国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/05/14

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)5月14日(土曜日)
通巻第1124号 臨時増刊号
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宋楚諭(台湾・親民党主席)と胡錦濤(中国共産党総書記)の「二党合意」に新語
 「ひとつの中国、海峡の両側」関係? 「二つの国家」(李登輝)、「一国一辺」(陳水扁)の立場からは大きく後退
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 連戦国民党主席の訪中はパンダ二頭のお返しだった。
 台湾の有力紙「自由時報」は、これは「トロイの木馬ではないか?」と疑義を差し挟んだ。

 連戦は北京大学で講演し「自由」「民主」のタームを連発、聴いていた学生から拍手が湧いたという。手放しで喜ぶマスコミがあったが、学生は選ばれての参加であり、「さくら」の可能性は否定できない。

 宋楚諭も大学で記念講演をしたが、「そのなかで『中華民国』をことさらに連発し、テレビ中継の音声は都合の悪い箇所は消されて放映された」(台湾各紙)。

 さて『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』によれば、「北京と台湾は中間の着地点を模索した」(05年5月13日)とある。

 なかでも注目されたのは新しいボキャブラリーである。
 「TWO SIDES OF THE STRAIT,ONE CHINA」(ひとつの中国、海峡の両側)。これは92年の合意を超えた新解釈?

 いずれにしても野党と中国共産党との合意は外交のレジテマシーはないが、中間のプロセスとしての両党合意に新タームが登場した事実は記憶に値するだろう。

(注 宋楚諭の「諭」は王扁)
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(お知らせ)先般「路の会」での宮崎の講演速記録(「中国反日の裏側」)が下記の西尾幹二先生の「インターネット日録」において連載されております。
http://nitiroku-nishio.jp/blog/
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(読者の声)アメリカで少し中国に対する関心が浮上しています.まず、BUSINESSWEEKが中国特集を出しました。それから、同じときにTIME MAGAZINE が中国特集を出し、ATLANTIC MAGAZINEも中国と冷戦関係にいずれは、突入するとの大論文を出しています(ATLANTIC MAGAZINE のこの特集は必読です)。
またアメリカ国防省が150もの基地を縮小する案を発表しましたが、不思議にも、主に東海岸の基地で、西海岸はゼロです。対中国貿易摩擦が一千億を鼓していますから、イラク問題が解決すれば、中国政策がまな板にのぼってくると思います。
北朝鮮問題も含めて、中国に依存して解決する方策は、空転し、国務院の新中国派も転向せざるを得ないでしょう。
 日本はどうしますか?アメリカにつくか、独自路線を選択するのか、または、韓国の同じく、北京に迎合しますか?
 以上、ATLANTIC MAGAZINE はアメリカの中間路線のダウ票ですから、この雑誌がこの角度で中国問題を取り上げたことは。非常に注目すべきことです。
    (CY生、ニューヨーク)


(宮崎正弘のコメント)日本は日米同盟が基幹ですから半島で陸続きの韓国と政治状況は同じではないでしょうし、最近の韓国の反日の横暴と、あまりの北京よりの姿勢に、日本人は情緒的民族とは言え、相当の危機感を募らせてくれます。
 率直に言って韓国のあまりにデタラメな物言いに日本人は「反発」というよりあきれかえってものも言わない、という態度です。
 さてご指摘の『TIME』の中国特集は、じつに読み応えがあり、いろいろと考えされられました。
1983年にTIMEが「日本特集」をやりました。あの衝撃、あの異様な関心の対象がジャパンからチャイナへ移行したのだろう、と思います。(ちょうどこのとき小生はアメリカに一ヶ月居て、学者やら当時のレーガン政権の幹部と連日話し合いをしていましたので、細かいニュアンスまで記憶しています)。
米軍基地の150ヶ所縮小というラムズフェルト国防長官の提案は、今朝(14日)の日本の各紙も大きく扱っています。日本でも対中国向けシフトで、在日米軍基地を大きく再編、これにともない、自衛隊の配置換えも進みつつあります。
 次の注目は、日米共通戦略目標の具体化、作戦立案過程に入ります。この議論は三年から五年かかりますが、従来存在しなかった、(名指しはしませんが)中国との軍事的対峙シミュレーションです。
 静かにしかし着実に、日本の政治認識も中国を仮想敵国とする配置換えです。


  ♪
(訂正)昨日付け「読者の声」の「宮崎正弘のコメント」のなか「アイバン・モリス」が「アイバン・リス」となっていました。キィの操作ミス。アイバン・モリスはアメリカ人のジャパノロジスト(故人)でした。(氏の『高貴の敗北』は中央公論社刊、現在絶版)。
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(おしらせ)小誌5月16日号(月曜)は地方講演のため休刊します。
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<< 新刊のおしらせ >>
宮崎正弘の新刊が月末(5月27日)に二冊でます。

?『瀕死の中国(ドラゴン)』(阪急コミュニケーションズ刊)。
 強気の繁栄、高度成長とは裏腹の経済実態を克明に追求

?『中国よ、“反日”ありがとう(これで日本は普通の国になれる)』(清流出版刊)。
 反日暴動に隠された中国外交の狙いと、その挫折を通して近未来の日中関係を見通す

いずれも書き下ろしです。
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     <<宮崎正弘のロングセラーズ>>
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円) 
 (宅配便による注文は下記サイトでも取り扱っています)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/ref=s_b_rs/250-2645852-0546630
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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