国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/05/09

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)5月9日(月曜日)
通巻第1118号   
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「賊喊促賊」(泥棒が被害者を装って「泥棒ーっ」と叫びながら逃げる)の中国
 我々は中国の悪辣な本性を日々目撃している
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 泥棒が逃げるときに、さも泥棒を追うような風情で賊を追う格好をする。まさに中国がいまやっていることは強盗の開き直り、というより「賊喊促賊」である。
 白を黒と言い、自分の非を絶対に認めない。そうしないと中国では生きていけないからだ。

 町村外相は李肇星中国外相とアジア欧州会議(ASEM)開催中の京都でふたたび会談した。
 北京の日本大使館などの被害補償および謝罪を求めたが、中国は応じなかった。 李外相は「再発防止に努力している。法に基づく措置を取ってきた」とうわごとのように繰り返した。

 また中国の歴史教科書について、「日本の戦後の平和国家としての記述が少ない」と珍しく日本の不満を伝えた。
 ところが李外相は「中国の教科書を日本の右翼教科書と混同するような言い方は是非を混同するものだ」と反論した。
 (これこそ是を非という倒錯した詐術の論理である。改竄が常態のくに、反日を煽って、今度は反日活動家を拘束するんですからね)
 町村外相がそれ以上の反論をしたという報道はない。
 (このひとも外交能力に限界がありますね)。

 同じく五月七日、北京を訪問中の山崎拓首相補佐官が釣魚台国賓館で唐家セン国務委員と会談した。

 反日デモについて「日本国民と大使館などが襲われたことは非常に重要な問題だ。非は中国側にある」とヤマタフは抗議したらしいが、「根本の原因は日本側にある」と反論され、それ以上のつっこみをしなかった。
 日本の政治家って、どうしてこうも腰を引いて接するのか?

 日本政府は大使館の被害について、大使館建物を所有する中国外務省系の不動産会社からの「原状回復」申し出を受け入れる方針を固めた。

 国民の大半はあれを屈辱記念日として保存せよ、としているのを無視したかたちである。
「謝罪、賠償と中国に迫っても、らちがあかない」(外務省筋)からあきらめるというのは日本が国際ルールに違反しているのである。

 だが、巷では日増しに中国の悪辣さを目撃して国民の怒りは鬱積されている。日本のナショナリズムが蘇生する機会である。
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(読者の声1)貴誌1116−7号に分載された直近のミャンマー紀行を拝読、初めて聞くことも多く、興味津々ですが、とくに最後のご指摘。
 「ミャンマーの人々が貧困に喘いでいても人間性が豊かで、哲学的な人生への取り組みが比較的どっしりとして見えるのは、仏教を基礎とする伝統文化を尊ぶ民族の精神である。日本のようにひきこもりが目立たないのは、僧侶が求心力となった精神社会の強靱さでもある。戦後の日本がうしなったものは、こうした精神世界である。」
 大変感動的に、二回読ませて貰いました。どうしてこんなにも親日的国家に日本は非協力的なのでしょうか?
       (YU生、福島)


(宮崎正弘のコメント)政府がアメリカの顔色を媚びるように見ているからで「日本には日本独特の外交がある」と言えば良いのです。それでおしまい。アジア諸国はみな、アメリカがいかに吠えようとちゃんとミャンマーをつきあっているように。
 現在ミャンマーとは民間外交が続けられ、病院、学校の寄付、文房具の寄付などが静かに、しかし熱心に続けられている事実も存外知られていません。
 ミャンマー各地には日本人墓地が祀られ、パゴダの多くには日本人の寄付を記念する石碑もあります。日本の寄付で作られた道路や空港や施設に感謝の言葉もない、どこかの国とは大きな違いです。
 頻発する爆弾テロですが、これは外国の関与が濃厚です。カチン、カレンなど少数民族の過激派はたしかにまだ残存しますから。


