国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/06/23

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)6月23日(木曜日)
第1162号  
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補償と謝罪を逃げた中国は反日活動家をふたたび野放しに
 これで反省の色ゼロの実態が浮き彫りにされた
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四月の反日暴力デモを煽動し、北京や上海の日本の外交施設を破壊した活動家ら数十人の中国人全員が、訴追を免れ、無罪放免、釈放された。
これは「中国国内世論への配慮」なそうな。
日本側が要求している謝罪と補償を袖にしているのは明らか。また一時的に封鎖されていた「反日サイト」は一斉に再開された。となれば次は7月7日、廬溝橋事件記念日。その次は8月15日。またなにやらきな臭い事件が起きそうである。

 まさに賊喊促賊(泥棒が「どろぼー」と叫んで泥棒を追いかけるふりをして逃げる)。
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(お知らせ1)明日6月24日(金曜日)午後一時から三時まで「ラジオ日本」の「ミッキー安川のずばり勝負」に宮崎が二時間生出演します。関西方面の方は午後二時まで。○
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(お知らせ2)小誌登録読者が6000名を突破しました!
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(読者の声1)韓国について書かれていましたが、韓国の問題は、両班の問題を理解しておくと判りやすいです。 
  李朝朝鮮の指導層が両班です。彼らは儒教を旨としたので、文武両道に通じた者という意味の両班という言葉を使いながら、儒教思想の「高貴な者は手を汚さず」「肉体を使う者は下賤の者」という考え方を受けて、ひたすら朱子学を学ぶ文人が高貴な者、体を使う武人も肉体労働をする民衆も下賤、という発想に終始しました。
  そして権力闘争に耽り、民百姓はほったらかし。かくて統治能力なく、民百姓は塗炭の苦しみにあえぐ李朝末期の惨状が生じたのです。日本は李朝の独立自主を欲したのですが、自立能力なし。夷狄の真似をする日本をこらしめるため、別の夷狄であるロシヤを引き込みにかかる始末。
  やむなく李朝の外交をストップさせ、やがて保護国として抱え込まざるを得なくなりました。
   李朝朝鮮のおかげで日本は外征型の国づくりをせざるを得なくなり (明治15年の予算以降です。室山義正『近代日本の軍事と財政--海軍拡張をめぐる政策形成過程』 (東大出版会) 参照)、 実に日本にとって迷惑至極の隣国です。日本の「韓国併合」は、韓国民衆にとって恩恵でした。両班の圧政から解放されたからです。
  ところが、日本の敗戦で両班が帰国・復帰します。李承晩から金泳三まで、彼らは統治能力なしに民衆に君臨します。
  両班は知識人ですから、マスコミにも君臨します。
  かくて「日本時代は良かった」という民衆の声は消され、押しつぶされ、日本の併合で出番を失った両班のうらみつらみの声が戦後韓国言論界を席巻するわけです。 
 朴さんはちがいました。彼は庶民の出。しかも陸軍将校です。軍人は、近代兵器を扱いますし、何より組織を動かします。そして目的合理的行動をします。
   朴さんが無能な戦後の両班政権をクーデターで倒して、開発独裁をやったのは、この経歴+日本との講和条約による資金と日本の経済発展の経験の学習のせいです。 しかし当然、復活した両班政権から復讐されます。
  金大中・ノムヒョン政権は、また別です。
  温和な穀倉地帯の農民が両班からも開発独裁政権からも散々搾取されたそのうらみつらみをはらそうとする怨念政権です。北の支配層たちへの積年の恨みをはらすため、かれらはいまや、北朝鮮と結んでいるのです。恨みをはらすのが目的ですから、建設のことなど頭からない。反米がどんな意味を持つか、いずれ金正日や中国からどんな目に遭わされるか、そんなこと、知ったこっちゃない。目の前にいるこれまでの
支配層に復讐すればそれでいい。 
  つくづく、朝鮮人とは自治能力のないひとたちだと思います。
    (KI生、関西)


