国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/07/13

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)7月14日(木曜日)
          通算1181号 
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中国四大国有銀行、再建にまつわる怪談
 欧米勢の投資銀行などが資本注入の本当の理由は何だろう?
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 中国四大銀行(中国銀行、中国農業銀行、中国工商銀行、中国建設銀行)はカンフル注射をうち続けてもらって、それでも不良債権は公式で29%、実態は誰が考えても40%台。
 したがって銀行本来の目的である貸し付け業務が停滞し、これは西側の常識では破産寸前のマンモス。
 当局は外貨準備高からも合計1150億ドルを回して不良債権処理にあててきた。

 ところが、ところが。
 ゴールドマンサックス証券とアリアンツ保険が10億ドルを出資して、このうちの一つ「中国工商銀行」に出資する手筈を整えたという(NYタイムズ、7月11日付け)。

 そればかりか「同行の上場の幹事会社となれば手数料収入だけでも天文学的」(サウスチャイナ・モーニング・ポスト、10日付け)。

 怪談はまだ続く。

 バンカメ(バンク・オブ・アメリカ)は中国建設銀行の9%の株式を30億ドルで購入する噂が流れている。中国建設銀行は昨年上場予定が遅延されており、従来は同行へ米国最大のシティグループか、もしくは老舗モルガンスタンレーの関与が市場では噂されていた。

 スイスのUBS(ユニオン・バンク・オブ・スイスランド)は、中国銀行に五億ドルを投じる手筈という。

 「純粋は商業行為? とは誰も見ていませんよ」と業界筋が語る。「日本でも新生銀行騒ぎがありました。禿鷹ファンドが何をしたか、ご記憶でしょう。いや、もうお忘れ?」。

 中国工商銀行は一億人の口座、5000億ドルの含み資産があると言われているが、依然として従業員が40万人という官僚的体質の銀行だ。

 しかも過去三年間だけでも800人の銀行幹部が汚職まみれで解雇された。
 9億ドルの新しい焦げ付き(不良債権増加)ばかりか、行方不明のカネが8億ドルあると会計検査で発覚したばかり。
 いずれも行内審査を通すための偽造書類が周到に手配されていた。

 中国で国有銀行は潰れるわけはないとばかりに不良債権を積極的に購入していたのがゴールドマンサックスとJPモルガンだった。そしてこの文脈から両社はCNOOC(中国海洋石油)のユノカル買収のアドバイサー入りをいつの間にか果たしていたわけだ。

 すでにゴールドマンサックスは昨年までに中国最王手保険の平安保険に出資し利益を確保している。
 韓国でも国民銀行を利益の出る銀行に変貌変質させた実績がある。

 同様にドイツのアンリッツ保険はドイツ第三位のドレスナー銀行に梃子入れし、経営を再建させている。
 欧米の強豪、中国不良債権を絶好のビジネスチャンスと捉えている。
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『小泉首相に八月十五日靖國参拝を求める東京行進』
  1 期日 平成十七年七月十七日(日) 雨天決行
  2 時間 午後一時三十分 集合、同 二時 出発
  3 場所 新宿 大久保公園
     JR線新宿駅東口 徒歩7分・西武新宿線 徒歩3分
  地図:http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.42.17.6N35.41.39.1&ZM=11
  4 要項 決議文採択後、街頭行進(雨天決行)
  5 服装 白色系の服装を推奨
  6 経路 新宿大久保公園〜新宿 中央公園 約二.五キロ(詳細は後日発表)
   主催      「チャンネル桜 草莽会」
   実行委員長   酒井信彦  事務局 西村修平 090-2756-8794
   後援  「英霊にこたえる会」「日本世論の会」「新日本協議会」「誇りある日本をつくる会」「国民新聞社」「靖国に参拝する地方議員の会」「磐南総合研究会」取材放送「日本文化チャンネル櫻」  ◇軍服、戦闘服等での参加はお断りします。手ぶらでも結構ですが、プラカードの持参をお願いします。
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(お知らせ)幻の名著!『大東亜戦争とスターリンの謀略』(三田村武夫・自由社)が限定復刊されました!
 大東亜戦争をいかに自衛のための戦争と理論だてようとしても、避けられない一点がある。それは尾崎秀実や三木清といった右翼の仮面を被り、支那事変の拡大を扇動した共産主義者が無視できない権力を握っており、言論界で活躍していた理由である。
本書はこの驚くべき真実を教えてくれる。
 『大東亜戦争とスターリンの謀略』のオンライン販売は下記へ。
http://www.daitouasensou.com/
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『靖国神社境内 野外劇』
  『同期の桜』
    作 榎本滋民  演出 野伏翔  キャスト 浜畑堅吉 上村香子ほか

