受付も可)。
      FAX:03-5211-8810
      メール:ritouki-japan@jeans.ocn.ne.jp
【主 催】 日本李登輝友の会
【後 援】 台北駐日経済文化代表処、台北駐日経済文化代表処横浜分処、高座日台交流の会、台湾研究フォーラム、神奈川県日華親善協会、在日台湾同郷会、日本台湾医師連合、怡友会、神奈川県議会日華親善議員連盟、日華親善横浜市議会議員連盟
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☆ 九月の予告 ☆
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公開シンポジウム「近現代史の総点検」
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<<史観諸説の虚妄を衝く>>
乃木希典は本当に愚将だったのか?
朝鮮・台湾は日本の植民地だったのか?
日中戦争なんてモノがあったのか?
南京大虐殺は本当に在ったのか?
ノモンハン事件などの通説を総点検

 と き    9月10日(土曜日)午後2時―5時(一時半開場)
 ところ    茗荷谷 拓殖大学・文京キャンパス
 主 催    拓殖大学日本文化研究所(所長 井尻千男)
 パネリスト  遠藤浩一、黄文雄、福井雄三、藤岡信勝、宮崎正弘
 入場無料!
 問い合わせ  拓殖大学「オープン・カレッジ」(03−3947−7166)

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三島由紀夫研究会 「公開講座」
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 <<渋沢達彦を通じてのミシマ像>>
 対談形式で三島由紀夫と渋沢達彦の交遊、当時の文壇模様を語る

 と き    9月27日(火曜日) 午後7時(六時半開場)
 ところ    市ヶ谷「アルかディ市ヶ谷(私学会館)」
 講 師    作家 中村彰彦 渋沢龍子(渋沢達彦氏未亡人)
 参加費    おひとり2000円
 主催     三島由紀夫研究会
 問い合わせ  (03)3200−2295
        http://www.nippon-nn.net/mishima/koza/
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<<宮崎正弘の新刊>>
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
週刊文春、週刊新潮などでも大きく取り上げられました! 主要書店で売り切れ!
http://www.seiryupub.co.jp/
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『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税) 
  アマゾン中国本で第四位! 三刷出来!
http://www.hankyu-com.co.jp/books/_ISBNfolder/ISBN_05200/05208_hinshi/hinshi.html
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<<宮崎正弘のロングセラーズ>>
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp&field-author=%E6%AD%A3%E5%BC%98%2C%20%E5%AE%AE%E5%B4%8E/250-6226573-5690658 (以上は上記アマゾンからも購買できます)

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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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