国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/05/25

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)5月25日(水曜日)
通巻第1131号
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小泉政権の旧田中派潰しは最終段階に
 橋梁談合? 外資のインサイダー取引を取り締まるべきではないのか?
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 外資がいま、やっていることはインサイダー取引による荒稼ぎである。
これを放置する一方で、些末な橋梁談合なんぞに手入れを行っている。この背後にある、面妖な動きとは何か?

 鉄製橋梁工事の「談合」事件で、またまた「正義漢」を装うマスコミが騒いでいる。
 
 立ち入り検査で談合の手順や注意点をまとめた秘密のルールブックが発見され、また公正取引委員会が告発した国土交通省の発注工事では各社が過去5年の受注実績をもとにして割り振った形跡が濃厚である。

 幹事社は「ワーク」と呼ばれる秘密会議を重ね、それぞれの橋梁工事の受注会社を決めていた。公取委は幹事役だった横河ブリッジや川田工業など8社を、独占禁止法違反容疑で刑事告発し、これをうけて東京高検は二つの談合組織に加わっていた47社を捜索対象とした。

 さて問題は政治的背景である。

 小泉政治の眼目は旧田中派潰しにあり、第一は橋本元総理の一億円小切手事件、村岡元幹事長逮捕。第二に参院田中派の分断、第三に野中退場、第四は道路公団の民営化(猪瀬委員のハイヤー代金700万円は不問)、第五は旧田中派の番頭・小沢一郎の影響力低下(福岡補選では小沢が支援した民主党候補がヤマタフに惜敗)など一連の流れのなかで露骨な野心が見え隠れする。
 考えてみれば、これら一連の動きで田中派のパワーは完全に衰退した。
 
 同時に経済政策で小泉首相はアメリカの傀儡ではないかと言われる竹中平蔵に肝要な政策を丸投げして、反対する議員と経済学者を人事で釣って懐柔(嗚呼! 経済学者の大半は茶坊主になりさがった!)

 最後まで抵抗した植草教授には冤罪事件を仕掛けてマスコミの主流からはずす工作。これで反小泉派はシュンとなった。

 最後は郵政民営化である。
 要するに旧田中派の利権が介在した建設、運輸、郵政は徹底的に小泉首相の怨念で灰燼に帰されたのだ。
 橋梁談合は、その旧田中派への最後の鉄槌であろう。

 改革という名の改悪を重ねる小泉政権は、政治的失態を訪朝などミーハー相手の演技で支持率を高めてすり替え、背後では人事作戦を巧妙に展開して政局に強いパワーを示してきた。

 かれの政治は国家百年の計を考えたものではない。
かれは外交でも「靖国カード」を逆用して、反日中国を操っているふしさえ窺える。強運な政治家であることに間違いはないが。。。
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 本日です !!!!

<<公開講座>>
 三島研究会公開講座は、本日。富岡幸一郎(文芸評論家・関東学院大学教授)をお招きします。演題は「三島由紀夫と特攻」。
        記
 日  時  :  5月25日(水)午後7時〜
 場  所  :  JR・地下鉄 市ヶ谷駅前
          「アルカディア市ヶ谷(私学会館)」4F 鳳凰の間
http://www.arcadia-jp.org/
会場分担金  :  おひとり2,000円
お問い合わせ :  三島由紀夫研究会e-mail:miura@nippon-nn.net
          
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宮崎正弘の新作二冊まもなく発売
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『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税)

『中国よ、反日ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)

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<<今週の書棚>>

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中村一仁・山本直人主宰『昧爽』第八号
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 これは文学同人誌。
 日本浪漫派の志を継承しようとする、良質の文学研究論考が並ぶ。前号の福田恒存特集号は売り切れだった由。
 連載されている作品も相当の力作揃いで「西田幾多郎と倉田百三」、「浅野晃ノート」、「国境からの使者―江藤淳論」など注目に値する論考が展開されている。
 今号の特集は「はるかなる明治」
 IT革命の有名プレィヤーが昨今は坂本龍馬ではなく、伊藤博文を目指すと発言していることを同紙の主幹は深刻に捉えて言う。
「今日の維新者に欠けているのは、国家についての長期的な眼差しだ。アメリカですでに十年以前に破綻した情報革命をいま、日本に持ち込み再活性化させようとすることは、実はさらなるアメリカ的価値観への追随に過ぎない」と。
 この雑誌、どこかで竹中さんも読むといいなぁ。同誌の購読に関しては、
 nahoto@wf7.so-net.ne.jp
 に問い合わせられたし。
             ◇
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(読者の声1)『日本の息吹』6月号の特集に憲法シンポジウム、皇太子殿下の奉迎活動、イラク派遣自衛隊第6次復興支援群の激励活動の写真など。また「息吹のひろば」のコラムにイラク派遣自衛官への千羽鶴を折られた主婦の手記が掲載されています。愛国陣営の活動の範囲も広がっていたことを実感しています・
       (HR生、鹿児島)


(宮崎正弘のコメント)当該の雑誌は存じ上げませんが、各地の熱心な同士的勉強会は、以前より多い。そのうえ若いひとが増えています。
講師によばれて質問を受けても、内容が立派で、よく勉強されている傾向、その背景も最近手にとるようにわかります。


