国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/05/27

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)5月27日(金曜日)
通巻第1134号 
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 米国に呼びつけられ、おそらく最後通牒的な要求がだされるだろう
  韓国大統領、政治を左翼的教条主義と“遊びの延長”で展開、すべてが行き詰まった
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 ようやく米韓首脳会談が行われる。ホワイトハウスは、ブッシュ大統領が韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と6月10日にワシントンで会談すると正式に発表した。
 
 マクレラン大統領報道官に依れば両首脳は北朝鮮の核問題解決に向けた方策と、米韓同盟関係について話し合う。正式会談に続き、昼食会が開かれる。 
 直後、いかなる記者会見をするか、ブッシュは金大中前大統領と並んで記者会見をしたときに、「大統領」といわず、金を「この男」と言った。それほど韓国の変心に立腹したのだ。

 盧大統領のワシントン訪問は2003年5月以来、じつに2年ぶり。米韓首脳会談は昨年11月以来の出来事となる。
 もとより交通事故のような棚ぼた大統領ゆえに、外交も素人で親北路線、米国とは危険なチキンゲーム。心情的に北朝鮮の核武装を支持し、中国とはいかなる屈辱にも耐える、まれなほどに李朝両班(ヤンバン)的体質の韓国の政治屋が廬武玄大統領である。

 在韓米軍の移動、縮小は政治日程に乗っているが、その一方で在韓米軍との協力を渋りだし、ひいては米国の感情を逆撫でしても北京に土下座を続ける。このスタンス、李朝末期の韓国の政治状況にあまりにも酷似していないか。

 米国は韓国の安全保障に不安を感じる一方で、危険な外交を怒りをもって見てきた。韓国内の保守派もそうである。一説に軍部のクーデタ説も囁かれているが、もしクーデタが起これば、米国は百八十度、外交原則を転換させてでも軍人政権を支持しそうである。パキスタンのムシャラフを堂々と支持したように。

 ともかく最後通牒的な要求をブッシュは廬大統領に突きつけることが予想される。
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(読者の声1)岡田克也・民主党代表は外人記者クラブの講演で、あろうことか、中国を支持する発言をした。
 呉儀副首相がドタキャンをやってのけて我が宰相小泉に恥をかかせた直後、岡田代表は「もし首相になったら靖国神社には行きません」。この中国から仕掛けられて心理戦争を闘っている小泉の遣り方、靖国に関しては、日本人の多くが小泉を支持しているときに、野党の代表がなんと頓珍漢な発言をするのか、彼は馬鹿ではないのですか。
      (HI生、練馬区)


(宮崎正弘のコメント)馬鹿ではないでしょう。党内で小沢の影響が低下し、再び代表を狙う鳩山を封じ込め、旧社会党を味方につけようとしての党内バランスからの発言でもあり、かれは戦後教育をうけ左翼史観に洗脳された世代でもあり、つまり同じ世代に訴えかける狙いもあるでしょう。
 全体が見えない。その通り。でも岡田克也には中国国内に展開中のジャスコと民主党内の派閥の動きが見えるのです。


   ♪
(読者の声2)貴誌1122号に引き続き「ウイルス対策」の続編です。
仮に中国で人から人への感染が可能なウイルス変異が起きた場合、大変です。ベトナムやタイでも変異型ウイルスができる可能性がありますから、アジア全体の問題になります。SARSよりもインフルエンザウイルスの方が感染力が高いでしょうから、広がるのは覚悟しなければなりません。人の往来をストップすることは不可能ですし、インフルエンザウイルスは飛沫感染ですから、容易に広がります。
一般にウイルスは低温乾燥を好みますから、冬場に流行するのです。ベトナムやタイのような高温多湿のところはウイルスが長生きできないのです。もし、寒くて乾燥した地域で発生したら、相当広がるでしょう。その意味で中国北部での発生が怖いのです。ただ、ウイルスの変異がまだ起こらなければ、人から人への感染はありませんから、一安心なのですが。今年の冬場にどうなるかです。
   (医事評論家)


(宮崎正弘のコメント)中国の衛生は凄まじいほど不潔な環境、奇病が蔓延していることは多くの旅行者らも、うすうす感じているところでしょう。冬場に南方に旅行する方、気をつけましょう。


  ♪
(読者の声3)これから中国は考えれば考えるだけこの手の変種デモを仕掛けます。
どうも、歴史教科書、靖国参拝阻止などの煽りで日本人に謝罪要求が過ぎて東京裁判の矛盾・虚偽が見破られた。教科書の中立な記述などでの日本国内の世論の変化からマスコミ報道の虚偽や中国より報道などに見向きもされて無い状態ですし、此れは枕言葉ですよ。
  日本側は首相の靖国神社参拝をめぐる中国側の一連の言動が共同宣言などに照らして「内政干渉」だと断言した。しかしこれは・・・?この結論では不足です。
  新手の反日行動を理解する鍵は、北京における22日の武部自民党幹事長 及び冬柴公明党幹事長との会談の際の胡錦涛中共主席の発言にある、と考えています。
 