(宮崎正弘のコメント)両班については忘れているわけではないのですが、重要な要素でした。小生と池東旭さんとの対談『兄弟だから許せない』(学陽書房)と『日韓日朝、ホンネとタテマエ』(総合法令出版)のなかでは、徹底的にこの問題を論じております。


  ♪
(読者の声2)いつも先生の鋭い考察と観察には驚嘆しています。また『瀕死の中国』は、凄い内容でしたね。日本国内に居る人間には想像もつかない恐ろしい事態が進行しているのが良く分かり日本人に危機意識を持たせるには持って来いだと思います。
 さて国内では人権擁護法案を審議簡略してまでして法案提出を急いでいるようですが国民にはその内容も分かりにくく、真に必要なものかも判断できないのが一般日本人の思いだと思います。
何か恐ろしい法案の様に思うのは私だけでは無いと思います。
 言論の自由剥奪や権力者の道具として、間違った適用がされると権力の乱用になりそうで非常に危惧しています。それで先生の意見、見解を伺いたいと思いお便りをしました。
  (KT生)


(宮崎正弘のコメント)保守陣営が総立ちで反対している法案ですが、民主党の一部と公明党が賛成に廻って、とくに議会運営で公明党の協力を必要とする自民党がなかなか廃案に持ち込めず、議事戦術を行使、このためうっかり油断すると通過しそうなのです。


  ♪
(読者の声3)何かと話題の高橋哲哉「靖国問題」を読みました。帯に“哲学
で切る「靖国」”などと書いてあるから、どんな高尚な議論をしてくれるかと思ったら、幼稚で独りよがりで「いい気なもんだな」というのが読後の感想です。彼の理想は「日本は過去のあらゆる戦争が悪であった、と未来永劫に謝罪を続け、日本が完全非武装になってこの世から戦争する国をなくす」ということらしい。共産主義の理想社会が人間性善説でしかありえず、独裁者を輩出したのをころっと忘れて、今度は国家レベルでの性善説を唱えているわけだ。
しかも、彼の頭では国家=悪、政治(あるいは政治的なもの)=悪。駄々っ子に付き合ってるみたいで、この程度の奴が40代で国立大学(今は独立行政法人?同じだよ!)の教授になって税金から給料もらって、反日振りまいてるなんて、東大どうなってんの?こんな反日のアナーキストは懲戒免職だよ!!
第一章で札付き台湾人の高金素梅を引用してきてるところから怪しすぎるし、「哲学で切る」なんていいながら、首相の靖国参拝の「合憲判決」はひとつもない、と鬼の首を取ったような言い回しで、「日本国憲法」は絶対永遠の真理だと思い込んでるらしい。
また、人は身内が死ねば「本当はただ悲しいと思うだけ」と決め付けている。人が身内の死に向き合ったときは、複雑な感情が入り混じり、悲しみはそのひとつに過ぎない。一番思うのはその人生を振り返って、いいことがあったか、犬死でなかったか、ということが一番気にかかる。
「靖国」はその人間の弱みに付け込んでいるという。しかし、尋常小学校しか出ていない田舎のおばさんでも、それがなぐさめだということはわかってますよ。高橋は自分で頭がいいと思っているから、回りの人間はみな馬鹿でだまされると思っているらしい。
高橋が言うように、軍事力を持っている当たり前の国はみな「靖国」的なものをもって、愛国心に意義を与え、その死を顕彰してきた、ということだ。逆に言うと、日本が普通の国になるためには「靖国神社」が必要だということでもある。これだけ、分析できるのなら、過去の日本のどこがダメでどこが良かったのか分析して欲しいもんだ。オール否定は戦前の全部を正当化することと、心情的には同等だね。会津戦争の会津側戦死者にやけに同情的で「アンティゴネー」まで引用している。
高橋は福島県出身らしいから、非業の死を遂げた会津藩士の末裔で、それが官軍憎しになり、明治新政府以来の日本政府憎しにつながってるのかもしれない。
やたら、褒めてる書評が目に付いて、反日のバイブルになるようなすごい本かと思ったら、反日の限界をあっさり見せてくれてる親日派にうれしい本でした。
(N.S生 青森)


