国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/04/22

●小誌、登録読者5100名を突破!(4月22日午後)  
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)4月23日(土曜日)
通巻第1101号  
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連戦(国民党主席)訪中スケジュールが確定
 胡錦濤(中国国家主席)とも会見、北京大学で講演
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 この反日ムードがたかまった中国に台湾の野党代表が赴くのは如何なる思惑なのか。
 
 連戦国民党主席は26日に訪中し、最初は南京で孫文の「中山陵」を参拝する。台湾が「国父」を孫文としている関係だが、国民党としては儀礼的なものであろう。

 ついで28日に北京入りし、台湾問題担当の賈慶林(序列四位、政治局常務委員)と会見する。ここまでは先月26日に地均しで訪問した江副主席の日程とおなじ。
 しかし翌29日は北京大学で講演、引き続き胡錦濤主席と会見する。
 
 その後、生まれ故郷の西安へ赴きご先祖の墓参りと母校訪問。5月1日には上海へでて、台湾の進出企業幹部らと会見、台湾問題のボス王道函との会見も5月2日に予定されているという。
 帰国は5月3日の予定。

 台湾武力解放を合法化した「反国家分裂法」を制定したばかりの北京へ、雪解けを目指して訪中すると国民党は説明しているが、「これは新しい危機の訪れ」と分析される。
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(読者の声1)アメリカは、中国が人民元を切り上げないなら報復関税を課すという「対中報復法案」が、議会を通過する見通しになった。
また欧州連合も緊急輸入制限措置の検討を始めているそうだ。日本はアメリカとは同盟関係にある。欧州連合とは歴史的経緯から准同盟国といってもよい。
過去の歴史が頭をよぎる。日本は米英に同調せず、中途半端な対中政策をとったので、米英は日本以上に対中政策を強化し、中国に接近した。その後の歴史はご存知の通りだ。 
日本は米欧に同調すべきた。日本は中途半端な対中政策をとるべきではない。いまの日本にできることは、東シナ海のガス田の試掘を始めることだ。それにより、日本も米欧に同調したことを世界に示したことになる。日本が下手な外交をやると日米同盟が米中同盟になる可能性だってある。歴史を教訓とすべし。
      (KC生)


(宮崎正弘のコメント)一応上下両院ともに超党派で「制裁法案」が揃いました。中国からの輸入品に一律27・5%の関税を掛けるという内容。NY選出のシューマー議員が中心です。シューマーはユダヤ系で、かなり頓珍漢なことを言う議員ですが、民主党の中枢です。
 で、日本も同様な法律を用意できるか? 経済界は北京詣でを繰り返しており、外務省は中国批判派にソッポ。あの弱腰小泉政権が、ですか。無理ではありませんか。


  ♪
(読者の声2)宮崎さんの矢継ぎ早のニュースの発信は多くの読者の憂鬱な気分を明るくさせているに違いありません。
 大陸の反日のニュースに憂鬱ではあるものの快哉を叫びたくなる気持ちが心の奥底に湧出するのは私だけではないでしょう。支那大陸の権力者と多くの無知な大衆のグロテスクな正体がオンラインで世界に、いやむしろ日本国内に瞬時に伝わったことは、先生をはじめとする保守陣営の言論活動の強い追い風になるに違いありません。
 改めて思うのはインターネットが可能にした情報共有化のスピードの早さの効果です。先の大戦前にも支那大陸の醜悪さはK.・カール・カワカミ(シナ大陸の真相)やラルフ・タウンゼント(暗黒大陸 中国の真実)の書を通じて、既に充分すぎるほど指摘されていることを知ったのはつい最近でありました。もし当時彼らの考察が米国の多くの人々に伝わっていたら。
 今こそ戦前の日本が如何に国家として孤独で為政者のみならず国民全体がどれだけ不安であったかを擬似体験をする絶好の機会ではないかと思うのです。
現在のような支那大陸の状況下で、当時のFDR政権がとった行動を仮に現ブッシュ政権(近未来ヒラリー政権)がとれば日本国の政治家と国民はどう反応するのだろうかと、歴史のIFに思いを馳せるだけで鳥肌が立つではありませんか。FDRが亜共産主義者(スターリンに徹底的な理解を示した者)と理解出来る今(Hamilton Fish著 Memoir of an American Patriotなど)戦前を東京裁判史観やあるいは司馬史観で断罪することが如何にフェアでないかということを理解する絶好の機会だと思うのです。
  (在バンクーバー SW生)


(宮崎正弘のコメント)近年、ルーズベルト研究が日本でもすすみ(白眉は中川八洋氏の著作)、あの政権を囲んだブレーンの多くが共産主義者だった歴史的事実は明るみにでました。FDRの「D」のデラノ家(母親)は、中国との麻薬で財をなしたことも、一ヶ月ほど前の小誌でお伝えしました。
 さて司馬遼太郎批判ですが、拙著『三島由紀夫“以後”』(並木書房)のなかで数ページふれました。これ以上展開すると刀が錆びる、という感じですね。乃木大将が愚将であり、日清日露はともかく大東亜戦争は「悪い戦争」だとか、私怨をのべた歴史観はいずれ掻き消されるでしょうが。
ただし司馬さんの唯一の功績は晩年、李登輝さんから「台湾人の悲哀」発言をひきだした『台湾紀行』(朝日文庫)です。


