国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/04/21

●小誌、登録読者5000名を突破!(4月21日)  
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)4月22日(金曜日) 
通巻第1100号  (1100号突破記念号)
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 中国のインターネットのフィルタリングは世界一
  米国専門家がへんな折り紙をつけた、その情報操作、管理ぶり
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 反日デモを抑制し始めた中国当局。一方でウェッブでは相変わらず5月4日、各地で予定されている「反日デモ」への参加が呼びかけられているが。。。

 日貨排斥をよびかけたウェッブは突然閉鎖されて、愛国ネットの「デモ参加呼びかけ」の文章が削除されるようになった、という。
 そんなおりに「中国のインターネット監視は技術的に世界一という折り紙が米国の専門家からなされた」(コンピュータニュース、4月20日号)

 要するに外国へアクセス不能、国内でも都合の悪いサイトは削除され、それは他人のインターネット日記やブログの操作さえ可能だという。
 チベットのサイトなど破壊したり、改竄したり、ひどいのはダライラマ猊下の顔が長髪ひげ面に書き換えられたり、日本の官庁、靖国神社、大手企業のHPは軒並み襲撃され改竄されたように。

 4月2日から17日にかけての反日デモ、暴力沙汰は主としてインターネットによって野次馬と失業者が集まり、付和雷同組が予想外の暴力行使にでた、と分析される。都合が悪いと判断すれば、当局はうち切ってしまえる。
 おそるべき武器で国民を精神の奴隷にもしてしまったのか。
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<<今月の拙論>>
?「中国海洋戦略の二律背反」(『日本文化』春号)
?「中国トンデモ裏事情最前線」(『新潮45』、本日発売)
?「李登輝さんの武士道とミシマ」(『月刊日本』、4月22日発売)
?「こんな中国へ進出した日本企業の命運」(『WILL』、4月26日発売)
?「混迷する台湾政局と反国家分裂法」(『エルネオス』、4月30日発売)
?「台湾有力議員会見記」(『自由』6月号、5月10日発売)
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(お知らせ)三島研究会「公開講座」。次回は5月25日、ゲストは富岡幸一郎氏。
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ことしも4月28日の「主権回復記念日」に恒例の国民集会が開催されます!
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 「春の憂国忌」の異名をとる国民集会は、井尻千男、小堀桂一郎、入江隆則各氏の呼びかけで始まり、今年は「現行憲法・教育基本法の呪縛を解け」のスローガンのもと、日本会議、日本政策研究センター、英霊にこたえる会、昭和史研究所、日本青年協議会、産経新聞正論調査室などが協賛します。発起人は伊藤憲一、大原康男、加瀬英明、勝田吉太郎、佐伯彰一、佐藤欣子、田久保忠衛、西尾幹二、長谷川三千子、福田和也、宮崎正弘、渡部昇一の各氏ほか。
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 どなたでも入場できます! 予約の必要はありません。

          記
 とき     4月28日午後六時(五時半開場)
 ところ    九段下「九段会館」大ホール
 入場     無料
 挨拶     井尻千男、小堀桂一郎、入江隆則
 登壇弁士   城内実(衆議院議員)、多久善郎(日本会議熊本理事長)、藤井厳喜(政治学者)、八木秀次(新しい歴史教科書をつくる会会長)、山谷えり子(参議院議員)
 連絡先    (03)3991−6173 (FAX兼用)
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(読者の声1)中国の反日デモ、どうやら中国政府が沈静化に動き始め、終息の動きですが、「あれで終わり」では日本としては千載一遇のチャンスを失いかねないですね。もっと暴れてくれないと(苦笑)。。。小泉首相は、また靖国神社参拝に躊躇しはじめますが。
というのも下記の数字を見てください。過去11年間、日本で最も多い外国人犯罪者は中国人ですから。かれらの取締りも外交の場で問題視出来たはずでしょう。
 