(宮崎正弘のコメント)東大って国立大学しょう。国から録をはんで、国家解体運動をやっていることになり、よく納税者が黙ってますね。会津藩士の末裔?それはどうですか? 反政府は反明治政府であっても東大総長も明治中期からの軍人幹部のおおくも会津が増えた。
 もし高橋某なる人がそうであるとすれば会津の恥ですね。


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(読者の声3)6月21日配信のメルマガ(第1161号)において、読者の声(佐賀、TK生様)から批判された者です。おそらく私が書きました「帰国事業は拉致とは言えないのでは」に関してのことだと思います。ここで書いた通り、私は当時の状況を見ている訳ではなく書かれているものを読んで当時を理解するしかないので、「当時の状況に明るい方からの詳細な解説を聞いてみたく思います」とも書きました。
 ですから20日配信のHH生様が紹介してくださった坂中氏の本も興味深く、そのうちに読んでみたいと思います。ただ誤解して頂きたくないのは、帰国事業というものは、引用になりますが私は下記のように認識しております。
「その帰国者たちの背景と動機は、次の三点に尽きる。(1)日本での生活難と将来への不安、(2)韓国政府による事実上の「棄民政策」、そしてなにより(3)北朝鮮政府による荒唐無稽な「地上の楽園」宣伝だった」(「朝鮮総連と収容所共和国」 李英和 1999年 小学館文庫)。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2463/kikokuzigyou_notumi.htm
---北朝鮮帰国事業の罪 を説明するサイトより抜粋---
 宮崎先生は「言葉の比喩、言葉の過剰表現という問題はありますが」とおっしゃいましたが、その通りで、この帰国事業を壮大な拉致だと受け止めそれを
悔やみ、この問題解決に挑んでいる方もおられる、しかし、私は、ある日突然に袋に詰められ船に乗せられ、何も分からぬままにかの国へ連れ去られたという極悪非道な犯罪とは別なものであると考えています。同じ拉致という言葉で
語ってもよいものか、と。これを言いたかっただけであり、帰国事業は拉致であるとの認識はそれとしてそのような考えもあるのだと、受け止めたいと、思いました。私はまだまだ色々なことを勉強中で、そういう意味では「自国の歴史に希薄」な身ではありますが、それでも、真実を知りたいと願う気持ちはあります。
   (HR生)


(宮崎正弘のコメント)あまり複雑なおもいにとらわれませんように。民族派、愛国陣営の多くは熱情が先走って、よく相手を了解しないで議論するひとも多い。ですから、こういう内省的な投書は歓迎します。
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 三島由紀夫原作
「燈台」公演のお知らせ

 三島戯曲を十年てがけてきた向陽舎が次回は「燈台」を!
 出演 久保亜津子、加藤四郎ほか。
 日時  7月2日―5日
 場所  タイニィ・アリス(新宿 電話3354−7307)
 詳しくはhttp://koyosha77.hp.infoseek.co.jp
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 公開シンポジウムのお知らせ

『他社依存』から『日本第一』へ
speaker 遠藤浩一、福井義高、荒木和博
 とき      7月8日(金曜)午後6時半
 ところ     青山学院大学 総研ビル11楷19会議室
         (青山キャンパス正門を入ってすぐ右)
 主催      60年体制研究会、後援 戦略情報研究所
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日本のマスコミが伝える繁栄中国の裏側に廻ると、その暗部にある真実は?
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『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『本当は中国で何が起きているのか』(徳間書店、1500円)
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『胡錦濤・中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1480円)
 (ほか宮崎の全著作目録は下記のサイトに。↓)
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創刊日:2001-08-18  
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