国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/03/11

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)3月11日(金曜日)
通巻第1060号 
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
 西側のアフガニスタン援助はなんだったのか?
  またもや「麻薬ランド」、世界最大の罌粟栽培地帯が復活していた
****************************************

 アフガニスタンが遠く歴史の彼方へ去って、人々から忘れ去られた。

 西側が勝手に「期待」したカルザイ大統領の統治は依然としてカブール近郊だけで、ほかの地域は伝統的な「部族長政治」のまま、経済は驚くほど停滞したまま、前向きの様相は何一つない。まさに「ナルコ・スティツ」(Narco State)だ。

 1979年、ソ連がアフガニスタンを侵略したときも、2001年にアメリカが侵攻したときも同国の産業は「ナルコ・ビジネス」と密輸のみ。
「ナルコ」は麻酔状態を意味する。

 2001年、アフガン全土の罌粟栽培面積は19800エーカーと推定された。
「現在、511,500エーカーが罌粟栽培地帯である。カルザイは大統領メカニズムと行政の機構整備に忙しく、罌粟畑撲滅に出撃できる部隊さえ、これから整えようとしている」(クリスチャンサイエンスモニター、3月8日付け)。

 アメリカはアフガニスタン支援に今年だけでも、7億8千万ドルを使う。イギリスは一億ドル。
        ◎ ◎ ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ♪
(読者の声1)ご存知の通り、EUではフランス・ドイツが中心になって天安門事件以来続いてきた対中国武器輸出の解禁が行われようとしています。これは単に台湾海峡における軍事的緊張を高めるだけではなく、『反国家分裂法』なる悪法を制定し台湾を併呑しようとする中国の意図を。EU諸国が追認したと見なされかねません。また、日本の安全保障の点や、中国内部での人権問題の観点からも、断固反対するべきなのです。
 下記の通り、在日フランス大使館宛に抗議のメールを送りました。皆様からも熱い抗議の声を彼等に届けて下さい。

在日フランス大使館
〒106-8514 東京都港区南麻布4-11-44
TEL:03-5420-8800 FAX:03-5420-8847
e-mail: pao2tkyo@ma.rosenet.ne.jp
 --〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 「親愛なる駐日フランス大使 ベルナール・ド・モンフェラン様」。
「前略突然メールを差上げる非礼をお許し下さい。小生はアジアの平和問題に関心を持つ、一人の日本人です。この度、貴国のシラク大統領閣下が中心となり、天安門事件以来行われて来た、EUの中国への武器輸出禁止が解除されようとしています。小生はこの事は両国の関係に重大な悪影響をおよぼすのみならず、東アジアの平和的安定を破壊しうるものと危惧の念を抱いております。何故なら、中華人民共和国はかつて一度も統治した事のない台湾を自国の領土であるとの詭弁を以って、在住者である台湾人民の主権をないがしろにする『反国家分裂法』なる悪法を制定し、更に武力によって領有する野望を着々と推し進めているからです。これは第二次世界大戦時にナチスがオーストリアの併合を行った時の理屈と同じ類のものです。貴国はこの『東洋のナチス』に高度な精密誘導兵器を与えようとしているのです。
アジアでは未だ民主主義は普遍化しているとは言えませんが、台湾の民主主義とは中国大陸から渡来してきた匪賊武装難民の蒋介石国民党政権による長年の白色テロリズムの弾圧に耐えぬいてようやく獲得されたものであり、まさに『珠玉の民主主義』なのです。これを平然と弾圧し我が物にしようとする中国共産党に加担する事は正に『人類への冒涜』に等しい行為です。また、中国共産党は自国の内部で自らの悪政への矛先をそらす為に、嘘・偽りを更に誇大化した反日の愚民化歴史教育を展開し、日本民族への憎悪を煽り立てております。結果日本人の滞在者や旅行者の中に謂れのない暴行や犯罪に巻き込まれるケースが多発しておりますし、在日の中国人の中にも何の痛痒もなく殺人等の重大犯罪を行う事件が増加の一途を辿っております。
 数年前には当時の首相李鵬はオーストラリアにて日本について「あんな国は20年後には存在しない」との妄言を吐いておりますが、これとても単なる『夜郎自大』発言とは考えられません。根底には日本国及び日本民族を抹殺せんとの企てが。あります。正にナチスのヒトラーやゲッペルスが企てたユダヤ人抹殺計画と同じ事ではありませんか。日本国は自由と民主主義を標榜し、また日本人はワインや香水、ブランド品などの貴国の文化を代表する製品をこよなく愛しております。対して中華人民共和国は自由と民主主義を抑圧し、また中国人は貴国の製品の粗悪なコピーを作る事に躍起になっております。貴国にとって基本的な価値観を共有出来るのはどちらの国であるかは言を待たないでしょう。
 そもそもEUにおいて対中武器輸出禁止の発端となったのは、中国共産党が無辜の学生や市民を虐殺した天安門事件でありますが、果たしてこの人権問題は改善されているのでしょうか。現在農村部では土地の強制収用や重複する出鱈目な課税に対する抗議集会が頻発しておりますが、いずれも武装警察隊や解放軍による鎮圧を受け、多数の死傷者が続出しております。人権問題は改善されるどころか悪化し続けているのです。武器輸出が解禁されれば、中国共産党は人権抑圧については。EUから承認されたと考えるでしょう。かくも自国民を弾圧する事はたとえナチスでもやりませんでした。貴国は自由・平等・博愛を掲げるトリコロール旗の誇りにかけても、この中国共産党と言うナチス以下の政権へ加担してはなりません。
 最後に申し上げたい事がございます。万一、EUにおいて対中国への武器輸出が解禁された場合、貴国の行った指導的責任は重大の極みであります。その場合誠に遺憾ながらフランス製品の不買運動、すなわち『仏貨排斥』を展開する用意があります。銀座から貴国製品の看板が消えたり、秋にワインの新酒が飲めなくなるのは寂しく存じますが、貴国に自由・民主主義・平和の意義を思い起こして頂くための抗議活動と御理解下さい。
 以上、シラク大統領閣下、及び貴本国政府の皆様にご伝達賜れば幸甚です。敬具」
 (市井の一庶民 AK拝)


