国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/06/16

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)6月16日(木曜日) 
第1155号 
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民進党は“本土化路線”を忘れたのか
 李登輝前総統「本土政権の『外来』化」と痛烈に陳水扁政権を批判
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 李登輝前台湾総統は、「台湾はいま戦後最大の危機を迎えている」として、最近の陳水扁政権の対中ジグザグ曖昧路線を批判した。

「さきの民進党と親民党との十項目合意は台湾にとって障害であり、直後の連戦、宋楚諭両氏の訪中は多くの台湾国民を失望させ、また危機意識を高めさせた。訪中など一連の野党の行為は国際社会が台湾を誤解する結果も生んでいる」。

 李登輝前総統の認識では野党連合が政権を奪回するために内部混乱を助長しているのであり、この衝突と矛盾は『民主内戦』であるとする。
 だから「いま、中国とは論戦をするのは無意味である。台湾はじっと忍耐し、主権を訴えて、台湾意識を高めるために正名運動を続行強化し、創憲(自主憲法制定)を目指して台湾を正常な主権国家としなければならない」。

 さらに李登輝氏は「台湾本土人(本省人)は、本土化を歩むとして民進党を支持しているのであり、いまの路線では『外来』政権と変わらない。台湾人は深く失望している。しかし悲観は禁物である。この政局の空転を避けるため汎緑連合(民進党+台湾団結連盟)は内部争いをしている場合ではなく、中国と対決するために智慧を出し合わなければならない」と訴えた。
 
 この発言は6月12日に台北で開催された北社創立五周年の晩餐会で飛び出したもので会場には辜寛敏(総統府資政)、蘇進強(台湾団結連盟党首)、黄昆輝(群策会秘書長)らも出席していた。
 
 台湾の有力紙『自由時報』の記者から「いつ陳総統に会うのか?」と問われ、「それは私ではなく先方に尋ねてくれ」と答えた。
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(注 宋楚諭の「諭」は「王」扁)。
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<<今月の拙論>>
1)「外交カードの反日は虚勢とはったり」(『インテリジェンス』、7月号、発売中)
2)「華僑と中国人と」(『北国新聞』、コラム「北国抄」、6月19日付け)
3)「ディープ・スロートとFBIの裏切り」(『月刊日本』、7月号、6月22日発売)
4)「温州投機集団の実態」(『経営速報』、7月上旬号)
5)「バイカル湖の水と環境と」(『共同ウィークリー』、6月下旬号)
6)「反日デモばかりではない中国の対日策動」(『正論』、8月号、7月1日発売)
7)「じわり人民元切り上げの足音」(『エルネオス』、8月号、6月30日発売)
8)「香港の激変と近未来」(『自由』8月号、7月10日発売)
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(読者の声)山手線の宙吊り広告にも宮崎さんの『瀕死の中国』の宣伝があり、早速、本屋さんへ行って買いました。いま半分読んだくらいですが、目から鱗の連続です。どうして、こういう中国の真実を網羅したニュースがほかの日本のマスコミにはなかなかあらわれないのか、日頃、日経を読んでいると、率直に言って宮崎さんの中国経済分析と正反対ですが。。。
         (KW生、品川)


