国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/07/12

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)7月12日(火曜日)
          通算1180号 
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エクソン・モービルが中国で精油所プロジェクトを開始 
 CNOOCのユノカル買収騒ぎをよそに
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 エクソン・モービルは世界一のメジャー。
 7月10日から中国の第三位石油企業「シノペック」およびサウジアラビアの「アラムコ」と組んで華南の福建省で製油および副産物製造業務を開始した。

 総投資額は実に35億ドルである。年間8500万バーレルを処理する大工場で、エクソンの持ち株比率は25%。
 
 ここではエチレン、ポリエチレン、ポリプロポリエンなど石油製品を生産する。
 すでにエチレンは中国いたるところ設備が溢れ、80%もの値崩れを起こしているときに?
 
 いやそれにもまして中国の「CNOOC」(中国海洋石油)が米国メジャーの「ユノカル」に買収をかけているタイミングに?
なぜ。
 
 ところでスノー財務長官は「条件が整わない限り、米海外投資委員会(CFIUS)は調査を開始しないと発言した。CNOOCはユノカルの株主の懸念を払拭するため、米国政府に対して必要な調査を実施するよう求めていたうえ、ユノカルの株主は「シェブロンは買収代金として165億米ドルを現金と株式で支払うことを提案しているが、これはCNOOCの現金185億米ドルの提案を下回っている」と不満をのべている。

 つまり調査開始の条件は整っている。
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(読者の声1)プーチンによる中国への接近について興味深い分析ですが、見落とされている要因で検討すべき諸点を以下挙げますので、各位の再考を願います。
1.先日開催された上海協力機構で、ユーラシア大陸での新しい潮流であるイスラームの北上(ロシアはウラル以西まで浸透される)と東漸(新疆だけでなくシナ本土の内陸から盲流した沿海都市部における漢人最貧層へのイスラームの浸透拡大)傾向に、旧勢力である中露の現在の指導層が恐怖感を抱いて既存の共通利益を守ることで一致したこと。
2、シベリアでのロシア人の就業機会の減少によるウラル以西への回帰による人口減少に比して、沿海州を主にした数百万に上る漢人の流入に対して、モスクワは打つ手がないことを示したこと。
3、日本外交は「北方四島」にだけ視野狭窄される戦略眼の無さにより、中露間に楔を打ち込むせっかくの機会を失っていること。ドイツとロシアそして日本の三国連携の兆しを作る機会を、独ソ戦ソ連勝利60周年記念式典の場で生かさなかった。
  (NI生、静岡)


(宮崎正弘のコメント)小誌はテーマによって狭い範囲での分析となりがちなので、ご指摘の件、見落としたわけではないのですが、書き込めませんでした。シベリアへの中国人の移民は五年以内に五百万を越える(拙著『中国のいま、三年後、五年後、十年後』を参照)でしょうね。
 北京にさえ貧民屈に流れ込んだイスラム系の“国内移民”の数は膨大です(おなじく拙著『中国よ、反日ありがとう』の「通州事件」のあたりをご参照あれ)。かれらは「清真寺」「清真料理」の看板を掲げますのですぐにわかります。
 また日本外交の拙劣についてはいまさら加えることはありません。鋭角的ご指摘、ありがとう御座いました。


  ♪
(読者の声2)韓国、中央日報紙(日本語版)に下記の記事が出ていました。ご参考までに内容を下記に引用します。わが国政府は韓国同様に即刻対処するのでしょうか。
それとも妙な遠慮をして事実が確認されるまでは等と対策を先送りするのではないでしょうね。

(引用開始)「中国産ビールの95%に発がん性物質」(韓国「中央日報」紙より)。中国で市販されている中国国内産ビールの約95%に、人体に有害なホルムアルデヒド成分が多量に含まれていることが明らかになったと、捜狐インターネット新聞が重慶商報を転載して8日報じた。 ホルムアルデヒドは発がん性が疑われる物質で、ヨーロッパはもちろん、国内でも使用が禁止されている。 これを受け、韓国政府は今後輸入されるすべての中国産ビールに対し、ホルムアルデヒドが含まれているかどうかを調べることにした。
  同紙によると、中国のビール製造業者はビールの沈殿物除去のため、人体に無害なシリカゲルやPVPP(ポリビニルポリピロリドン )の代わりに、コストが数十分の一のホルムアルデヒドを使用しているという。
  中国食品安全法は、ビール製造過程でホルムアルデヒド含有量が0.2ミリグラム/リットルを超えないよう基準値を定めているが、中国ビールの実際のホルムアルデヒド含有量はその6倍にのぼる1.2ミリグラム/リットルであることが調査で分かった。
  中国醸造工業協会ビール分科の杜律君秘書長は「一部の高級ビールを除き、95%の中国産ビールにホルムアルデヒドが含まれている」と明らかにした。 これに関し、韓国食品医薬品安全庁輸入食品課の柳成鉉( ユ・ソンヒョン)課長は「駐中韓国大使館や中国政府から公式的な通告はまだない」とし、「しかし報道の内容に信ぴょう性があると判断されただけに、今後輸入されるすべての中国産輸入ビールに対し、ホルムアルデヒド成分検査を追加するよう各地方庁に指示した」と明らかにした。北京=劉光鍾(ユ・クァンジョン)特派員 <kjyoo@joongang.co.kr 金廷洙(キム・ジョンス)記者 , 2005.07.08(引用終わり)。
      (IT生、さいたま市)


(宮崎正弘のコメント)へぇ。怖い話ですね。うっかり中国ではビールも飲めない?
 脱線ですが、中国はビールメーカーが450社以上あり、現在合併、買収などによる再編の最中、日本のビールも現地工場の合弁か、買収というかたちをとっています。
 小生が旨いとおもって呑んでいるのは「燕京ビール」、ついで「青島ビール」。しかし、この二つは評判が良いゆえに、まさしく偽物が多いのです。一口飲んでおかしいと思ったときは突っ返します。外国人相手のレストランではあまりありませんが、現地の食堂では冷えていないビールが殆どで、やはり名のあるコンビニなど、クレームのつけやすいところで買ってはいますがねぇ(苦笑)。
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(おしらせ)小誌、明日7月13日付けは休刊の予定です。
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