国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/02/19

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)2月19日(土曜日)
通巻 第1042号  
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中国海軍、アラビア海にも拠点を構築へ
  いつのまにか、パキスタンの漁村が巨大軍港に化けていた!
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  パキスタンの地図をじっと見て頂きたい。
 グォダールという漁村はパキスタンの南西端、すぐとなりはイラン。目の前はアラビア海のオマーン湾。水深が深い。

 このちっぽけな港を迅速に改修し、九つものバース(錨地)をつくって、一大貿易港兼軍港に育てようとしているのはパキスタン政府? じつは中国のオリジナルな計画をパキスタン政府が承認したに過ぎず、数十億ドルの資金は中国がだすのである。
 
 2002年3月、呉邦国・全人代委員長がパキスタンを訪問した。
 パキスタンはカラチの近くのオルマラに軍港を構えるが、潜水艦と艦船12隻収容ていどではインドの海軍力を前にしてパキスタン海軍は脆さは火を見るより明らかである。
 呉邦国のイスラマバード訪問から三年が経った。
 今度は温家宝首相がパキスタンを訪問する(05年三月)。
既にグォダール港に最初のバースが完成したからである。最初の工事費用のうち二億ドルを中国が負担した。
 
 さらにカラチまでの高速道路工事が急がれており、中国は追加の二億ドルを支出した。 第二期工事は九つのバース、ターミナルなどの建設である。中国はこれに五億二千六百万ドルを投じる!


 ▲パキスタンと中国は半世紀に亘る「反米」「反インド」の軍事同盟

 近未来構想は、グォダール→カラチ→アフガニスタン→新彊ウィグル自治区がハイウェイで結ばれる。となれば、パキスタンのグォダール港はアラビア湾に面した、「中国の」貿易港としても機能することになる。

 中国・パキスタンは過去五十年間の軍事同盟である。
 核技術を北京はイスラマバードに供与し、合弁の戦車工場もペシャワール近郊にある。また両国は上海沖で海軍の合同軍事演習を昨年行っている。
 すでにFTAも締結済みで両国間の貿易は25億ドル(中国の南アジア諸国との貿易量の二割)に達している。

  パキスタンにおける外国企業五百社のうち、60社は中国系であり、過去三年間のパキスタンへの投資は40億ドルに達する。在パキスタンの中国人は3000人。

 これほどまで中国が力をこめている目的は第一にパキスタン工業化への協力だが、第二に中国への貿易アクセスの拡大であり、第三にアラビア海への戦略的アクセスの確保、第四にイスラム対策としての中央アジアへのルート確保である。しかし一番重要な軍事的目標として、中国海軍はアンダマン海沖合についで(ミャンマーから二つの島を租借し海軍拠点を構築した)、この海域にも軍事的拠点を築き上げることを意味する。


 ▲そうは問屋が下ろさない、と反政府ゲリラも活躍

 もう一つ日本に伝わっていない話がある。この付近の工事現場で中国人の拉致、誘拐、殺人事件が頻発しており、パキスタン中央政府に反対する地元ゲリラ、反中国勢力の暗躍が存在することである。
 
 バロチスタン地方(グォダール港は、このバロチスタン地方の南端)には三つの反パキスタン政府ゲリラ組織がある。
 (1)バロチスタン解放軍、(2)バロチスタン解放前線、(3)バロチスタン人民解放軍。彼らは2004年3月3日、三人の中国人技術者を殺害した。同年10月、二人の中国人が誘拐され、のちに一人が殺されて発見された。

これらのゲリア組織の背後にはイラン、インドがいるとパキスタンは見ているが、新彊ウィグル自治区からのイスラム過激派がアフガニスタンを越えてパキスタンへ侵入している可能性も高い。
 中国に侵略され支配されている新彊ウィグル自治区のイスラム系住人は北京の推進する「漢化政策」に反旗を翻し、中国国内でも過激なテロを展開してきた。

 ともかくパキスタンの戦略的要衝をめぐって中国の進出は瞠目すべき現象である。
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(お知らせ)地方講演旅行などのため小誌は2月21日−22日付けが休刊となります。
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(読者の声)宮崎さんの「国際ニュース・早読み」とはあまり関係がないことなのですが私の知人から大変気になる情報をいただきましたので、余計なことと思いつつメールをいたしました。それによりますと、「当たり屋グループ」が大挙して、関西方面からきて、被害が続出しているとのことです。宮崎さんのメルマガをご覧になっている仲間の皆様が被害に会わないようにしていただきたいと思います。知人からの案内情報は下記の通りです。

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 下記情報入手、気をつけてください。
 当たり屋グループが、山口県・関西方面からきています。被害が続出していますので、くれぐれもご注意ください。
 
