国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/01/16

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)1月17日(月曜日)?増刊号
通巻 第1015号     
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中国のチェルノブイリは時間の問題?
 NYタイムズが中国が推進中の原発乱造にきつーい警告
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 名物記者ハワード・フレンチは日本支局長時代、我が国の悪口ばかり書いていた。日本批判で悪辣な罵詈雑言を並べ日本のジャーナリストから総すかんになったニコラス・クリストフと双璧だった。

 上海特派員になって中国へ派遣されると、今度は辛口の中国批判で先頭にたった。かの「中国人最大の娯楽は”反日”だ」と言ってのけたのもこのフレンチだ。

 さてNYタイムズの1月15日付けをみて驚く。

 中国の電力不足は深刻で、上海の照明が暗い事実は何回か伝えた。四川省では日本企業への配電が止まった。北京では観光客が溢れるホテルでも暖房を時間制限で止めている。

 そのための焦燥があり「中国は原発を年に二基、2020年までこのスピードであちこちに原発を建設している。おもにフランス、ついでロシアが技術支援をしている。2010年には現在の原発による発電量を四倍にして、2020年には米国の1970年代のように原発による発電を全土で行われるようになる」とNY記者はいう(しかし全米103の原発のうち27基は1974年以来稼働していないのですがね)。
 関係者から仄聞するところによれば日本も近く原発建設で中国に協力するそうな。

 日本は規則が厳しすぎるため、しょっちゅう原発が発電停止に追い込まれるが、それでも全発電の一割は原発に依拠している。

 中国は電力の72%が石炭、これに水力、火力が26%、原発は2%に過ぎない。

 NYタイムズのフレンチ記者が懸念するのは「省庁間の調整ができないため法整備が遅れ、中国の原発は万一の事故への備えが希薄、とくに緊急体制をいかに敷くか、まったく想定されていない」というのだ。

 米国はスリーマイル、ソ連ではチェルノブイリ、日本でも放射能漏れの事故があったくらいで大騒ぎを繰り返した。

 技術的に遅れが目立ち、安全に不安のある国だけに「中国版チェルノブイリ」的な事故の発生は時間の問題ではないのか。
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<<<安全保障シンポジウムのご案内>>>

 中国原潜による領海侵犯、経済水域での相次ぐ中国調査船の不法調査等 々、靖国神社問題、教科書問題という「外圧」に止まらない中国の「脅威」が 高まっています。一方、中国は台湾に対しても、「武力侵攻」の方針を放棄しておらず、台湾の安全は日本の安全にとっても他人事ではない関係にあります。その意味で、「中国の脅威」をどう認識し、それにいかに対処するのかがわが国安全保障政策の喫緊の課題ともなっています。
         記
 日 時  二月五日(土) 午後一時〜午後五時
 会 場  弘済会館(東京・麹町)
 講 師  【講演】森本敏(拓殖大学教授)、黄昭堂(台湾総統府国策顧問)
      【討論】佐藤守(元航空自衛隊南西航空混成団司令)、
        亀井浩太郎(元陸上自衛隊幹部学校研究部長)、
        山内敏秀(前防衛大学校教授・元潜水艦艦長)
 会 費  二千円
 主 催  日本政策研究センター アジア安保フォーラム
 (なお、シンポジウム終了後、簡単な懇親会を予定しております。ご参加賜れば幸いに存じます(懇親会参加費四千円)。
 問い合わせ  日本政策研究センター(電話03―5211―5231)。
◎ 会場の関係で、席に限りがございますので、あらかじめご出席の申し込みを頂ければ幸いです。ファックス(03―5211―5225)
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<<公開講座のお知らせ>>

公開講座(三島研究会、国防研究会合同)を下記のとおり開催いたしますので奮ってご参加ください。本年第一回は、「“国家破産”以後の世界と日本」と題して、講師に藤井厳喜氏(政治学者、拓殖大学客員教授)をお招きします。
 GDPを上回った日本の赤字財政。保険も医療も年金も破産が近いのではないのか。    誰も教えてくれない「暗黒の未来」に、どう生きるべきか? 『新円切り替え』『国家破産以後の世界』(いずれも光文社)でベストセラーを続ける藤井さんが、警鐘を乱打しながら、以下の近未来シミュレーションを行う。?ロシア、韓国、アルゼンチンなどの破産国家からなにを学ぶべきか? ?転落するアメリカの国債を買い続ける日本は「経済植民地」か?    ?それとも中国の「属国」となるのか?
           記
日時  1月26日(水)午後7時(6時半開場)
場所  高田馬場「大正セントラルホテル」三階会議室
演題  「国家破産以後の世界と日本」
講師  藤井厳喜氏(政治学者、拓殖大学客員教授)
会場分担金  2000円
問い合わせ 三島由紀夫研究会  TEL 03-3200-2295
e-mail:miura@nippon-nn.net  HP http://www.nippon-nn.net/mishima/
◎二月の「公開講座」は2月25日、評論家西村幸祐氏をまねいて。詳細は追って◎
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(読者の声1)貴誌昨日付け「ヤンゴンの雲南系華人の件」ですが、小生の調べたところでは、国境一帯で麻薬・カジノ・売春を営んでいる中国人越境者、ミャンマー側に住む漢民族系ミャンマー人(明代末、逃げこんだ者の末裔。彼らの言語は現代の中国語とは違う漢語。ミャンマー軍事政権より自治権を与えられている)、雲南辺境に下放された元紅衛兵、旧国民党残党などが、国境ビジネスで儲けた金をもってヤンゴンへ。ここで高級マンションを買いあさっているようです。
現地で何人かにインタビューしたところ、こういった動きは90年代末頃からボチボチはじまり、いまでは彼らによる投機目的の物件漁りが目に余るとか。彼らの跳梁の根底に、北京の陸路による”南方への進撃”、さらに孤立する軍事政権内部の利権争いがあることは常識。地べた、歴史、利権は地続きだということは、北京や上海を通してしか中国世界を見ることのできない日本人の”コンクリート頭”には呑み込めないようです。
さてさてニュースをみれば、毎度ながら天気とセンター試験。これって関係者以外、どうでもいいことだ。無意味。ゆとり教育、センター試験、それに話題の男女共同なんとか・・・これは世紀の大愚行。日本人総バカ化政策というものでしょう。
(KH生、名古屋)


