国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/04/26

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)4月27日(水曜日)
通巻第1111号  ●登録読者5200名突破!
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連戦(台湾国民党主席)、きょう訪中へ
   北京の狙いは台湾国内世論の分裂、米国が異様な警戒
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 台湾の国民党主席・連戦は今日(26日)から中国を訪問、胡錦濤とも会談する予定。出発する桃園空港には抗議する台湾の民衆も多数押し掛ける。

 台湾では連戦の訪中は「台湾を共産党に売る行為」と非難の合唱が起きている。
 まず李登輝前総統の発言。「連戦氏の北京行きは台湾の国益を害し、悔いを千年に残すことになる」、「台湾海峡問題は国際問題であり米国の北京政策をよく見極めよ」」

 街頭のデモで面白いプラカードは「蒋介石は『大陸反抗』、『消滅共匪』と主張し、蒋経国は『妥協しない』『談判しない』「接触しない』と言っていた。その国民党を継承する連戦が、この路線を放棄して北京へ行くのは『投共売台』だ」。

 いずれにせよ、1949年の中台分断後初の国民党主席訪中で、連氏は60年ぶりの「国共トップ会談」を行う。

 連戦は出発前夜に記者会見し、「対話と和解が主要なテーマ。現実を重視し双方が未来と平和を一緒に造成し、双方の利益となる局面につながれば(訪中の成果があがる)」として期待を語った。
 
 尋常ならざる関心を抱いているのは米国である。とくに台北駐在の米国代表(事実上の米国大使)ドナルド・パールは直前にも連戦と秘密に接触して米国のメッセージを伝えた。

 ロスアンジェルス・タイムズは「反国家分裂法で国際的に厳しい批判を受けた北京は、好印象を作り出すために、いかにも台湾と合作の雰囲気を醸成しようとするのが第一の目的である」と書いて続けた。「また台湾国内世論の分裂を導き出し陳水扁政権に打撃を与えることも狙いには含まれる」

 台湾の新聞投書には五月に訪中する親民党の宋楚諭とならべて「連宋は北京に『朝貢』しに行くのか?」と不信感を露わにした抗議の声が続いている。
これらの動きは殆ど日本に伝わっていない。
 
(注 宋楚諭の「諭」は王扁)
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(読者の声1)気になっていることは、町村大臣の発言です。中国側が教科書に注文つけてもいいと言った云々という発言です。中国国定教科書の、歴史のねつ造は確かに目にあまるものがありますが、しかしこれは中国への内政干渉になりませんか?
  中国の、我が国に対する靖国と教科書への物言いは、日中共同声明に反するものと思っているのですが、今回このような提案?を向こうからされて、それに乗ってしまっては、日本だって声明に反して内政干渉しているではないか、と言われませんか?
 相互主義ということで、我が国の教科書もどうにかせい、と言われたらどうするのでしょうか。
 事の本質は中国の教科書にあるのではなく、共産党にあります。共産党が何かしらの方向転換をしないかぎり、教科書が多少変化したからと言って、どうにかなるとはとても思えません。町村さん含む外務省が「教科書をどうにかすれば事は前進する」と本気で思っているのであれば、それは全くの妄想というか甘い幻想であって、法治国家でも何でもない共産党独裁体制のもとにあるあの国では、あまり意味のないことなのでは、と思うのです。
 またこの時期に、教科書に注文を付けてもいいなどと中国に対して集まった諸外国の批判をかわすかのような、中国側が柔軟な姿勢を示したかのような、こういった向こうのやり口に安易にのるべきではないとも思うのです。
 町村外相に、教科書のことについて言及したのは党内ではどのような地位にある人ですか? その人の独断でこういった発言が出てくるとは思えませんので、何かしら党内で意図があってこういった発言が出てきていると思うのですが。私としてはどうも日本側を納得させる単なるエサではないかと疑ってしまいます。中国は譲歩した! 諸外国はこの中国の姿勢を見ろ!と中国共産党は言いたいだけでは?
   (HR生)