1- 下記のナンバー車両と接触事故を起こした場合は、その場で示談せずに直ちに警察に連絡する事。
2- 警察が到着する前に自分の勤め先や氏名・住所・電話番号を教えたり、免許証を見せたり、絶対にしない事。
3- このコピーを必ず、携帯すること。
4- 友人・知人に至急知らせてください。
5- 社用・自家用を問わず、このコピーを出来るだけ多くの方に配布して知らせてください。
6- 車両ナンバー
山口  33 61−84(クラウン)
山口  33 81−24
山口  33 74−80
山口  33 29−20
山口  57 60−67(ボンゴ)
山口  57 88−80          
山口  67 08−80(クラウン)
山口  58 88−20
山口  55 03−88
山口  56 09−08(ブルーバード)
山口  56 72−18
山口  55 42−00
山口  66 88−10(00−81)
山口  60 81−31         
山口  58 81−13(女性ドライバー)
山口  33 31−31
山口  66 90−77
大阪  38 57−57
水戸  33 76−90
姫路  33 59−68
姫路  33 08−08
姫路  33 48−48
不明  不明 88−46
神戸  33 ふ 76−72
不明  39 ち 90−64
大阪  33 に 81−75
なにわ 38 ち 35−31
なにわ 39 ず ?4−72
和泉  33 ち 48−76
和泉  38 ま 62−77
神戸  33 ち 29−98
神戸  33 に 6? −28
神戸  86 ち 0? −40    
(合計84台で来ているそうです)
  これらのナンバーの車両が走行しているときは、急停車されても大丈夫な距離を保って運転しましょう。
  ※   サイドブレーキを引いて止まるのでストップランプは点灯しません。
 ※    後ろの車両が異常接近したと時は、十分注意してください。
  ※    運悪く、あたった場合は、すぐに警察に通報すると共に、この資料を相手に見えるようにチェックしてください。逃げていく車両もあるそうです。
  (HS生、杉並)


(宮崎正弘のコメント)たしかに国際ニュースとは関係がありませんが、回覧の価値があると思われましたので、ここにも掲載しました。
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◎宮崎正弘のロングセラー◎
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか 
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  • 名無しさん2008/04/04

    発端・広がり

    一説によると、こういった情報は1985年前後より各地で出回り始めたと言われる。一時はテレビや週刊誌でも採り上げられることがあった為、この都市伝説は仕事で自動車を運転する人を中心に全国的に広まった。情報の広まり方としては、チラシのコピー・さらにそのコピー...と続けられていくうちに文字がつぶれて判別しにくくなったり、別の文字(数字)に置き換えられたりして様々なパターンの内容が出来ていったと考えられる。(一説によると、そのパターンは全国で200種類以上にものぼるという)



    警察の見解

    リストのナンバーを警察が実調査したところ、既に廃車になっていたり、存在していなかったり、記載されている車種と実際の(車検証登録の)車種が異なるものばかりであったという。ゆえに警察としては単なる「ウワサ」「デマ」であると判断し、「これらの車が当たり屋であるという事実はありません」「当たり屋グループ情報に惑わされないで下さい」と呼びかけている。



    是非について

    今でも会社などで、職場内の回覧・社内LANにおける掲示板・電子メールなどで「当たり屋グループ」についての情報を流し、注意を呼びかけているところも少なくない。こういったことが行われる背景として、



    「法外な賠償金を要求される」などと不安を煽っていること 

    有益な情報であると思い込み、善意で多くの人に知らせようとする心理があること 

    それゆえに情報が広まっていることである。これはちょうど、パソコンネットワーク上でチェーンレター・デマウイルスなどが広まっていく形態とよく似ているとも考えられる。従って、パソコンなどの世界で当たり屋グループ情報を広めることはあまり好ましくないとも言えよう。



    また、チラシに書かれた特定の地域・ナンバーを見て、「○○(地域名)は運転マナーが最悪」「△△(地域名)はガラが悪い」などと偏見を持たれるようになるとも考えられる。もっとも、最近の自動車のナンバーは地域名の後ろにつく数字が2ケタから3ケタになっており、2ケタ時代のナンバーは廃車などにより今後少なくなることから、以前出回っていた情報も徐々にすたれていくと思われる。しかし、元々は何の根拠も無く作られたリストであり、万一、自分の車のナンバーが「当たり屋グループ」のリストに勝手に加えられていたりすれば、決して気分の良いものではないであろう。



    以上の観点から、この情報に接する機会があったとしても本気にしないか、或いは情報提供者に対し「これは何の根拠も無いもの」と教えてあげる方が良いと思われる。