国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/04/04

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)4月4日(月曜日)貳 
通巻第1082号
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 中国の異常な不動産バブル、いよいよ危機水域を突破、瓦解は間もなく?
 当局の金融政策の杜撰さと課税基準の曖昧さ。地方政府の土地価格操作が原因
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 商業ビル、マンションなどの用地を地方政府が入札を実行してデベロッパーに払い下げる。公開入札が建前だが、事前に決められた業者が落札するシステムであり、共産党幹部への賄賂が横行しているのは周知の事実。

  『中国の嘘』を書いた何清漣女史が嘗て指摘したような「権力の市場化」の典型、腐敗の温床である。

 売却された土地はすぐに転売されるか、或いは金融機関から当該物件を担保に、膨大な融資が簡単につく。これは低金利である。
 要するに不動産用地の価格急騰は地方政府の情報操作、入札価格の操作が原因ではないか、と鋭く問題の在処を指摘したのはBBC(3月21日、BBC「チャイナ・ネット」)である。

 当局は金利を引き上げ(5・51%)、ローンの頭金を20%から30%に上げ、さらに不動産の取得から一年以内の売買には差益に課税をするとした。しかし肝心の海外からの投機の規制は出来ないのである。

 しかも「上に政策あれば下に対策あり」の伝統をほこる国、デベロッパーは赤字を申告し課税を免れる。

 金利調整でバブル回避ができると中央銀行の周小川(人民銀行総裁)が踏んだが、どっこい、町金融は温州商人らの闇金融の力が強かった。
海外からの資金流入は04年だけで1290億ドル(一兆四千億円内外)。これは、しかも直接投資とは別枠の話である。

 不動産価格は一向に下がらないどころが、まだ上昇を続けている。
 ちなみに中国全土で04年に不動産価格は、商業ビルが14・4%、マンションが15・2%、それぞれ上昇、北京では20・8%も急騰し、上海では平均が15・8%だったが、商業中心地は28%も上昇した(数字はいずれも前掲BBC)。

 外国から流れ込む資金の所為である。
それも二年前までは香港、台湾の資金だったが、最近は日本、韓国及びヨーロッパからも不動産投機資金が雪崩をうって中国へ流入した。

 バブル崩壊は秒読み、起爆剤は人民元の切り上げと同時におこる海外資金の逃亡だろう。なぜなら海外の投機資金は人民元切り上げを読んだうえ、金利高のために集中しているわけだから、通貨切り上げが「資金引き上げ」の引き金を引きことになる可能性が一番高いのだ。

 いっせいに海外資金が逃げ出すと銀行は経営が苦しくなり、取り付け騒ぎに発展しかねないだろう。
 我が世の春を謳った不動産会社、デベロッパーは経営にいきづまり、業界は甚大な不況に陥り、失業が溢れ、社会不安が増大する。これを如何に柁取りしてバブル崩壊を最小限にくい止められるか。
 
ともかく中国は台湾いじめの「反国家分裂法」やらアサヒビール不買の「反日騒ぎ」にうつつを抜かしているどころではないはずである。
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(三島由紀夫展のお知らせ)「没後35周年、三島由紀夫ドラマティックヒストリー」
 4月23日より6月5日まで神奈川近代文学館にて開催されます!
http://www.kanabun.or.jp/te0153.html(地図、シンポジウムの案内もあります)。
 なお本年の第35回「憂国忌」は11月25日午後6時 九段会館大ホールです。
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(読者の声1)シナが朝日ビール不買運動とやら。台湾の許文龍氏がひどい目にあっています。
これをもっとリンクさせて,日本企業のシナ進出をやめさせ,同時に進出企業の撤退を考えるようにさせるべきでしょう。中央アジアの「反乱」は,今後注目すべき事象で,シナは相当焦っているように思えますがいかがでしょうか?
(MS生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)中央アジアの叛乱はおそらくキルギスタンのことを言われていると存じますが、次はカザフ、ウズベク、タジク、トルクメニスタンと独裁体制が潰えて行けば良いのですが、中国とロシアが「上海シックス」を通じて梃子入れの構えですね。
 ロンドン『エコノミスト』誌の今週号(4月2日号)は中央アジアが「ドミノ」で民主化へひっくり返る漫画が配されていますが、そうなるか、どうか。


