国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/05/12

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)5月12日(木曜日)貳
通巻第1122号   増刊号
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ヒラリーは「マジな上院議員」だが「大統領だって?」
 TIMEが揶揄的なヒラリー論を展開
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 TIME今週号(5月16日号)は中国特集だが、最終ページのコラムでジョー・クレインが書いている。

 「ヒラリーは上院議員としてそつがない。彼女は独創的な政策立案能力は、それほどのものはないが、難しい論争をたちまちにして咀嚼する能力がある。イラク問題での適切な対応能力もある」

 しかし「大統領となると話は別だ」とジョーは続ける。
 「彼女は12年前に『大統領夫人』の身分で保険制度改正のイニシアティブをとったが、周囲、議会の反対で頓挫した。そのときの失望ぶりは政治家の資質を疑わせた。
彼女は包摂するような暖かいしゃべり方も出来ず、また雄弁家でもないうえ、大聴衆の前で演説が下手である」
なぜなら「大統領は演説で個人の感情を押し殺す能力に恵まれなければなるまい」

TIMEはこういう提議をしている。
「ニュート・キングリッチのような議会対策のベテランではない。要するに2008年にヒラリーが立候補することはアメリカ政治の災禍とならないか」
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(サイト)11日の「新しい歴史教科書をつくる会」の外国人特派員協会における記者会見のヴィデオ↓
http://www.videonews.com/
また当日の詳細な模様は下記のサイトで詳述されております
http://nishimura-voice.seesaa.net/article/3562678.html
〔酔夢ING VOICE 西村幸祐↑〕
http://blog.so-net.ne.jp/endoh-opinion/
(遠藤浩一覚え書き ↑)
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(読者の声)『エルネオス』5月号の貴論文を拝読しました。先生のメルマガで日々刻々の動きを教えていただいているので、中国の動向については知るところが多くすんなり読めました。
 このレポートで、先生がさりげなく書いている国民党の北京訪問の部分ですが、これは連戦の方から願い出たものなのか、北京から呼び込んだものなのか、それによって一連の動向の読み方が変わると思います。
多分、双方ともにその下心は通じ合っていたのでしょうが、報道の多くは「北京からの招きに応じて」との言葉を使っています。60年ぶりの「国共合作?」との見出しも飛び交いました。
  一般的に台湾独立派は、これは北京が仕組んだ台湾混乱策だと見ています。2月のクリントンの訪中・訪台から始まり(北京の意を受けたクリントンが連戦訪中を勧誘との見方)、反国家分裂法と反日デモで日台間に亀裂を生ませ、台湾内の世論を分裂させると言うわけです。(アンディ・チャンなど、陳水扁の動揺振りを批判する意見が強まっているようです)
  一方、日本の親中派からは、民主化を急速に進めてきた台湾が独立の意志を明確にしたためアメリカが不快感を示し、これがために陳水扁は緩やかな統一派へと転進を図り、連戦・宋楚瑜が主導権争いを復活するなど逆流を始め、北京が目指す中華連邦に近づいているという見方が出ているようです。(田中宇の台湾生け簀論など)
  台湾独立派を応援している自分としては、大変な危機感を持っています。台湾の地政学的位置と、海洋民主国家としての友邦であることは、まさに日本の生命線ですが、台湾から見た場合には、冷淡な日本政府に対して怒りとも悲嘆ともつかない微妙な心理が生まれてもいるようです。これが発火しないとも限らないで、時間はあまりないように感じているのです。
 危惧の下敷きには、岡崎久彦氏の「最善、次善、最悪三択論」と林建良の「浴槽の栓」論があります。先生はどのようにお考えでしょうか。
     (HS生、豊橋)


(宮崎正弘のコメント)陳水扁政権はがたがたですが、主として陳総統そのひとが政治哲学上の信念がない。さらに周りを囲んだ「ブレーン」が紅衛兵のごとし。しっかりした政治家は呂秀漣副総統とそのまわり。李登輝さんの団結連盟との意識のずれはますます大きくなってきましたね。
 しかし「李登輝さんが百年に一度の政治家、前任者があまりに大きすぎて、つい比較しがちだが、陳総統を李さんと比較しちゃ可愛そうだ」という声もあります。
ところでクリントンは50萬ドルの講演料に目がくらんで台湾に行っただけで密使の役割は無いでしょう。
それより宋さんも連戦さんも事前にアメリカへ行っておりますし、訪中直前、ダクラス・パール(駐台湾米国大使)と密会を繰り返し、結局、北京とは文書による合意をしませんでした。台湾への観光旅行、台湾の果物への関税低減など、すべては口頭の約束です。これぞ米国の圧力ですが、だからといって北京も台北も米国の言い分を鵜呑みにしては居ません。
 中国はパンダ二頭で平和イメージを振りまいた。
南京の孫文御陵には赤絨毯も敷いて、「市民」6000人を動員して連戦訪中を歓迎、人工的な愛想をふりまき、台湾との友好幻想を演出しました。したがって台湾には危機感というより楽観論のほうが強い。なんといったって連戦訪中支持が55%、国民党の支持率は10ポイントも跳ね上がった(ただし統一派『連合報』の世論調査ですが。。。)
日本人の感性からは伺い知れないタフな何ものかが、かれらにはあります。
直後、宋楚諭訪中は、じつは宋さんが演説で「中華民国」と何回も表現したため中国側はテレビ中継をカット、報道を大幅に規制しています。
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<< 公開講座のお知らせ >>
 五月の三島研究会公開講座は「三島由紀夫と特攻隊」。富岡幸一郎氏(文芸評論家・関東学院大学教授)をお招きします。
ことしは三島由紀夫の生誕80念、没後35年。特攻隊の青年たちが後世の日本人に遺した魂のメッセージを改めて受け止め、「散華世代」の一員だった三島由紀夫の文学と思想と行動の意味を考えます。
       記
 日  時  :  5月25日(水)午後7時〜
 場  所  :  JR・地下鉄 市ヶ谷駅前
          「アルカディア市ヶ谷(私学会館)」4F 鳳凰の間
http://www.arcadia-jp.org/
会場分担金 :   おひとり2,000円
  (会場が今回から市ヶ谷に変更されております。ご注意ください)。
お問い合わせ: 三島由紀夫研究会e-mail:miura@nippon-nn.net
http://www.nippon-nn.net/mishima/koza/
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(おしらせ)小誌5月16日号(月曜)は地方講演のため休刊します。
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(新刊予告)宮崎正弘の新刊が月末(5月27日)に二冊でます。
?『瀕死の中国(ドラゴン)』(阪急コミュニケーションズ刊)。
?『中国よ、“反日”ありがとう(これで日本は普通の国になれる)』(清流出版刊)。
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     <<宮崎正弘のロングセラーズ>>
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円) 
 (宅配便による注文は下記サイトでも取り扱っています)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/ref=s_b_rs/250-2645852-0546630
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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