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(読者の声2)6月15日に北朝鮮が核実験を強行するとのニュースが流れています。 今回の核実験はウラン型ではなく、ミサイルに搭載可能なプルトニウム型とのことですが、実験が成功すれば、我が国が戦後最大の危機に陥るわけです。北朝鮮にプルトニウム型の核爆弾を製造する能力があるのか疑問もありますが、宮崎さんがどう判断されていますか?
  それにしてもこのような外観内憂に陥いっているのに、小泉首相は郵政民営化ことしか頭にないわけで、将来、歴史家から北条高時、足利義政、近衛文麿の如き、体制末期のオペラ好きの暗愚な宰相として記載されるのは確実ですね。
        (MK生)


(宮崎正弘のコメント)オペラのみかわ、ポーランド訪問時には、スィートルームを明けて貰った御礼とかで、スティーブン・セガールとか、なんとかというアクション俳優、シュワちゃんが来れば大騒ぎ、先日は首相官邸を表敬にきたリチャード・ギアと一緒にダンス。この男、嘔吐をもよおすほどミーハーですね。だから愚民の支持はあるんですけど(爆笑)。
 ギアは民主党支持だけど、私財を投じてチベット救済に懸命な人物。小泉さんより風格がなんとなく上にみえたのは小生だけの錯覚でしょうか?
 北が核実験を急いでいるのは周知の事実。アメリカが空爆(プリエンプティブ)は採用しない、と判断したようです。半分なめきっていますね。
また韓国は北が核武装することに賛成ですから、のこりは中国の対米誠意をためすリトマス試験紙となるでしょう。
 ニューヨークタイムズは「核拡散防止条約体制にリーダーシップを発揮できないブッシュ政権」(8日付け)と社説に掲げましたが。。。 
 http://www.nytimes.com/2005/05/08/opinion/08sun1.html?th&emc=th
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<< 公開講座のお知らせ >>

五月の三島研究会公開講座は「三島由紀夫と特攻隊」。富岡幸一郎氏(文芸評論家・関東学院女子短期大学講師)をお招きします。
戦後60年、ことしは三島由紀夫の生誕80念、没後35年にあたる。特攻隊の青年たちが後世の日本人に遺した魂のメッセージを改めて受け止め、「散華世代」の一員だった三島由紀夫の文学と思想と行動の意味を考える。
戦後のアメリカニズムの超克と日本及び日本人の真の民族的自尊の回復を促す上で、大きな示唆を与えてくれる三島の存在は、時を経て、歴史を重ねるごとに、我々にとって益々重要且つ重いものになった。
 ひとりの文学者の仕事にとどまらず、むしろ日本人に対する預言者的な意味合いを帯びているからである。
三島由紀夫研究は、その意味では資料や細かい解釈によってではなく、民族と歴史の総体をとらえることによって深められていくだろう。
 
       記
 日  時  :  5月25日(水)午後7時〜
 場  所  :  JR・地下鉄 市ヶ谷駅前
          「アルカディア市ヶ谷(私学会館)」4F 鳳凰の間
http://www.arcadia-jp.org/
会場分担金 :   おひとり2,000円
   (会場が今回から市ヶ谷に変更されております。ご注意ください)。
三島由紀夫研究会.事務局 TEL 03-3200-2295 e-mail:miura@nippon-nn.net
HP  :http://www.nippon-nn.net/mishima/
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     <<宮崎正弘のロングセラーズ>>
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円) 
 (宅配便による注文は下記サイトでも取り扱っています)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/ref=s_b_rs/250-2645852-0546630
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
小誌の購読は下記で登録できます(↓無料)
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(新刊予告)宮崎正弘の新刊が月末に二冊でます。
?『瀕死の中国(ドラゴン)』(阪急コミュニケーションズ刊)は5月25日
?『中国よ、“反日”ありがとうーーこれで日本は普通の国になれる』(清流出版刊)は、5月28日、全国一斉発売。
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所2005 ◎転送自由(ただし転載は出典明記)
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創刊日:2001-08-18  
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