国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/03/24

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)3月25日(金曜日)
通巻第1071号 
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「闇討ち」が合法なら「仇討ち」も合法か
  ライブドアへのアレルギーがソフトバンクを「ホワイトナイト」に選定?
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 昨晩、台北から戻ったばかりで過去一週間ほどの日本のマスコミの動きを知らない。
 したがってこの稿は、印象だけを綴る。

 ニッポン放送買収事件での裁判所判断は、要するにほりえもんの「闇討ち」を合法としたのである。ならばフジ産経グループにとって必要なホワイトナイトは、反「ライブドア連合」を組める、実力派が相手となる。

 小生は「楽天」を予想してきたが、ソフトバンクなそうな。傭兵と雑兵を繰り出しての忠臣蔵ですかね、これは?
 
 ところで台北郊外大渓の別荘で李登輝前総統と長時間懇談し、昼飯をともにした。戦後の日本人が見失った武士道を体現するカリスマは、物腰こそ穏やかだが、愛国的熱情がほとばしり、反共産主義への信念は確固たるものがあった。
北京の反国家分裂法は「中国権力闘争の過程でおきたことである」と強く分析された。
 このいずれ詳細は書きます。
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(読者の声1)貴誌1068号(3月17日付け、読者の声2)に寄稿した拙稿への追加ですが、国際問題をめぐって最近の日本での議論は、宮崎先生以外のものは、地域の専門家、イラクはイラク専門家、北朝鮮は北朝鮮専門家の狭い見方しか出てきません。
インドネシアには四年近く住んでおりました。この間、アメリカの動きは謎でした。
ただ、明らかなことは、以下の図式です。
「通貨危機→IMFへの救済依頼→IMFの指示による不良銀行整理方針→取り付け騒ぎ→中銀のマネーサプライ供給→ルピア叩き売り、ドル急騰→経済の徹底的な破綻と社会不安→スハルト体制崩壊」。
要はIMFの行動は故意だったのか、素人の失敗だったのかですが。IMFや世銀の今の姿を見れば素人の集団、UNICEF,FAOなどとともに変な奴らの多いところで改革が必要だと思います。
昨年末、インドネシアへ遊びに行った折、丁度、岡田民主党代表が来てハッサン外相と会談しています。そのときの様子を地元に日系紙「じゃかるた新聞」が記していますが、ハッサン外相は中国の脅威を述べ、米国と日本の地域への尽力を希望した趣旨の記事が載っていました。
またシンガポール政府が最近同国の『聨合早報』の日米の2+2報道が中国寄りだとして規制していることなど、ASEANの中国への警戒が窺えます。岡田氏には、日本では「侵略戦争への遺恨」が未だASEANには存在するという、日本国内反日分子の宣伝が刷り込まれていますが、そろそろ目を覚まさせなければなりません。
     (MA生)


(宮崎正弘のコメント)台湾で多くのオピニオンリーダーと面談して来ました。驚くほど日本への期待が再燃しており、反日ムードは掻き消えておりました。中国、韓国の反日は「あれはそれぞれがお家の事情でしょう」というあっさりとした分析が主流でした。
 ついでながら昨日発売『週刊新潮』の特集冒頭にも韓国の反日プロに対する小生のコメントがあります。


   ♪
(読者の声2)『フォーサイト』4月号の75ページに、「公式評伝では江(江沢民)は、叔父にして国民党と戦った革命烈士である江上青の養子という『革命一家の家系』を標榜してきた。ところが、実の父親である江世俊が、日本軍が江蘇省を占領している間、反華宣伝機構の高官を努めた日本軍の協力者だった事実が暴かれたのだ」とあります。これは事実でしょうか。
あの当時、中国に割拠していた軍閥は腐敗し一般人民は塗炭の苦しみの中にあった。その中で多少とも普通の庶民がまともに生きられたのが日本軍の支配下にあった地域です。そういう意味で江沢民の父は「愛国者」であったのかもしれない。何時反日テロリストに親日派として暗殺されるか分からないなかで、一般人民のために奉仕した愛国者であったのかもしれない。もしそうだとしたら一般人民に寄生し苦しめ続けた中国共産党で安穏として生きてきた江沢民は、父親に対して耐え難く克服できない劣等感に悩まされ続けてきたのであろう。
    (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)上記で正しいようです。しかも江沢民自身は、上海交通大学卒業ですが、それは終戦による事由で、直前までは南京中央大学で、日本語を学び、(一部に江沢民こそ当時は日本通の親日派だったゆえに、あれほどの反日家を演じ続けざるをえなかったという説あり)、酔うと日本語で炭坑節を歌う、という逸話を拙著に書いたことがあります。何重にも輻輳した反日心理の構造でしょうね。江沢民の場合は!