 これは終戦60周年を記念し靖国神社境内 遊就館前の特設舞台で上演される
 とき   8月1日 ― 8月6日まで
      雨天決行、毎時19時開演(18時開場)
 チケット 前売り5000円、当日5500円(日時指定、全席自由)
 お問い合わせ バースエンターティナーズ (3779−2627)
 チケットぴあ 0570−02−9988(オペレータ対応)
        0570−02−9966(Pコード 360−257)
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(お知らせ)来週日曜「産経新聞」書評に拙文、松本徹『三島由紀夫 エロスの劇』。
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(サイト情報)ライス国務長官は7月8日から13日まで、中国、タイ、日本、韓国を訪問した。国務長官の発言など。
(1)Secretary Rice's Trip to East Asia International Information Programs, Department of State
http://usinfo.state.gov/eap/east_asia_pacific/rice_trip_july_2005.html
(2)"Secretary of State Condoleezza Rice is visiting China, Thailand, Japan  and the Republic of Korea from July 8 - July 13." 
(3)米議会調査局CRSの米韓関係報国。 Korea: U.S.-Korean Relations Issues for Congress Congressional Research Service, Updated June 16, 2005. 18p.
http://fpc.state.gov/documents/organization/49094.pdf
(4)ヘリテージ財団から日本の安全保障についてのレポート Japan’s New Security Outlook: Implications for the United States by Balbina Y. Hwang. Heritage Foundation Backgrounder #1865. July 7, 2005. 7p.
http://www.heritage.org/Research/AsiaandthePacific/loader.cfm?url=/commonspot/security/getfile.cfm&PageID=80581
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(読者の声1)えっ、あの「青島ビール」にも偽物!?。なるほど、なるほど、、。その実感あり。実は先日台湾に行ったとき「青島ビール」を飲んだがあまりにも不味い。それで以降は現地の台湾ビールに切り替えました。
ところで中露同盟の締結は、確かに両国間の利益が多い反面、これは正に旧中ソ同盟の復活であり、第2の冷戦の復活のシグナルとなる可能性がある。
一方、露西亜人は本能的に中国人を嫌っている。彼等の脳内発想には中国人=タタール(蒙古)人があるからだ!
一方、中国人はキョウド以来の北方民族の脅威に喘いできた。今でも東北部に住む中国人は露西亜人を”大鼻子”(タイピーズ)と罵り、彼等の水準の低さに軽蔑している。中国に脅威を与え続けた露西亜の南下政策が止まり、露西亜人も流石のシベリアの極寒に辟易しヨーロッパ方面に帰ってしまう。その間隙を縫って中国人(一部北朝鮮人)が露領内に浸透しつつある。やがてはシベリアの人口の過半は中国人となるであろう。
長大な国境線に沿って住む多数のイスラム系諸民族の蠢動を含めて、果してこの両国の友好関係は永続的なものであろうか、疑問に思わざるをえない。
(MI生)


(宮崎正弘のコメント)黒龍江省の北端、黒河で宿泊した夜、公安に踏み込まれた話を何処かに書きましたが、要するに人民解放軍がアルバイトで査証なしのロシア・ツアーを組織しており、おまえも参加しないか?日帰り、貳泊三日、一週間とよりどりみどりのツアーがある、とのことでした。ま、それだけ緊張感がないのが現実です。
 かといって心理的、民族感情的に言えば、お互いが不信感の固まり、両国の友好関係が永続する筈はありません。


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(読者の声2)中国の過去半年の貿易黒字が発表されたが、この程度で、ユノカルなどを買う資金に十分なのか?  中国による外国企業買収、しかも超大型買収の資金元の構造はどうなっているのか? もちろん巨額の外国投資は外資のまま保存し、それに見合う「元」を国内で印刷すればいいのだから、外貨資金はふんだんにあるのだが。誰か組織的、系統的、実証的、理論的に解明する必要がある。資源関係以外インフレにならないのは無限の労働供給力があるからだろうが・・・・。
 釈然としない領域がある。 さらに地下経済、共産党幹部の巨額のスイス銀行などへの流出預金・・・・・・。
 この問題、だれか徹底的に研究してほしい。これは中国問題の根幹の一つでしょうからね。
  (TK生、世田谷)

  
(宮崎正弘のコメント)こうした気宇壮大といおうか、被害者意識過剰といおうか、 発想の根幹は軍です。しかし軍は嘗ての大東亜戦争のエネルギー確保圏拡大の夢想に酷似し、シーレーン過剰防衛に走りやすく、小生はこれを「資源パラノイア」と名付けました。詳しくは26日発売の『WILL』でも論ずる予定です。
 買収資金は、中国の国有銀行が調達し、そのうしろで、買収のアドバイスをしているのが欧米の投資銀行と金融専門、ヘッジファンド。
 この行くつく先は、歴史上かって存在しなかったブラックホールかも。
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『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
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