    ♪
(読者の声2)河野洋平外務大臣と言う名前は是非とも全国民に再びこういう愚かな今日の中国や韓国からの言われ無き、しつこい干渉の追及の種蒔き人間を忘れせて欲しくは無いのです。
 河野洋平は例の訳の分からない、屈辱的な2000年10月北朝鮮に対する50万トンを越える食糧支援を支持した(金額にすると1200億円)を発表して今までと違う無意味な国際常識を覆す愚かな行為でした。考えると是は’日朝間には何の進展に関係無い単なる米国へのブッシュ支持の為としか思えない。拉致もミサイルも領海侵犯も国際社会に訴えてきた態度が変化して、今までのことはさっぱり忘れて友好条約締結に向けて絞る方向転換としか映らない態度でした。国家としての原則主義が変更されたと思われる行動までしたし6ヶ国協議からも孤立化を狙っていたと思う。
「20世紀に起こった問題は20世紀中に解決しなければならない」と言うスローガンで自民党の河野洋平、野中広務幹事長、亀井静香政調会長らが2000年と言う年度にしがみ付き強引に国際社会から誤解を招く奇妙な無意味なしかし貴重な米支援をした。当時はクリントンが中東和平を推進して失敗し次なる標的に朝鮮問題の核疑惑に手をつけ始めた時期だった。2000年11月に米の大統領選挙が行われ2001年1月にブッシュ新政権が誕生した。止れ!日本の政治は米国の大統領選挙の年の度に可笑しな行動を外交でも繰り返してきたのです。92年、96年もです、この92年が後悔と手遅れと情報下手で屈辱的な痛恨を世界に対しても笑い者となった。
あの「従軍慰安婦問題」宮沢内閣の元の河野洋平外務大臣が「慰安婦の強制連行には当時の日本政府も関った」と発言した。という事を何の根拠も無く発言して日本の国としての立場を多いに失いました。未だに幾ら否定してもその言葉は一人歩きどころか大勢の仲間と連れ立って大合唱しています。この食糧支援は2000年初めから計画されてて6月頃の南北首脳会談が一つの流れとなり是までに無い速さで決まって行った。「米国鬼の居ぬ間に」と言う間隙を縫う作戦だった。外交のプロとか言う外務省が外務大臣河野洋平の一存で確信も無く命令通りに唯々諾々と食糧支援したり、ありもしなかった慰安婦強制連行に当時の政府が関るなどと言う放言も黙認してきているのも、一帯の出来事は国益で裏取引して、拉致日本人全員解放の勝算が有るからだろうか・・・と当時は未だ外務省を私達日本国民は信用していました。結局は外務省や政府は北朝鮮に対して 無原則な(出たとこ勝負という博打外交、国益も将来も考えない、予定の未定の不確実な外交)交渉を継続していた。
しつこいかもしれませんが、是はきちんと文字に明確に記して全ての日本人に記憶を留めてもらわねばいけない痛恨の失敗外交史です。こういう馬鹿で愚かな政治家や政府を私達は選びあらゆる政事を委ねてきたのです。
毎日、情報量が地球規模で増大していますが重要な事は過去からの連続した正しい記憶が現状を正しく捕らえる方法です。来年は日本も選挙になります。しっかりと目を開き日々気をつけて情報を読みましょう。
       (YK生)


(宮崎正弘のコメント)河野一郎の息子は、やはり親父より劣悪でしたかね。洋平は「(江沢民の)傭兵」と渾名がつきましたが、まさにその通りの体たらくでした。まだ議員を張っていて、しかも国会議長ですから、どうなっているんですか。この国の民主政治なるものは!と慨嘆したくなります。
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 ことしも4月28日の「主権回復記念日」に恒例の国民集会が開催されます!
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 「春の憂国忌」の異名をとる国民集会は、井尻千男、小堀桂一郎、入江隆則各氏の呼びかけで始まり、今年は「現行憲法・教育基本法の呪縛を解け」のスローガンのもと、日本会議、日本政策研究センター、英霊にこたえる会、昭和史研究所、日本青年協議会、産経新聞正論調査室などが協賛します。発起人は伊藤憲一、大原康男、加瀬英明、勝田吉太郎、佐伯彰一、佐藤欣子、田久保忠衛、西尾幹二、長谷川三千子、福田和也、宮崎正弘、渡部昇一の各氏ほか。
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 どなたでも入場できます! 予約の必要はありません。

          記
 とき     4月28日午後六時(五時半開場)
 ところ    九段下「九段会館」大ホール
 入場     無料
 挨拶     井尻千男、小堀桂一郎、入江隆則
 登壇弁士   城内実(衆議院議員)、多久善郎(日本会議熊本理事長)、藤井厳喜(政治学者)、八木秀次(新しい歴史教科書をつくる会会長)、山谷えり子(参議院議員)
 連絡先    (03)3991−6173 (FAX兼用)
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 <<宮崎正弘のロングセラーズ>>
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円) 
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