国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/02/12

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)2月12日(土曜日)
通巻 第1036号  臨時増刊
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レノボ、IBM買収が暗礁に
 既報の通り、米国議会の反対意見が圧倒的に
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 中国のパソコンの雄「レノボ」(連想集団)は、さきにIBMのパソコン部門を買収すると発表した。
 米国下院で「IBMのノウスカロライナ工場は国家安全保障に直結するネットワーク技術があり、中国への売却はまかりならん」と反対が渦巻いた。

 このニュースは既報したが、先週以来、米国議会の反対意見が本格化し、レノボのIBM買収は白紙にもどる可能性がでてきた。
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<<宮崎正弘の近況>>


(某月某日)羽田発午後1時半の鹿児島行きANA。羽田の新しいターミナルなので、迷ってはいけない(?)とばかり30分も早く行く。昼前についてしまったので軽い食事。このターミナルは設計思想といい、空間の取り方といい、どことなく雰囲気が米国的である。国際線にも繋がり、建物のなかには高級ホテルも出来ている。ホテルの見学をしている時間はなかったが。。
鹿児島行きはほぼ満員。たっぷりと二時間近い飛行時間、読んでいなかった雑誌の切り抜きが溜まっているので機内でまとめ読み。
さて鹿児島は十年ぶりくらいだろうか。南国の景色、椰子の木々。風が強い。
出迎えの海軍中佐とおちあって、今度はクルマで鹿屋(かのや)まで二時間ちかいドライブ。
鹿屋は特攻隊発祥の地であり最大の出撃基地であり、いまも自衛隊の重要基地である。
鹿屋の人口は8万人。大隅半島の中心部に位置している。付け根にあるのは国分市。昔は♪ハナは霧島、たばこは国分―っ♪と歌われましたっけ。
空港から国分を右折すれば桜島を左景に鹿児島市へ向かう。南に直行すると鹿屋まで桜島を迂回するようななだらかな湾内のコース。途中で酢の産地、琵琶の産地を抜けてようやく夕方にホテルへ到着した。
それだけでもぐったりした。まだ風邪がぬけていない。


(某月某日)前の晩は、二時間ちかいドライブのあと部屋で休憩し、懇親会へ。さすが鹿児島の人々、酒が強い。酔うと話題も豊富、饒舌となる。自然、芋焼酎の乾杯となった。
朝は雨があがって爽やかな日光が部屋に射し込んできた。
 地方のホテルだけあって夜も早く、朝も食堂は定食コースのみ。珈琲を飲みたかったが館内に喫茶店もなければ、ちかくにもない。自動販売機のコービーのみ。
九時にホテルをでて近くの自衛隊基地へ。ここで二時間たっぷり講演。
 熱心に聞いていただいたのは良いが質問が出ない。本当に受けたのか、どうか。聴衆の反応があまりに静かだとかえって不安になった。
昼食後、鹿屋の海軍記念館を見学。特攻の展示に見入る。対岸の知覧は全国的に有名だが、じつは鹿屋のほうが規模も大きい。遺族からとどいた遺影だけでも二千数百。遺書もかなり揃っている。
 湾内から引き上げられた零戦の実物も展示されている。圧巻である。
 さらに休憩後、P3Cオライオンに体験搭乗。大隅半島を一周するかたちで、上空から防人の現場を体験した。