    ♪
(読者の声2)何日か前の貴誌で「しなの六文銭」氏が「保守論客の方々は、女帝論に安易に流れる国民の意識を、バカな考えは捨てなさいと目覚まさせ、教導する責務があると観じます」といわれましたが、男女を問わず女系天皇が万一皇室典範改定後に誕生すると、南北朝時代の再来を招く危険があります。南北朝時代は両朝ともにそれなりの正当性がありましたが、女系天皇の場合は法律によって造られた偽帝と伝統に基づく天皇の鼎立となります。
これはまことに由々しき事態です。そもそも法律で天皇を規定しようとすることが間違いです。法律はたかだか天皇に言及することができるだけです。その意味で旧皇室典範が憲法から独立していたのは正当です。
       (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)八木秀次さんの『女性天皇容認論を排す』(清流出版)は女帝論の本質をのべた論考で参考になりました。皇室典範が憲法から独立しているのは真に正当且つ、これを世論に押されて改悪しようとする粗忽な政治家が多い中で、歴史の本質を説いていかなければいけないのは大変な作業です。
           ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(お知らせ)本日(3月11日)午後1時から3時までラジオ日本「ミッキー安川のずばり勝負」に宮崎正弘が生出演します。関西方面のかたは午後二時までです。◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
     ♪
<<並木書房から拙著予約読者への特典のお知らせ>>
 最新改正版が3月24日に出ます!
 最新データ更新と内容大幅改訂です。
  宮崎正弘著
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
(改訂2005−2006年度版) 
       ◇  ◇  ◇
 初版をお読みでない方のために予約読者に4大特典があります!
 (1)送料無料(2)発売前日までに佐川急便にて配送(3)著者サイン入り(4)振込手数料も無料
 ご希望の方は下記へ
「?お名前?電話番号?ご住所(佐川急便ですので正確にお書きください)
?宮崎『中国のいま、三年後、五年後、十年後』改訂版」
とだけ書かれて、
下記メール宛て、お申し込みください。手続きはそれですべて終了です!
  nasuda@namiki-shobo.co.jp
◎到着後、書籍に挿入されている振込用紙で並木書房当て代金をお支払いください(郵便振込の場合は、この振込手数料も無料です)。
なお本書は昨年2月刊行の『中国のいま、三年後、五年後、十年後』の改訂版です。初版をすでにお求めの読者はご注意ください。        
   ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
◎宮崎正弘のロングセラー◎
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円) 
           ◇ ◇ ◇ ◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
小誌の購読は下記で登録できます(↓もちろん無料です)
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000060.html
(↑この左欄をクリックされると過去4年分の小誌バックナンバーが閲覧可能)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 (C)有限会社・宮崎正弘事務所 2001〜2005 転送自由 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。