   ♪
(読者の声3)ところで「不思議の国の韓国」http://members.at.infoseek.co.jp/konrot/doronpatop.htmというサイトをご存知ですか?
隣国の救いようのない、哀れを催す愚劣さが小気味よく紹介されています。私は、韓国については、個人的に友人もいますから、あまり悪く言いたくはないのですが、以下のような事実を知るとさすがに鼻白みます。
曰く。「韓国の強姦率は日本の10倍」(よん様に浮かれて痛い目に遭うなよ、日本のオボコたちよ)
 「韓国がノーベル賞に縁遠い理由の一つは、未婚の母や私生児を差別する慣習の圧力で、孤児を大量に海外に売っており、それがスカンジナビア諸国で極めて悪名高い(そういえば、現デンマーク首相の秘書は同国で里子として育ったと思しき朝鮮系ですね)ためである」
 「世界広しと言えども、華僑の居ないのは韓国だけ。理由は外国人差別が凄まじく、華僑ですら商売にならないから」
ほかにも色々あって、先生には目新しくもないでしょうが、一般に告知する価値ありと思います。
 実際、仕事で中国に行くと、中国人は反日を口にする以上に韓国人をボロクソに言います。クズ扱いです。
かの中国人ですら韓国人にはだまされるからだという半信半疑の理由も聞きましたが、このサイトをめくってようやく納得が行きました。しかし、放火されるほどに中国人感情の悪いインドネシアですら華僑がいるのに、韓国に華僑がいないというのは、凄まじい話ですね。
 それにしても、今回の竹島騒動について、何で日本の政府はまたしてもあんな風に歯切れが悪いのでしょう。NYで韓国人が騒いでいますが、これ幸いと「司法に提訴しても乗ってこない」という事実をきっちり訴えればいいでしょうに。
  米の牛肉輸入でも、結局「科学的基準vs国内事情」という米国捏造フィクションの土俵そのものを崩さずに、ぬらりくらりの時間稼ぎだけです。その構図にはまった段階で既に負けだということが何で分からんのか、理解に苦しみます。異常プリオンを発見してノーベル賞を受賞したプルシナー教授(カリフォルニア大)が、米下院で「日本流の全頭検査のみが牛肉の安全性を確保し、消費者の信頼を回復させる」と、発言しているのです。(2004/2/13読売新聞)先方のお膝元で発言しているんですよ。なぜ「貴国の誇る優秀な頭脳である、プルシナー教授の意見を最大限尊重している。プリオンの最高権威であり米国人である博士を議長とする日米科学者の諮問会議の開催を提案する」とでもいえないのでしょうか?米国相手には、建前だけでも「フェア」「科学的」を表に出す方が有利です。ことは生命ですから、「我々は米国民を含めた人命をこそ尊重する立場にあり、日本の微々たる肉牛飼育農家の保護が目的ではない」と堂々といえばいいと思うんですがね。米国には通用せずともEUのプレスは記事にするんじゃないかと思います。
  ここ数年、日増しにコドモを日本で育てるのが嫌になってきています。日本を愛するゆえです。歯がゆくてなりません。立ち腐れするくらいなら、オセアニアあたりで、日本の伝統とDNAを受継がせてやりたい、と思うのは浅はかな考えでしょうか?
           (かろかろ 熊本)
 

(宮崎正弘のコメント)御意見のなかの「韓国に華僑がいない」というのは表層的な分析で、韓国にも極く少数ながら華僑はおります。かれらは政治的に迫害され、様々な個別的事情で韓国に暮らさざるをえない人々。戸籍を隠し、中国人であることを自らは名乗りません。
 もっとも低級な売春街にも隠れ華僑がいるとする分析もあります。ともかくおぞましいほどの逆差別が進行中です。


(読者の声4)貴誌1067号で「無錫閥」(呉儀ら)という記載がありますが、「無錫閥」という言い方は初耳です。これは「蘇州閥」の誤りではありませんか。
「無錫閥」というのは聞いたことがありません。ある日本の資料に「蘇州閥」として、『李源潮(江蘇省委書記)、周永康(国務委員)、衛留成(海南省長)、呉儀(副首相)』と記載してあるのを見つけましたが、これを蘇州閥と言ってよいかは疑問だと思います。湖北省武漢出身の呉儀が何故に「蘇州閥」になるのかを中国の友人にも問合せましたが、呉儀の祖父辺りが蘇州と関係があったのではないかという程度で理由はよく分かりません。それでは貴誌が述べている経済閣僚に「蘇州閥」(「無錫閥」?)がいるかということになりますが、現行の経済閣僚で蘇州出身は国有資産監督管理委員会主任の李栄融がいる程度で、他にはいないと思います。呉儀は確かに元対外経済貿易部長ということで経済閣僚と言えるのかもしれませんが。
胡錦涛が抜擢した「蘇州閥」といえば、3代にわたる蘇州市委書記が全て省長に抜擢されたことを指すのではないでしょうか。しかも、これら3人は全て胡錦涛の信頼厚い江蘇省委書記の李源潮に抜擢されて蘇州市委書記になったということも重要だと思います。即ち、蘇州市委書記1998−2000年在任した梁保華が江蘇省長、2000−2002年在任の陳徳銘が陝西省長、2002−2004年在任の王岷が吉林省長にという快挙。いまや蘇州は省長を生み出す揺りかごになったといわれています。
         (商社員)


(宮崎正弘のコメント)小生にとっても「無錫閥」という新タームを中国人から聴いたのは始めてでした。中国ウォッチャーの一部がそう言い始めているので無造作に使用しておりますが、ご指摘の背景があるのかも知れませんね。しかし胡錦濤は露骨な共産党青年団人脈の登用と、忠臣を周辺で固めるための依怙贔屓人事を展開中。最近の胡錦濤の評判、SARS直後までは「親民路線」でしたが、中国国内でもかなり広範囲に崩れているようです。アジアの多くのウォッチャーも「中国のゴルバチョフ」より「ブレジネフ」説が濃厚になってきました。
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●小誌総発行部数210万部。登録読者4600名突破
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 <<宮崎正弘のロングセラーズ>>
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
『中国のいま、三年後、五年後、十年後(改訂版)』(並木書房、1575円)
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円) 
   (御注文と宅配便発送は下記でも取り扱います)
http://esearch.rakuten.co.jp/rms/sd/esearch/vc?sitem=%B5%DC%BA%EA%C0%B5%B9%B0&sv=30
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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