国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/06/30

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)6月30日(木曜日)貳
第1169号  臨時増刊号
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オーストラリアで亡命申請の陳用林、在豪中国人スパイの全容を語る
 法輪功関係者120名のリストを掌握、「活動家の拉致も」と語る
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 中国の対日工作は政治の多くを北京の代理人のごとくに仕立て上げた。

 このたぐいの諜報活動はいまも世界中でつづけられており、最近も例えば豪州で六月初旬におきた事件では、在シドニー中国総領事館の領事、陳用林が政治亡命を求めている。

陳は「豪州で中国の工作員1000人が活動している」と証言し、また欧米には軍事ハイテク情報を盗む技術スパイが数千人はいるという。

 さらに陳は『クリスチャンズ・サイエンス・モニター』の取材に対して、オーストラリアにおける中国のスパイ活動の全貌を次のように語った。
 「”在豪スパイ網”はチベット独立、ウイグル独立、台湾独立の支持団体を監視し、とりわけ法輪功、中国民主党(民主陣線など自由民主団体支援者を含む)にはスパイも潜り込ませている」(同紙、6月30日付け)。
  
陳は領事部の幹部であり、毎日のようにこれらの報告があがってくるから掌握できる立場にあった。陳は米国への亡命を認めているが、北京に遠慮がちにキャンベラ政府から許可が出ていない模様である。もっとも豪政府の煮え切らない態度にオーストラリア各紙、野党政治家からは批判が起きている。
 
オーストラリアでは毎年1000人もの亡命希望者がおり、適切な対応が出来ず、中国人対策に手を焼いているのは事実。
 陳用林はサイエンス紙とのインタビューで、「およそ1000人の在豪中国人スパイの人物データベースがある」と語っており、また法輪功は在豪支持者が5000人、このうち120名を中国大使館は『活動家』と認定してブラックリストにあげている」としたほか「亡命希望者を中国の工作員が拉致された証拠も握っている」との爆弾発言をしている。

 また元中国公安部門の鐘桂春はニュージーランドへ亡命し、中国共産党の内情を暴露した。同氏はニュージーランド政府より国連難民と認定された。
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(読者の声1)以下の点を考えました。ご参考まで。
基本戦略:日中問題で忘れてはならないのは、歴史問題が政治問題として使われている以上、私たちも政治問題と絡めて歴史問題に対応すべきです。
 1.対外宣伝
1)対象:工作対象は勿論米国人となります。中共も米国工作に力を注いでいます。日中の米国人の取り合いです。
2)手法:単純な歴史問題の史実訂正は効果が薄いと思います。なぜなら米国人にとり現実の危機がない以上関心を呼ばないからです。
3)日米の危機:そこで国防問題を絡めます。その核心は、いまや日米にとり中共は国防上、潜水艦搭載核ミサイルで両国を狙う日米共通の敵であるという恐ろしい事実です。この状況における反日宣伝は日米の国防提携を破壊する敵性工作と考えられます。
4)期待される効果:この一発で米国における中共の日本向けのあらゆる反日宣伝は無効になります。米国人にとり過去よりも現在の方が大切だからです。共通の敵意識を確認した上で、反日宣伝の不当性を論じるとよく聞いてくれるでしょう。
5)行動計画:米国の新聞に定期的に国防と絡めた反日宣伝への反論意見広告を出したいものです。
2.化学兵器処理問題
日本が満洲に残してきた資産は兵器を含めて膨大です。この清算が出来ていません。中共には負の遺産だけを日本に要求することは出来ないことを主張すべきです。中共はこの後もいろいろと賠償名目で金をむしりとる計画をたてています。その金で日本を滅ぼそうとしています。政府が払えばますます日本人が苦しくなります。 
 再交渉をすべきです。これはいくら時間をかけても良いのです。国際協定を馬鹿正直に守るのは愚かです。国際社会は学校ではありません。弱肉強食のジャングルなのですから。
  (MO生)


(宮崎正弘のコメント)正面攻撃ばかりでなく、明石元二郎のような、世紀の謀略が必要とされる時代がきているようです。


   ♪
(読者の声2)宮崎さんの『瀕死の中国』、ネット書店「アマゾン」の書評欄に出ております。以下に引用します。
(引用開始)
「中国を知ることは、日本がまともな国に生まれ変わる第一歩となるだろう。なぜなら我々日本人は、長いこと中国と国内の親中派の人々にだまされ続けてきたからである。この本を読んで中国の行動をしっかり見ていただきたい。マスコミが伝えない中国の実情が明らかになるはずだ。中国はよく「日本は戦時中、アジア人民に多大なる苦痛を与えた」「反省しているなら行動で示せ(靖国参拝をやめろ)」という。そのほか、李登輝氏を入国させるな、教科書に南京大虐殺や従軍慰安婦のことを書け、など実にうるさい。さすがに温厚な日本人も苛立ちを隠せなくなってきた。領海侵犯、尖閣諸島、東シナ海ガス田問題等々…。日本は非常に迷惑している。世界中で日本軍の虐殺を喧伝しているのも見逃せない。これが友好的な態度であろうか?
「アジア人民に多大なる苦痛を与えて」いるのは、何をかくそう中国である。この六十年、日本は一度も戦争をしなかったが、中国はそうではない。しかも毎年二桁の軍拡を続ける軍事大国である。本来領有権のない台湾を自分のものだと主張して譲らず、武力行使を容認する法律まで作ってしまった。
十三億の国民に対しても苛酷である。文化大革命、天安門の犠牲者はかなりのものだし、今も八億五千万の農民が圧政に苦しんでいる。2004年10月に四川省漢源で起きた暴動では十五万人が立ち上がった。海外の中国人留学生や知識人たちが事件に対して声明文を発表している。「…その後の経済発展は幻像であり、特権階級の腐敗はさらに深化しており、一部の階級は財産を強奪し民衆を搾取し、貧困に追いやり、都合が悪くなると自由を剥奪してきた。いまや官権への人民の離反は凄まじい段階である…」。目次だけでも目を通す価値がある。今後の日中関係を考える上で欠かせない一冊だ。」
 以上。
(HT生)


(宮崎正弘のコメント)この書評のおかげでしょうか? 都会の書店では動きがあるようです。
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<<宮崎正弘の最新刊>>
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税) 
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<<宮崎正弘のロングセラーズ>>
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)

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