   ♪
(読者の声2A)鳥インフルエンザがどうも重大な事になりそうです。
産経(5月23日付け)の「正論」が全て表現しています。各社のテレビ報道は「靖国参拝の是非で中国が機嫌を悪くしている」という報道ばかりで呆れております。以下に話題の産経「正論」のURLを載せます。
http://www.sankei.co.jp/news/seiron.htm
 教科書問題では桜井よし子さんのホームページで朝日新聞や中国や韓国が問題にしている扶桑社の「新しい歴史教科書」の読み比べから、(かれらは)読んでいないと判断しています。全く中立でマトモナ解説です。此れもURLを載せます。
http://blog.yoshiko-sakurai.jp/ 桜井よし子のホームぺージ
 さて重要なお知らせです。
中国で鳥インフルエンザが猛威をふるって居ます。万博でのフリーパス延長が出ていますが、トンでもない災害が起きます。以前にSARS災害で報道が(中国で)秘密にされてわが国も世界中が煮え湯を飲まれた国です。併せて以下のURLも見てください。
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/epidemic/05052301.htm
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=281
官邸にはメールしましたし 身内の海外組にもチャンネル桜にも連絡メールして確認しています。この鳥インフルエンザは重大です。
人の自由な移動を制限しなきゃ世界でアウトブレイクしてしまいます。
「万博で実施した中国や韓国へのフリーパスを延長する」などと怖い事は絶対危険です。
パニックにならないように、速やかに正確な情報を公表して、まずは移動制限とワクチンの製造に着手しなければならないのです。
中国からキャリアになりうるものを出国させてはダメなのです。とにかくワクチンが実施できるようになるまでは、じっとしていなければなりません。
順調にいけば半年で実施できるようになる手配をしなければ駄目です。
     (YK生)

(読者の声2B)23日に中国副首相が小泉首相に申し出ていた会談を当日になってキャンセルしたことをマスコミがしつこく伝えているところです。
 しかし緊急の公務?を理由にしたキャンセルなのに、厚かましくも経団連との昼食会に出席していたことにはほとんど触れません。私としては、中国の面子に感心を寄せる彼らマスゴニの屈折したメンタリティを改めて確認でき愉快ではありましたが。
 それにしても、空元気のマスゴミそろそろ限界なのでは?
       (JH生)


(宮崎正弘のコメント)呉儀(中国副首相)の非礼(小泉をすっぽかして突然帰国)は、本当は伝染病と関係があるのでは?とする疑惑が昨日あたりから流れていますね。
 SARS情報を数ヶ月も隠し続けた中国ですから、また同じ情報操作? 呉副首相は防疫担当でもありますからね。かつてプリマコフはイラクへの特使へ赴いた帰り道だと言ってモスクワより先に日本に来て講演しました。呉副首相をシンポジウムに呼んだ日本の会社は「講演料」なるものをいくら包んだのか、興味があります。
 さて「鳥インフルエンザ」は、ベトナムで流行したのを最後に沈静化した、と報じられていました。
ところが、中国は例によってこの情報も最近まで隠していた。直近の例は、青海省です。琵琶湖の四倍の青海湖にやってきた渡り鳥が、鳥インフルエンザで死にました。いま50萬本のワクチンを青海省は緊急に手配しております。24日付けの新聞が報じています。
 小生、青海湖を一周したことがあります(西寧からミニ・バスで10時間ほどかかった)が、青海湖の真ん中の島に数万羽の渡り鳥が棲息、あんなに綺麗な湖が、環境汚染をつたえられる中国にあるのか!と感嘆したほどでした。
もっとも青海省は中世から近世まではチベットの版図であり、漢族とは縁のうすい土地ではありますが。御警告のように「鳥インフルエンザ」を伝染させるおそれがある国からの入国者、カーゴ、万全の点検が必要です。


   ♪
(読者の声3)<台湾の声ニュース>5月23日付けに「邱毅氏も親民党から離党」という記事があります。以下の記事です。
 「5月18日に親民党から離党した李慶華氏に続き、親民党の路線に不満をもっていた邱毅(高雄市から選出の立法委員)氏も離党を宣言した。昨年12月の立法委員(国会議員)選挙後、親民党からこれで離党者は3名となり、議席数は31となった。
 これは「国民代表」の選挙に大敗した親民党の路線をめぐる不満が党内に大きく燻っており、これからさらなる離党者が出る可能性もある。親民党は親中国路線への回帰か、民進党と国民党との間に入って新たな支持獲得をめざすかで路線が揺れている。離党者はいずれも民進党との合作に反対し、国民党との共闘(泛藍団結)を訴えていた。」
 これで宋楚諭一派は政治的におしまいでしょうか?


(宮崎正弘のコメント)宋楚諭さんが、意気揚々と北京から舞い戻り、国民党も連戦訪中で気勢をあげた時点での選挙です。投票率が三割をきる体たらくとはいえ、意外に民進党が勝利し、国民党も議席数をのばした。その反動で、親民党と台湾団結連盟が低迷した。しかし、この政局では、親民党の凋落傾向は明らかでも、壊滅状態とは言えないでしょう。
 小生はむしろ、台湾団結連盟の予想外の不振のほうが気になります。
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     <<宮崎正弘のベストセラーズ>>
 『瀕死の中国』(阪急コミュニケーションズ刊、1600円+税)
『中国よ、反日ありがとう』(清流出版刊、1400円+税)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html

『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円) 
『胡錦濤・中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1480円)
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