(某月某日)講演した先で、参会者と懇親会になる。そこまでは日常の風景だが、なかに一人中国へよく出張で行く人がおり、旅先で日経新聞を買ったはなしとなる。中国で買うと(大都市の一流ホテルでしか売っていないが)、一部700円ほどする。冷戦終了直後に小生もワルシャワで日経を買ったことがある。一部700円だった。西欧なら400円くらいで入手できるが、旧東側は不便である。それでも一週間ほど、だれひとり日本人と会わなかったりすると無性に日本の新聞を読みたくなるのだ。
 いや、日本国内では米国の主要新聞を読むのは苦労がともなった時代がある。
昔、ワシントンポストを読みにわざわざ国会図書館へ行った。芝公園の米国文化センターの図書館にも行った。ニューヨークタイムズは両所で読めたが、ときどき1200円か、1300円もだしてオークラか帝国ホテルへ買いに行った。何のためにそこまでするか?って。
たとえばキッシンジャー論文などを正確に知っておく必要があったからである。
 出版各社は日曜版のブックレビューのみを購読している所が多かった。これとて、一ヶ月6000円くらいした。次にベストセラーになりそうなのをNYタイムズの書評欄から拾うのである。小生自身、出版社時代はそれを読む担当でもあった。
 これらの行為がいまや無意味になった。
インターネットで米国の新聞はほぼ全紙無料で読めるうえ、過去の記事や論文も幾ばくかの料金を支払えば遡及して提供を受けられる。NYタイムズの日曜版も無料で配信がある。
さて懇親会ではそんな話にうつったのではない。外地で買う日経新聞で、そのひとは渡辺淳一の連載小説がどうなったか気になって買ってしまうのだ、という。
バブルの頃、渡辺さんの『化身』が夢中で読まれた。次の『失楽園』もおおいに読まれた。三番目の連載は『愛の流刑地』、率直に言ってポルノ小説まがい。だが、読んでいる人がそれほど多いというのも不思議である。
 ま、中国で「日本文豪」の渾名をとる渡辺さんの人気は凄まじいものがあり、昨年の上海でのサイン会には600名が列をついた。


(某月某日)都内で講演。次の産業革命について。昨年70回近くおこなった演題のメモをめくっていたら95%が中国をテーマとしていた。ほかに国際金融情勢、石油戦略などがあるが、このテーマはなかった。二年ぶりの演題となる。
 レジメはいつも十種類ほど用意しているが、こういう需要がすくない分野は、年に二回ほどの「手入れ」しかしていない(要するに時間がある時に過去のレジメを取り出して最新の情報やデータと差し替えたりしているのだが)。しかもレジメを直前まで手を入れるので、結局、コピィして自分で製本して会場へ持参するはめに。
「コピィ用紙が暖かいですね」と言われることもあるが、印刷ホヤホヤですからね。


(某月某日)寒い雪に襲われる。福島をとんぼ返りで講演旅行。
 行くときは酒を入れるわけにもまいらず、読書。かなり分厚い単行本を持ち込むと必ず眠くなるので新書版を二冊。お茶を飲んでいるうちにどうしても隣のボックスをしめた四人組の賑やかな会話が耳に入ってきて読書が進まない。こういうときは逆に英語の週刊誌を取りだして読む。
 福島は零下三度くらいだろうか。三日前につもりはじめという雪が残っていた。
 福島で講演ののち、懇親会もそこそこにして再び新幹線の駅へ。帰りの列車では熱燗といきたいところだが、最近は車内で酒を熱くしてくれなくなった。食堂車もなくなったのはなんという味気なさであろうか。仕方がないので福島の駅構内でかったつまみをたべながらウィスキーの水割り。二杯も飲むかのまないうちに上野に着いてしまった。
 寒いと車中でも盛り上がりに欠ける。


