国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/06/09

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)6月9日(木曜日)貳
第1150号    臨時増刊号
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
資源のためなら敵との妥協もあるさ
 宿敵、印・パキがパイプライン建設で合意
****************************************

 米国が制裁を実施中のイラン。

 アフガニスタン紛争処理のため、米国は制裁を課していたパキスタンとインドを突如、対象から外した。
 9・11テロ事件直後である。
 米国はパキスタンの四カ所の基地を借り受け、またインドの軍事基地も使用した。

 爾来五年、両国はイランからガスのパイプラインを敷設する大プロジェクトを検討することで合意した!  2600キロ、総額45億ドル。

 インドの目的は安価なエネルギー確保であり、パキスタンにとってはパイプライン通過料収入である。
 米国は不快感を露わにしたが、それ以上の干渉は避けた。
 
 イランからパキスタン経由、インドに至る天然ガスパイプライン建設プロジェクトをめぐる閣僚級協議がイスラマバードで開催され(5月6日)、両国は資金、技術問題を協議するための「検討委員会」を設置した。年内に建設の可否を決定する。
 
 一方、このイラン・ルートとは別の、トルクメニスタンからアフガニスタン経由でパキスタンに至るルートも検討された。

 すでに02年末にトルクメニスタン、アフガンからパキスタンに至るパイプライン建設に向けた覚書が3カ国の間で調印されている。
 米国はイランを牽制するうえでもトルクメニスタンーアフガニスタン・ルートの採用を求めた。しかしタリバン崩壊後もアフガンの治安が安定する見込みがまったく立たず、そのうちに、トルクメニスタンーアフガニスタン・ルート推進の主体だった「ユニカル」が、いったんは中国企業に買収を仕掛けられ、最終的にはシェブロンが買収してしまった。
 後者のルートは再び宙に浮いたかたちである。
         ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
●小誌総発行部数250万部突破! 登録読者5700名!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1)台湾の反日活動家・高金素梅が、靖国神社を冒涜する為、反日パフォーマンスを企んでいます。
彼女は芸能人から国会議員となった女性ですが、幾多の反日活動を重ねて来ました。父親は台湾に亡命した「中華民国」軍人、母親は台湾人(タイヤル族)ですが、本質は「反台湾の支那人」です。支那人「金素梅」から台湾人「高金素梅」に化け、原住民枠から国会議員になりました。この女狐が「6月13日に日本に行き、靖国神社から台湾人戦没者の霊を取り戻す」と宣言しています。
このような暴挙は断じて阻止すべきです。
(KM生)


(宮崎正弘のコメント)台湾の辻元清美的な、あるいは土井たか子ですかね。彼女は。台湾でも誰も相手にしないので、テレビを呼んでの派手な、或いは暴力的パフォーマンスばっかり。それで彼女自身は自分のスキャンダルを消そうともしているのです。各社、靖国へ取材にいくことを当然当て込んでいますが、彼女はとくに台湾のテレビニュースに流れることを狙っています。東京在住台湾各社、おそらく取材へ出向くでしょう。


  ♪
(読者の声2)貴誌9日付けを読んで驚きました。いやいつも貴誌の情報には驚かされておりますが、なんと、あの『ワイルド・スワン』を書いたジュアン・チャンの新作『知られざる毛沢東物語』が早々と紹介されていたからです。
チャン女史といえば、元紅衛兵、父親は拷問のあげく文革の犠牲となり、ほかの中国学者がナニを唸ろうが、大変な著作家であることには間違いありません。親中派諸君、ざまぁみろって叫びたい気持ちです。
「日本軍の侵略のおかげで共産党が天下をとれた」というなまなましい毛沢東の発言は貴誌を通じても知っておりましたが、「戦前は、日本の諜報機関と毛沢東は手を組んで蒋介石を弱体化させていた」とされ、その「証拠が山とモスクワの図書館から出てきたのである」と宮崎さんが言われておりますね。
もっと詳しくその辺を書いてほしいのですが。。。。。
      (TY生、福島県郡山市)


(宮崎正弘のコメント)この続きは来月一日発売の『正論』で綴ります。もっとすごい話があります。それから拙著『中国よ、反日ありがとう』には江沢民の反日の動機に関しての複雑な裏の真実、『瀕死の中国』には嘘の固まりの公式統計のつくられかたについても書き込んでおります。
 さてジュアン・チャンの新作は英誌『ECONOMIST』(5月28日号)と米国の週刊誌『TIME』(6月13日号)でも大きく取り上げられて、英国では早くも大ベストセラーです。
原題は『MAO:THE UNKNOWN STORY』by JUNG CHANG & JON HALLIDAY(彼女の夫)、JONATHAN CAPE(英国出版社)。814p、25ポンド。ご興味の向きはアマゾンか、丸善へ。


   ♪
(読者の声3)チャン女史の新作、下記英紙『ガーディアン』にも書評があります。
http://books.guardian.co.uk/departments/biography/story/0,6000,1492173,00.html
イギリスのベストセラーではやくも第2位です。
      (KS生、山梨県)
          ○ ○ ○ ○ ○
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(休刊のお知らせ)小誌、明日10日付けを休刊します。◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪ ♪ ♪
(サイト情報)クリストファー・ヒル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は6月7日、上院外交委員会の東アジア太平洋小委員会で証言し「米国は中国がグローバル・パートナーになり、国際社会の一員としての責任を担う事を求める」とした。
 http://foreign.senate.gov/hearings/2005/hrg050607p.html
ヒル国務次官補の証言
 http://foreign.senate.gov/testimony/2005/HillTestimony050607.pdf
ほかの証言者
Dr. Minxin Pei, Senior Associate, Carnegie Endowment for International Peace
http://foreign.senate.gov/testimony/2005/PeiTestimony050607.pdf
Mr. Mike Herberg, Director, Asian Energy Security Program, National Bureau
of Asian Research
http://foreign.senate.gov/testimony/2005/HerbergTestimony050607.pdf
Professor Catharin E. Dalpino, Adjunct Professor of Southeast Asian Studies,
Georgetown University
http://foreign.senate.gov/testimony/2005/DalpinoTestimony050607.pdf
         ♪
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<<宮崎正弘の最新刊>>  
『中国よ、“反日”ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)

(理性を失った反日暴動。あの一連の反日騒ぎの恩恵(?)を受けて日本は憲法改正を政治日程にのせることが出来た。日米共同戦略目標と新防衛大綱は明確に中国を軍事的脅威と認定し、さらに国内世論はアンチ中国一辺倒となった! これで日本はよう やく普通の国」になれそう?!)
http://www.seiryupub.co.jp/
       ♪ ♪

宮崎正弘著  再版は11日出来!
『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税)

 まもなく重版が書店に並びます。品切れでご迷惑をお掛けしました。
http://www.hankyu-com.co.jp/books/_ISBNfolder/ISBN_05200/05208_hinshi/hinshi.html#pagetop
(ネット注文はここに↑)
     ♪ 

<宮崎正弘のロングセラーズ>
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『本当は中国で何が起きているのか』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円) 
『風紀紊乱たる中国』(清流出版、1500円)
『胡錦濤・中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1480円)
 (ほか宮崎の全著作目録は下記のサイトに。↓)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/tyosyo/index.html
         ◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
小誌の購読は下記でご友人知己の代理登録もできます(↓無料)
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000060.html
(↑この左欄をクリックされると過去4年分の小誌バックナンバーが閲覧可能)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所2005 ◎転送自由(ただし転載は出典明記)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。