   ♪
(読者の声3)以下のようなことは如何でしょうか。ひ弱な日本人に可能なバーゲニングパワー「観光客」の活用です。
国民一人一人の自覚が前提ではありますが。
 「反日的な国に対して、日本国民が実行可能、かつ効果的な経済制裁手段は「観光客が行かないこと」ではないだろうか。これにより彼の地の観光産業が大打撃を受け、異常な反日運動に対する抑制力が働くであろう。国民一人一人の自発的な決断の結果であるから、国から国へ文句をいえる筋合いではない。外務省は渡航自粛勧告の警戒レベルを上げ、マスコミもこぞって危険性を強調するだけでよい。姉妹都市提携とか中高生の修学旅行とかは、当分凍結し、台湾等親日的な地域に振替える。ビジネス客は最低必要限度に抑え、不急の観光・修学旅行の類は一定期間、徹底的に減らすことが涵養と思う。
(埼玉T生)


(宮崎正弘のコメント)小生は逆で、こういう時こそ日本人は中国へ行った方が良い。ただし高校生の修学旅行は、これを機会に全廃すべきです。なぜなら反日記念館を見学させられ、北京側の洗脳工作に嵌められているからです。日本人が「反日活動家」にされることは、これ以上耐えられないでしょう。
 また姉妹都市関係などを結んでいる諸都市にも、「再考」を促したい。
 日本が謝罪を要求しても知らん顔の中国には、ツアー客が団体行動として、天安門広場でビラを撒くのも一手でしょうし、駐北京日本大使を本国召還すべきでしょう。
謝罪があるまで駐日中国大使は毎日呼びつける必要もありますね。
 また地方都市が中国非難決議を地方議会で行い、姉妹関係を絶縁を含めて再考するという動きを地方レベルから中央をあげてしかるべきでしょう。米国議会は「反国家分裂法」を制定するや、中国非難決議を超党派で、しかも連邦議会が行いました。


   ♪
(読者の声4)ときどき引用される『大紀元』というのはどういうメディアですか、信用するに足りるメディアですか。
    (TK生、東京)


(宮崎正弘のコメント)「大紀元」は法輪功関連です。英語版は「EPOCH TIMES」。 台湾でも日刊です。先日、台湾へ行ったら国会議員会館に無料でおいてありました。日本でも池袋あたりの新チャイナタウンでときどき無料配布しております。中身は中国情報の宝庫といっても良いくらいです。しかし話題にならない。
 文鮮明の「統一協会」への拒否反応から日本では「世界日報」が売れません。中身は意外に国際的で、質は高いと思います。北への論調だけが突出して異様ですが。
 アメリカでは統一協会がスポンサーだった「ワシントン・タイムズ」が非常に高質な良い新聞に成長し、レーガンは毎朝真っ先に読んだ。アルノー・ド・ボルジェグレーブが編集長に引き抜かれ、ワシントンDC郊外の本社へ、インタビューに行ったことがありますが、社内では完全に文鮮明色はありませんでした。
商業としても成功した珍しい例でしょうか。ボルジェグレーブは元『NEWSWEEK』編集長、作家でもあり『スパイク』(翻訳は早川書房)が、一時期ベストセラーになりました。おなじ国際ミステリィを書くという点で、かれとは気が合いました。勿論かれは統一協会の信者でもありません。
 さて法輪功は中国政府に弾圧され、数百数千の信者がいのちを落としております。大陸では命懸けですから、より真実に近い報道をしていると思います。
同紙の「共産党脱党キャンペーン」は法輪功の政治闘争ですからおくにしても、中国農村、地方幹部の腐敗など、社会の暗部を抉る報道は読み応えがあります。
 最近は何清漣、胡平ら、NYに亡命知識人も、このメディアを重宝し始めたようです。