(某月某日)新年会がつづいた。路の会など出席メンバーが多い会もあれば、三名、四名のものも。拓殖大学日本文化研究会の有志、つくる会のシンポジウムの流れやら、正論の会の二次会からさらに三次会。帝国ホテルでの会は来日した韓国人ジャーナリストの池東旭・姉弟を挟んで、雪の中を深夜に及んだ。帝国ホテルのなかですき焼きを食べた。出席は植田剛彦、佐々木俊夫、中村彰彦ら。ちょうど大相撲が終わった日なのか二次会ではいったバアまで超満員である。日曜日の夜、帝国ホテルが込むというのは異例である。
その前日はアメリカの友人とオークラのバアでのんで、食事の場所をさがすと館内が全部満員。それこそ中華、寿司、日本料理、焼き肉すべて満員なのである。
(景気が回復している?)。そんな筈はあるまいと思いながら六本木までタクシーを飛ばして結局は韓国焼き肉を食べた。友人によれば過去二年間に東京へ三回きたが、「毎回、オークラから見ると、日本の経済は確実に恢復している」由である。
 翌々日は中村彰彦と銀座でリコーのS前専務と食事のあと、またまた例によってすぐに帰るつもりが新宿歌舞伎町で寄り道。午前三時すぎまで飲んでしまった。
 こういう日々が続いたため月末に風邪を仕込んでしまい、これがしつこい風邪で、完全に恢復するのに十日を要した。不覚だった。
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<三島研究会・国防研究会合同“公開講座”二月・三月の御案内>
2月25日  西村幸祐「反日の構造と三島由紀夫最後の檄文」
3月10日  池 東旭「拉致問題と北朝鮮制裁」
いずれも午後7時から高田馬場の「大正セントラルホテル」三階大会議室にて
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(読者の声)北朝鮮が6カ国協議を拒否で、米国は中国の説得工作に依存せざるを得ないであろう。当初、北は6カ国協議は拒否し米朝直接交渉を求めた。しかし米国はこれを拒否し、中国の働きを期待しながら6カ国協議を進めた。
 中国にとっても米国に恩を売る絶好のチャンス到来であった。しかし中国は一応米国に顔を立てながら、実際は北に決定的な圧力は避けてきた。何故なら中国にとって交渉を長引かせば長引かすほど米国も苦境に陥り、中国への依存が深まるばかりだからである。それと北はこの6カ国間の不協和音を見抜き、巧妙に中韓露の曖昧路線を形成し勢いずくようになった。言ってみれば米国は6カ国協議の主体性を北と中国とに奪われどうにもならない情況にある。イラクを含め、米国がこれほど外交戦略で無能振りを露呈したのはまったく予想外だった。歴史的に類似の事例があるとすれば19世紀末の英国のボーア戦争の場合とそっくりである。大英帝国はボーア戦争の泥沼化でロシアやドイツに外交上の主導権を奪われ、これが第1次大戦につながり、帝国の没落の前兆となった。米国もこの英国の轍を踏む可能性を恐れる。 
(MI生)
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 日露戦争百周年記念祭
主催:日露戦争100周年記念祭実行委員会(代表・高畑皓一)協力:西村塾・讃岐宮
 
 
 平成17年(2005年)は、我が国が日露戦争でロシアに勝利してから、100周年となります。とりわけ3月10日は、旧陸軍が奉天会戦でロシアに劇的な勝利を収めた日です。旧陸軍はこれを記念してこの日を「陸軍記念日」と定めていました。そこで、日露戦争100周年を記念し且つ、旅順・奉天で大苦戦を強いられながらも、帝国陸軍を勝利へと導いた名将乃木希典将軍の偉勲を称え、将軍ゆかりの善通寺で記念講演を行うことといたしました。
 日露戦争100周年を期し乃木希典、日露戦争の真の意義を考えようではありませんか。
 
3月6日  11:00から  「乃木将軍の遺訓を讃えて」清掃奉仕  乃木神社社頭(善通寺市)             (軍手・箒などは当方で用意いたします)
       12:00から 乃木神社正式参拝(同上)
 
 
〜 記念講演会 〜
講 師 岡田幹彦先生(日本政策研究センター主任研究員)
※主な著作『乃木希典』『東郷平八郎』『小村寿太郎』(展転社刊)他
演 題 「日露戦争と郷土の英雄。乃木希典将軍」
日 時 3月6日(日)午後2時〜(開場1時半)
会 場 讃岐宮(護国神社)参集殿
香川県善通寺市文京町4-5-5 TEL.0877-62-0048
参加料 無料
(事前予約は必要ありません。直接会場にお越し下さい。)
 
16:15から 乃木資料館公開  陸上自衛隊第2混成団本部

お問い合せ先:TEL.0877-62-0048 護国神社
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◎宮崎正弘のロングセラー◎
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか 
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