1、胡錦涛が「日本の指導者がA級戦犯をまつっている靖国神社に参拝すること、侵略を美化する教科書の問題。日米の(安全保障の)共通戦略目標に台湾を書き込んでいること」の後半部分ですよね。
歴史(認識)問題ないし歴史教科書問題も、靖国神社参拝阻止でも無い!
実は台湾問題であると解しうることは、前回の反日行動同様、日本に台湾問題から
手を引かせるところにあったことは明白だ、と私は思うのです。又、日本と米国の間に楔を打ち込みたい!
「反国家分裂法」を成立=「台湾は中国の1部だ。」と言う中国の主張を認めよ!
 この言葉は「満州は中国の1部だ。」と嘗て東京裁判での発言と同一だ。
今も我々日本人の心のしこりの(東京裁判史観は事実を大きく歪めている。)
満州国建国は日本の傀儡国家だった。ー満州は元々中国領土の一部だ。
これが日本が中国大陸へ侵略した原因とされ、満州人達が行っていた民族自決運動は全て無かったとされた。 満州国建国を日本の「戦争犯罪」に仕立て上げるために連合国が行った。猿芝居。
  満州の土地は清朝の領土の中でも特別な地位を持っていた。清朝を建てた女真族は満州の出身だったので満州は清朝王室にとて聖地というべき土地だった。漢人は満州には中々はいる事を許されなかった。満州族の初代皇帝になった溥儀はその清朝最後のラスト・エンペラーであり満州族の末裔であった。
 だから1912年 辛亥革命により退位を迫られた時に父祖の地である満州に帰り、清朝建国以前の状況に立ち戻り満州人の皇帝になりたいと考えたのは至極当然の事であった。21世紀において又もや台湾をこの原理で一度もシナ政府が統治した事も無い未踏の島を中国領土として組み込む理論の下敷きである。
  2、中国の身勝手で誇張された歴史観
かつての日中戦争で日本は中国共産党の仕掛けに遭って大きな犠牲を払った。盧溝橋事件の発生から日中戦争が始まった。これは中国共産党が仕掛けた戦争だったことが明白となっている。南京事件も公開された写真がすべて偽造であることが明らかにされ、学問的には決着がついた。
反日デモを新種、変種と繰り出して捏造演劇を繰り返し「ウソも100回つけば真実になる」CM戦略。
そんな中国の反日的な歴史観の裏側では、中国経済がかかえる国内の深刻な悩みがある。今や中国経済は貿易の輸出入額で米国、ドイツに次いで日本と肩を並べる
世界第3位の貿易大国になった。ところが輸出の90%以上が工業製品であり、その実態は60%近くを外資系企業が占めているのである。
中国人が活発に動き出すと、エネルギー・食料・環境悪化の増大が世界資源の需給に影響する。現在の石油高騰や日本の鉄不足も、中国の需要拡大による資源不足と資源輸入が主因である。中国自らがコストの上昇を加速せざるを得ない状況にある。ここにきて、中国の「世界の工場」経済大国論は確かな陰りが見えてきた。
だからこそ中国政府の本意と本音に触れた意見も見落としてはならない。
 (中国社会は上下に関係なく「実利」のない行動は起こさない)というものだ。
 「反日デモ」を起こした中国側の最大の狙いは小泉首相による
ODA支援停止の延長と、2007年までの借款の廃止にあると思う。
益々中国は「反日デモ・1型」「反日デモ・2型」「反日デモ・3型」とモデル改造して来ますよ。この過去の歴史の捏造・歪曲劇による中国コマーシャルに煽られてはいけません。
敵の欲しい狙いは「台湾も中国の1部」と言う領土。「ODA支援停止の延長と2007年借款廃止の阻止」。これが欲しい為には役者も揃えて、演技も磨き注目度を浴びるマスコミ受けを狙って来ます。
   (YK生)


(宮崎正弘のコメント)ODAのなかの「円借款」は三年後打ち切りです。これは小泉首相が「靖国」を政治カードとして活用した結果だとする奇妙な解説が米国のシンクタンクからでていることは紹介しました(拙著新刊『中国よ、反日ありがとう』にも収録しました)。
 しかし中国はカネをむしりとる天才です。つぎに巧妙なる仕掛けをするでしょうが、露骨な動きは新幹線、つぎにADB(アジア開発銀行)などを経由する“迂回融資”ですよ。これらは事実上の対中援助に匹敵するもので、しかも永田町、霞ヶ関、丸の内の三位一体で進んでいる。姑息な方法に転換させて中国の御機嫌をとっている人達が、これら三つの町の住人です。
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(お知らせ)本日(5月27日)午後一時から「ラジオ日本」(1422khz)の「ミッキー安川のズバリ勝負」に宮崎正弘が生出演します!途中で平沢勝栄代議士も飛び入り参加の予定です。午後3時まで。関西方面の方は午後2時まで。
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<<“百人斬り”裁判 勝利判決をめざす決起集会 >>

嘘が明らかな百人斬り。潔き日本軍人の名誉を回復させよう“ これは日本人のこころの問題でもある!
訴訟内容は原告への慰謝料と訂正記事掲載を求める民事訴訟。南京裁判の過ちを招いた原因である東京日々新聞(現毎日)の虚報を明らかにし、抗日記念館展示や書籍が完全に追放されること、虚報を認めなかったメディアなどの社会的信用を失墜させることにある。
 原告側は野田少尉の妹野田マサさん、向井少尉の長女恵美子クーパーさんと次女の向井千恵子さん。下記の要領で「勝利判決を目指して決起集会」が開催されます。

 と き          6月3日 午後7時(開場六時半)
 ところ          文京シビック 小ホール
(地下鉄「後楽園」あるいは「春日」駅、JRは「水道橋」)
 講師           黄文雄、宮崎正弘、向井千恵子、稲田朋美ほか
入場           無料、予約不要。
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     <<宮崎正弘の最新刊、明日あたりから店頭に>>
 『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税)
『中国よ、反日ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html

    (宮崎正弘のロングセラーズ)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円) 
『胡錦濤・中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1480円)
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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