(宮崎正弘のコメント)『日本経済新聞』は中国への投資促進、イケイケドンドン主義ですが、しかし、日経新聞の行間を読んでください。日経記者の目も節穴ではありませんよ。行間に漂う分析は、ときとして見出しと正反対のトーンですから。また駐在日本企業のひとたちの、奥歯にもののはさまったような意見もよく紹介されていますが、背後にあるものを類推できるニュアンスが一杯で、おおいにヒントになります。
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(サイト情報)14日米上院外交委員会で、北朝鮮と6者協議についての公聴会が開かれ、ルーガー委員長の開会の辞および、ヒル国務次官の証言。
(1)公聴会。North Korea: An Update on Six-Party Talks and Matters Related to the Resolution of the North Korean Nuclear Crisis U.S. Senate Committee on Foreign Relations, June 14, 2005
http://foreign.senate.gov/hearings/2005/hrg050614a.html
Witnesses(証言者) Christopher R. Hill, Assistant Secretary, Bureau of East Asian and 
Pacific Affairs, Department of State - Joseph R. DeTrani, Special Envoy to Six-Party Talks
(2)米議会調査局の米韓関係についてのレポート Korea: U.S. - Korean Relations - Issues for Congress  Congressional Research Service. Updated April 13, 2005, 19p.
http://fpc.state.gov/documents/organization/47800.pdf
(3)南北朝鮮の統一の可能性を探ったRAND研究所のレポート North Korean Paradoxes: Circumstances, Costs, and Consequences of Korean Unification Charles Wolf and Kamil Akramov. RAND Corporation. May 2005.  Full Report (95p.)  
http://www.rand.org/publications/MG/MG333/ 
同上Summary (12p.)  
http://www.rand.org/pubs/monographs/2005/RAND_MG333.sum.pdf 
(4)北朝鮮との交渉についてブルッキングス研究所からの論文 Wanted: A Roadmap for North Korea Michael E. O'Hanlon, Senior Fellow, Brookings Institution. YaleGlobal June 9, 2005
http://www.brook.edu/views/op-ed/ohanlon/20050609.htm
(5)ブッシュ大統領と韓国大統領の会談に関する「ヘリテージ財団」の論文
 The Bush-Roh Summit: Building a Common Foundation for the U.S.-ROK Alliance Balbina Y. Hwang. Heritage Foundation. June 8, 2005 
http://www.heritage.org/Research/AsiaandthePacific/wm757.cfm
(6)北朝鮮の核の脅威についてノーチラス研究所からの論文 Dealing With the North Korean Nuclear Threat  Don Oberdorfer, Nautilus Institute. Policy Forum Online June 14, 2005  http://www.nautilus.org/fora/security/0549AOberdorfer.html
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<<公開講座のお知らせ>>

 「中国、反日と台湾独立阻止の狙い」
  講師:宗像 隆幸氏(『台湾独立闘争私記』の著者、『台湾青年』元編集長)
 
中国の反日デモは一応おさまったかに見えるが、靖国参拝、歴史教科書、国連安保理常任理事国入り、東シナ海ガス田開発、尖閣領有等々で、中国は悉く難癖をつけ我が国の主権を侵害する暴挙に出ている。
 「反日」に狂奔する中国はまた、台湾独立を武力で封じ込めるべく三月には「反国家分裂法」を制定して台湾を威嚇する一方で、甘言を弄して国民党の首脳を北京へ招待し「第三次国共合作」を実現しつつあります。
そこで宗像隆幸(むなかたたかゆき)氏をお招きし、中国の日本並びに台湾に対する意図と戦略・戦術について講話を伺う。 
            記
とき     6月28日午後7時
場所     市ヶ谷駅前「アルカディア市ヶ谷(私学会館)」4F 飛鳥の間
       http://www.arcadia-jp.org/
会場分担金  2000円
       どなたでも参加できます。予約も不要です。
問い合わせ  三島由紀夫研究会. TEL 03-3200-2295
       e-mail:miura@nippon-nn.net 
 HP:http://www.nippon-nn.net/mishima/
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なお九月の三島研究会「公開講座」は渋沢龍彦未亡人の渋沢龍子さんをお招きし、直木賞作家の中村彰彦氏が聞き役となった対話形式の「三島さんの思いで」を開催。9月27日、私学会館。さらに10月19日には三島文学研究第一人者のひとり井上隆史をお招きします。ご興味の向きは、いまのうちに手帳に書き込んでください。       
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(お知らせ)小誌総発行部数254万部、登録読者5900名を突破“
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<<宮崎正弘の最新刊>>  
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
  (理性を失った反日暴動。あの一連の反日騒ぎの恩恵(?)を受けて日本は憲法改正を政治日程にのせることが出来た。日米共同戦略目標と新防衛大綱は明確に中国を軍事的脅威と認定し、さらに国内世論はアンチ中国一辺倒となった! これで日本はようやく普通の国」になれそう?!)
http://www.seiryupub.co.jp/

     ♪ ♪
宮崎正弘著 
『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税)
日本のマスコミが伝える繁栄中国の裏側に廻ると、その暗部にある真実は?
http://www.hankyu-com.co.jp/books/_ISBNfolder/ISBN_05200/05208_hinshi/hinshi.html#pagetop
(ネット注文はここに↑)
  
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<宮崎正弘のロングセラーズ>
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『本当は中国で何が起きているのか』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円) 
『風紀紊乱たる中国』(清流出版、1500円)
『胡錦濤・中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1480円)
 (ほか宮崎の全著作目録は下記のサイトに。↓)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/tyosyo/index.html
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