警察庁のページより:http://www.npa.go.jp/kokusai2/15a/siryo.pdf 

 年度     外国人検挙総数    中国人検挙総数  国籍別の検挙順位 
平成05年      19671件       04032件(20%)      1位:中国     (2位:韓国,3位:タイ) 
平成06年      21574件       05916件(27%)      1位:中国     (2位:韓国,3位:イラン) 
平成07年      24374件       08904件(36%)      1位:中国     (2位:韓国,3位:イラン) 
平成08年      27414件       07310件(26%)      1位:中国     (2位:ベトナム,3位:韓国) 
平成09年      32033件       08501件(27%)      1位:中国     (2位:ベトナム,3位:韓国) 
平成10年      31779件       10451件(33%)      1位:中国     (2位:ブラジル,3位:ベトナム) 
平成11年      34398件       15458件(45%)      1位:中国     (2位:ブラジル,3位:韓国) 
平成12年      30971件       16784件(54%)      1位:中国     (2位:ブラジル,3位:韓国) 
平成13年      27763件       12131件(44%)      1位:中国     (2位:ブラジル,3位:韓国) 
平成14年      34746件       12667件(36%)      1位:中国     (2位:ブラジル,3位:トルコ) 
平成15年      18579件       07449件(41%)      1位:中国     (2位:トルコ,3位:ブラジル)
(UI生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)たしかに李肇星外相が「中止」を奨励したようです。となると5月4日に「自発的」「偶発的」なデモが散発的に起きるくらいで、あとは7月7日の廬講橋事件記念日まで持ち越しになるのかも。
「6・4」は警戒が厳し過ぎて、民主派は手も足も出せないでしょうね。中国への日本人ツアーのキャンセル続出、株価下落、日本企業撤退のかまえが傲岸不遜のかれらにさえ、深いブローとして効いたのかも。
 中国人の犯罪は、たしかに大きな問題ですが、いまのところ、これは外交カードになりませんね。政府と外務省が弱腰ですから。


  ♪
(読者の声2)いつもメルマガを大変興味深く拝読させていただいておりますが、今回の1098号には本当に驚きました。マッチポンプ式の反日デモの実態が明らかとなった件です。
やはり政治の国、中共と思わざるを得ませんでした。
かねてより中国ウォッチャーとして第一線でご活躍の宮崎先生のメルマガが、今回の事件の本質を他のマスコミのいずれよりも速く、正確に本質を掴んでいるとの観があります。これからもお体にお気をつけてご活躍下さい。次号からも楽しみにしております。とりいそぎ驚きの感動の赴くままに書かせていただきました。
        (碧南生)


(宮崎正弘のコメント)同様に驚きの声が多く寄せられましたが、中国共産党という陰謀が飯より好きな人達が、どういう政治的仕掛けを裏で展開しているかは、日本でも1970年代までは知っている戦中派も多かったのです。
 ソルジェニーツィンが書いた『収容所列島』などより過酷な体制、これを凌駕する告発の文学が中国人の手によって書かれる日を期待しています。


  ♪
(読者の声3)中国共産党は19日、北京の人民大会堂で党、政府、軍の幹部ら3500人を集めて日中関係について異例の「情勢報告会」を開いた。李肇星外相が「無許可デモに参加せず、社会の安定を乱すことをしないように」と呼びかけたという。
 李外相は日中関係の歴史や従来の対日政策について説明した後、「現在、我が国は社会建設の重要な時期にある。大局的な戦略から、中日関係の重要性を適切に処理しなければならない」と話した。つまり中国は建設途上にあり、まだまだ日本からの援助が必要という認識は示した。
ならば5年後において中国のGDPが日本を上回った時はどうなるか?
その時は中国は色々と難癖をつけて、日本が投資した企業・工場・技術・経営ノウハウを根こそぎ奪い去る可能性が十分ありうるのである。つまり中国への経済投資のカントリーリスクはますます高まって行くのである。仮に中国との政治的軋轢の側面を捨象し純粋に経済的側面だけをみても中国の成長には問題が多い。例えば昨年巻き起こった各地の経済暴動は一応鎮圧されたが、その記憶や衝撃は生々しく脳裏に残っている。
今回の反日デモは政府公認の威示行動であるが、実は経済格差・地域格差が拡大し、反政府運動の芽を内在している。経済成長無くしては政府の統制は効かなくなるが、逆に経済成長それ自体が共産党独裁の基盤を切りくずして行くのである。更に短期的にみて1年以上は日本経済は中国ブームに沸き返っているが、北京五輪、上海万博が終わった時点でブームは必ず終焉する。また米国も対中貿易赤字に悲鳴を上げ、元切り上げや輸入制限を迫っている。が何と言っても12億の人口を抱えた中国はそれを支える資源が絶対的に不足している。中国の経済成長は石油・鉱石など原料資材の世界的高騰を招き、これが必ず中国の跳ね返りその成長を阻害する要因となる。
中国は資源の豊富な米国のような余裕のある経済構造にはなれない。と言うことは彼等は日本型の輸出主導型の加工貿易生産構造を採らざるを得ない。このために日中は極めて同質ないしは類似構造となり、相互の経済緊張は永遠に解消しないと考える。
この緊張は同様な構造をもつ日韓関係とは比較にならないほど強烈なものとなろう。
結論として中国への経済投資のカントリーリスクは非常に高まって行くのである。中国一辺倒の政策は日本(企業)を破綻に導く。危ないバスにはむしろ乗り遅れるべきなのである。いくらお人好しの日本人も、泣き目を見ないように限度を心得ておく必要がある。
(MI生)