  ♪
(読者の声5)教科書問題について私の長年の疑問があります。
?日本は出版物、新聞には検閲を行わないし、その内容に対して圧力を加えることができない国だと私は理解しています。まして外国が日本政府に対して自分の国に都合の悪いこと書いた本に対して、「何とかしろ」と要求できないはずです。中国も先生の出版する本には何もできません。(笑)
 ?しかし、どうして教科書に対してだけ検閲と間違われるようなことが行われてきたのでしょうか?それを指導と言い換えてもそれは役人の屁理屈に過ぎません。
?出版や思想の中身に積極的(絶対的)に介入することが国として当たり前と信じている中国や特定の国の文化を輸入することを禁じている韓国と日本は違う国のはずです。
?そもそも歴史というものを国家がひとつの歴史観にまとめるのは全体主義の国のやることではないでしょうか? あるいは宗教団体のやることです。日本は全体主義国でもないし、宗教原理主義の国でもないはずです。時代が違えば人権や国家に対する考え方、常識も違うし、スポーツの観戦と一緒でどちらの側に立つかで、1つの事実もいろんな見方があります。
?どうせ文部省の役人のやっているチェックなんてたいしたことは何もないでしょう。だって歴史観を1つにまとめるなんて大それたことを彼らがやれると思いますか? 役人が自分の仕事を作りたいからやっているだけです。
?だから私は先に述べたように、教科書の検定など紛らわしいことはすぐやめるべきだと思います。歴史教科書だけではなくすべての教科書を自由化すべきです。公文式だろうが共産党はすべて正しいと言う教科書だろうが教科書を作るのは自由なはずです。内容に関しては公開で批判しあえばいい。是は日本人の議論する問題です。役人は現場が混乱すると言うだろうけど、教育現場を混乱させてきたのは誰でしょうか?
 ?一万歩下がって中国の言うとおり役人どもにそんな野心があったとしたら、あれほどことあるごとに言論の自由を叫び、ライブドアに乗っ取られそうになったら「公共性」を叫ぶマスコミはなぜ黙っているのでしょうか?何か利権でもあるのでしょうか?
?特定の歴史教科書だけを攻撃し、中国、韓国よりの教科書について何も言わない状態が続けば、是は日本の教科書が中国、韓国に検閲を受けていると同じです。
 私はなぜ教科書検定廃止の声が上がらないのか不思議です。これは決して、中韓の圧
力に屈したわけではなく、「あなたたちと紛らわしいことをやっていたので、違いをはっきりさせるためやめます。」と言ってやればいいのです。先生はどう思われますか?
(上海在住 Y生)


(宮崎正弘のコメント)「検閲」と「検定」を一部混在されておられるニュアンスがありますが、検閲は禁止されております。「『検定』も違憲だ」と訴えたのが日本共産党に支援された家永三郎でした。「家永訴訟」は長い時間がかかりましたが、「検定は合憲」となり、以後、かれらは裁判闘争路線を巧妙に変更し、中身の左翼的偏向を文部省にごり押しして通す。
「検定」を逆手にとって左翼がカードとしたのです。
ご指摘の「特定の歴史教科書だけを攻撃し、中国、韓国よりの教科書について何も言わない状態が続けば、是は日本の教科書が中国、韓国に検閲を受けていると同じです。」。まったく同感です。
つまり「つくる会」の教科書は朝日新聞が中国韓国を煽動し、北京とソウルの意向に添わないと言って、かれらから「不合格」を申し渡されたようなものですから。日本の内政は干渉されたどころか、支配されたと同義語です。それにも拘わらず中国韓国のお先棒をかついでいるメディアは、いったい日本人なのでしょうか?
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(新刊予告)宮崎正弘の新刊は五月下旬に『瀕死の中国』、6月初旬に『中国よ、“反日”有り難う』が上梓されます。
いずれも書き下ろしです。発売日が迫りましたら詳細を発表します。
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ことしも4月28日の「主権回復記念日」に恒例の国民集会が開催されます!
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 「春の憂国忌」の異名をとる国民集会は、井尻千男、小堀桂一郎、入江隆則各氏の呼びかけで始まり、今年は「現行憲法・教育基本法の呪縛を解け」のスローガンのもと、日本会議、日本政策研究センター、英霊にこたえる会、昭和史研究所、日本協議会、産経新聞正論調査室などが協賛します。発起人は伊藤憲一、大原康男、加瀬英明、勝田吉太郎、佐伯彰一、佐藤欣子、田久保忠衛、西尾幹二、長谷川三千子、福田和也、宮崎正弘、渡部昇一の各氏ほか。
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 どなたでも入場できます! 予約の必要はありません。
          記
 とき     4月28日午後六時(五時半開場)
 ところ    九段下「九段会館」大ホール
 入場     無料
 挨拶     井尻千男、小堀桂一郎、入江隆則
 弁士     城内実(衆議院議員)、多久善郎(日本会議熊本理事長)、藤井厳喜(政治学者)、八木秀次(新しい歴史教科書をつくる会会長)、山谷えり子(参議院議員)
 連絡先   (03)3991−6173 (FAX兼用)
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(休刊予告)小誌は4月29日より5月6日までの連休中は休刊となります!
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<<自治問題調査会 勉強会>>

 あの熊本出身のラスト・サムライ、元ペルー大統領アルベルト・フジモリ閣下が縦横に世界情勢を語ります。横濱周辺の皆さん、絶好の機会です。
         記

  とき    5月27日(金曜) 午後六時
  ところ   横浜西口(三越裏)かながわ県民サポートセンター304会議室
  講師演題  アルベルト・フジモリ元ペルー大統領閣下
  会費    おひとり 2000円
  問い合わせ (045)263−0055
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     <<宮崎正弘のロングセラーズ>>
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円) 
 (宅配便による注文は下記サイトでも取り扱っています)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/ref=s_b_rs/250-2645852-0546630
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000060.html
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