国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/02/18

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)2月18日(金曜日)二
通巻 第1041号 臨時増刊号
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
さまよえるバンダ・アチェの華僑
 20万人のインドネシア華僑が津波で被災したが。。。
****************************************

 インドネシアにおける華僑の運命もまた数奇である。
 スカルノ時代末期、1965年の反共クーデターで数万が殺されたが、多くが中国系華僑だったと言われる。

 スハルトが大統領となって以来、エスニック・チャイニーズはイスラムの名前に改名を強要され、中華的伝統行事の催行は禁止された。
  インドネシア二億二千万人口の4%が華僑である。
かれらは政治的発言を封じられてきた。中国語の学校も禁じられ、民俗の伝統復活が敵視され、40年間沈黙した。
 それでも98年から99年にかけて反スハルト暴動が、するりと反中国暴動となって、インドネシア各地に吹き荒れ、暴徒の略奪が華僑の商店を襲った。華僑の王者リムのやっていた銀行は倒産した。

 旧正月など伝統行事が復活したのは2000年からである。華字誌も中国語のCATVもラジオ局も許可になった。
 そしてインドネシアと北京は急速に関係を改善した。

 ところでバンダ・アチェは産業がほとんどない辺境である。
唯一の大企業は「PTアルン天然ガス」の施設で、これは米国メジャーのエクソン・モービルが主体、日本企業とインドネシア政府の合弁である。残りの産業と言えば華僑系列であり、60%の商店、金融の多くを占めた。

 昨師走26日、津波が襲った。
バンダ・アチェは壊滅、およそ24万人が死んだ。
 アチェにはおよそ20万人の華僑が暮らしていた。ようやく一部が帰還し始め商店の再建を開始、彼らの多くは1965年の反共クーデタでジャカルタを追われてきた華僑なのだ。中国が津波救援で真っ先にインドネシアに駆けつけ、その後も異様なほどの援助を継続している理由はこのあたりにある。
         ◎ ◎ ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(お知らせ)地方講演旅行などのため小誌は2月21日−22日付けが休刊となります。このため明日(土曜日)も増刊号をだします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ◇  ◇
◎宮崎正弘のロングセラー◎
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか 
         ◇ ◇ ◇ ◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
小誌の購読は下記で登録できます(↓もちろん無料です)
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000060.html
(↑この左欄をクリックされると過去4年分の小誌バックナンバーが閲覧可能)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 (C)有限会社・宮崎正弘事務所 2001〜2005 転送自由 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。