(宮崎正弘のコメント)福沢諭吉先生は「悪友とは付き合いを止めよう」と言い残しました。あれほど韓国の志士を援助した人さえ最期は絶望だったのでしょうが、同様に中国にも言えることかも知れません。


(読者の声4)中国と韓国の「反日デモ」についてですが、単純に日本で反中デモをするのもどうかと思うのです。情勢分析について新聞・テレビはどこも同じようなことを言っていますが、当事者である日本政府も中国政府もある程度、困っているのは確か。 
 一方、この情勢で利を得るのは米国!それから北朝鮮ではないのか?
 日本の姿勢には米国の意図があるのは間違いなく。一方、韓国中国の反日活動には北朝鮮の工作もある程度関与しているように思われるがどうでしょう?
  このところの日本の対中、対韓政策が強固であるのは米国の意図があるはず。
すなわち米国共和党政権としては日本との同盟関係を強化し、日本にも応分の役割を担わせたい。韓国は北の工作により?親中国北朝鮮路線となったので米国としては見限ったか? こうなれば中韓と日本は反目し続けていてくれた方が何かと都合が良い。たとえ共和党政権でなくてもアメリカにとって日中韓の大同団結にはデメリットしかない。はっきり言えば、日清日露戦争時のように大陸に対しては日本を抑止力として使いたい。
  北朝鮮としては日本と中韓の団結が困るというのはアメリカにとってよりもさらに切実な問題。6カ国協議もあるし、分断させておくに限るというわけで、
北朝鮮とアメリカが実は統一教会(文鮮明)とCIAを通じて裏でつるんでいるという謀略説も荒唐無稽とはいえ、ある意味では一面の真理もあるように思われますが、どうでしょう?
  まあ米朝の対立はガチンコだとは思うのですが、対立が両者にメリットがあるのも確かでしょう。たちが悪いのは日本のマスコミはどちらかそれぞれの立場についており(?)本質から目をそらす表面的な報道しかしないこと。
  中韓の反日運動の結果、北朝鮮の思惑通り、経済制裁論は議論にもあがらなくなり、また米国の思惑通り憲法改正は進む。ただ日本の立場としてはこの際、米国の思惑を利用して国際的な立場の向上、東京裁判史観の見直し、憲法改正などにつなげた方がよいように思います。
  現小泉政権としても対米協調路線をとり、米国の思惑、対外情勢を利用しながら憲法改正などの課題に取り組むのでしょう。
  しかしその後のビジョンがどこまであるのか? 米の意向に沿った郵政民営化などは外資に日本を売り渡すことになるかもしれず、どこまで先を見通しているのかは不明。一般人としては様子を見守るしかないですが・・・・・
  ちなみに日本で起きた中国関連施設へのイヤガラセは自作自演ではないでしょうか? ウソ、捏造なんでもありの国ですから。あのような行為の発生で一番利があるのは中国政府でしょう。日本には何のメリットもない。そういう指摘が挙がってくるのを期待しているのですが。。 
(H生、神戸)


(宮崎正弘のコメント)台湾の国民党主席である連戦は、26日から北京へ行きます。かれは04年3月の台湾総統選挙で僅か0・228%という差で惜敗しましたが、投票日前日の暗殺未遂事件は、陳水扁陣営が仕掛けた「自作自演」だと言い張って、いまなお民進党を攻撃して自らの敗北を認めない。それで党主席の座もおりないのです。
これが典型的な中国人の政治特性です。後出しジャンケンも、インチキ将棋も、偽トランプも平気なのです。勝つためには「何でもあり」の世界ですから。 
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(休刊予告)小誌は4月29日より5月6日までの連休中は休刊となります!
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     <<宮崎正弘のロングセラーズ>>
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円) 
 (宅配便による注文は下記サイトでも取り扱っています)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/ref=s_b_rs/250-2645852-0546630
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000060.html
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