(宮崎正弘のコメント)「中国は譲歩した! 諸外国はこの中国の姿勢を見ろ!と中国共産党は言いたいだけ」というのが図星でしょうね。


   ♪
(読者の声2)中国の反日デモ情勢をみていると中国の反日的な歴史教育の内容が誤っていることが理由であるという指摘が海外からの報道でも出始めたようです。確かに共産党の一党独裁体制を維持するために反日捏造偏向教育が行なわれ、ある意味洗脳されているのは確かでしょう。
 しかし日本人はこれを笑えるのか?
  東京裁判史観は依然として日本では主流であり、日本は侵略戦争をしたことになっている。戦犯は戦争犯罪人であり、A級戦犯がこれを指導した事になっている。日本によって開放された白人の植民地支配の罪まで日本になすり付けられている。
  もし、東京裁判そのものが国際法に反していること、日本にとって自衛戦争であったこと、そもそも戦争に善悪などなく単なるパワーバランスの問題であること、日清日露戦争で勝ったのも英米の都合なら、大東亜戦争に引きずり出されて負けたのも英米の都合であること。乗せられたのは日本がマヌケなせいだが、乗せて引きずり出したのはスターリンと毛沢東であること等々を指摘すれば、おそらく日本では右翼と呼ばれるでしょう。
少なくとも大手マスコミでは今でも主流足りえない概念でしょう。これとて占領軍とその後の左翼陣営の思想教育による一種の洗脳ではないか。
  こんな有様で中国の偏向教育による洗脳を笑えるのか? しかも洗脳をとく努力、国際的な宣伝工作活動、国家的な戦略などなにもなく国内の左翼勢力にいいように蹂躙され、米中のハザマで振り回されているだけである。
 中国韓国朝鮮の手先となり自虐史観を推進する反日反政府活動はもちろん、ODAや賠償金、経済支援のキックバックを食い物にしている政治家も国を滅ぼす国賊である。自分の利権のために国を滅ぼしてどうするのか。
他国民からはもちろん、自国民からも尊敬されない国は滅ぶ。もし米国が日本の憲法改正などを望むなら、この情勢を利して東京裁判史観をみなおすべきではないか。まず中国、アメリカのように国家的な宣伝工作機関を設けるべきではないのか。現状では無理なのでしょうか? やる気がないのでしょうか?
(H生、神戸)


(宮崎正弘のコメント)いまの憲法では無理ですが、基本は「やる気」がないのです。外務省は有名人なら誰でも良いとダボハゼのごとくに米国公使、国連大使、欧州某国大使を任命しているのではない。北岡伸一、猪口邦子など、明らかに外務省路線の意図的な人選ですよ。


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(読者の声3)いつもメルマガを拝見して、目からウロコを落としてもらっています。
 ところで兵庫県尼崎市のJR福知山線で起きた快速電車の脱線事故がシナか北朝鮮の陰謀だとしたら怖いな、と思いました。JR西日本は現場の近くで石が砕けた跡が見つかったと発表。線路に何者かが石を載せた可能性を示唆しました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050425-00000238-kyodo-soci&kz=soci
しかしその後「事故の運転士、過去に3度の訓告・厳重注意処分」とか「付近に設置されている列車自動停止装置(ATS)は最も古いタイプで、速度超過があっても自動ブレーキはかからない」とか事故原因について人為ミスのような論調に変わりつつあります。しかし、運転手の勤務状態やら、路線の弱点まで調査したあげくの反日テロだとしたら怖いなと思いました。
(SN生、青森)


(宮崎正弘のコメント)あまりの被害と惨状をテレビ中継で目撃すれば、一瞬、テロか、と頭を掠めるのは当然、欧米なら、この線も最後まで捨てず、徹底的な調査をするところですが、日本は? なにはともあれ犠牲者の冥福を祈ります。
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(休刊予告)小誌は4月29日より5月6日までの連休中は休刊となります!
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     <<宮崎正弘のロングセラーズ>>
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『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
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『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
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