(宮崎正弘のコメント)いつもながら貴重な情報を有り難う御座います。下放された元紅衛兵の残党なんてのが、まだあの辺にはいるんですね。小生は三年前にシーサンパンナから、ラオス国境近くまで行きましたが、その先がジャングルと「けものみち」。あ、これが麻薬運搬ルートかと想像がつきました。すれちがったクルマには元紅衛兵らの「センチメンタルジャーニー」組が、いまや中年以上になって都会でなんとか暮らしていけるようになって青春の想い出を追うような旅をするグループも見かけたものでしたが。。


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(読者の声2)本日(1月16日)のフジテレビ「報道2001」は、後半に安倍晋三氏が登場して、今回のNHK番組に対する政治的圧力がなかったことを弁論しておられました。誠にご立派な納得のいく論理で、朝日新聞の報道のウソと、今回の騒動が北鮮の謀略であることを満天下に知らしめた貴重なお話でした。また、安倍氏にこのような弁明と反論の機会を与えたフジテレビの同番組も立派でした。
一昔前なら、サヨク勢力や朝鮮総連の圧力を恐れて、放映どころか番組製作さえも自主規制したのではないでしょうか。
 それにしても、安倍氏のお話を伺って、朝鮮総連はオウム真理教と同様に、破壊防止法を適用すべき団体として調査すべきではないかと思わされました。我が同胞を不法非道に拉致し、国際的にテロ国家と認定された北鮮の体制をいまだに支持し、金銭的援助をしている団体、安倍・中川両氏を誹謗中傷し、非難するファックスや電話をかける言論テロを支配下の団体に命令する団体、これが破防法の適用を免れる団体であるとは、どうしても思えません。総連の中にも心ある人は多数いらっしゃると信じます。北鮮現体制を指示する指導部に反旗を翻し、是非とも破防法適用団体とは思えなくなる団体になるように、革命を起こして欲しいものです。
 朝日新聞は、昭和20年代に伊藤律会見記と言うウソ記事を掲載しました。昭和40年代には林彪が生きているとウソを書きました。昭和50年代には教科書問題でウソを書き、いまだに訂正していません。「朝日新聞は日本のプラウダか」と言われましたが、いまや「朝日新聞は虚報新聞だ」と断言されるのではないでしょうか。言論の自由は、ウソを報じても良い自由ではありません。どの新聞を購読する自由があるのと同時に、ウソ新聞は購読しないようにする運動を起こす自由もあります。いまこそ、朝日新聞不買運動と、朝日新聞に広告を載せている会社の製品は購買しない運動を起こす時ではないでしょうか。ウソ新聞の糧道を断つことと、北鮮への経済援助停止(経済制裁というと北鮮を攻撃するイメージがあるから、この言い方の方がよい)とどなたかがテレビでおっしゃっていました。我が国を利する最良の方法ではないでしょうか。
        (TY生、会津若松)


(宮崎正弘のコメント)朝日は表向き何部刷っていると豪語しているか知りませんが、実態は600万部そこそこでしょう。嘗ての朝日の愛読者は山の手の住人と学生でした。いま、学生はインターネットで、新聞を取りません。経営的に相当の苦しさでしょうね。
 また朝日に広告をしている企業への圧力は、よほどの準備と組織でないと、散発的に終わります。この方法は一番の効果を上げる。香港の新聞は、これで中国共産党批判をしなくなりました(逆に共産党が広告出稿企業に圧力をかけたからです)。文春がだした『マルコポーロ』が廃刊に追い込まれたのも、組織的圧力が文春への広告企業にかかりました。
 ことは日本の第四の権力、しかも陰謀の総本山への闘いですから覚悟と準備が必要でしょう。


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(読者の声3)朝日新聞グループの安倍、中川つぶし画策に黙っておられず、朝日新聞に抗議メール、安倍晋三さんに応援メールを送りました。
  最近、男女共同参画法、ジェンダーフリーのいかがわしさについて書評の形で言及された宮崎先生(とその読者の皆さん)に、読んでいただきたい気持ちになり、駄文コピーを送ります。お目汚しでしょうが、有閑時に一読を。
       ◎
「安倍晋三先生  今日の報道2001、サンデープロジェクトを見て、メールを書いております。今回朝日新聞が放った《NHK番組制作に政治圧力》との一連の記事は、当該番組が4年前のものであるにも拘らず、これを道具に安倍、中川両先生を狙い撃ちする意図が透けて見えます。
  NHKに不祥事が発生して批判されているタイミングを選んで仕組まれた巧妙悪質な誹謗中傷であることは、見せ玉的にNHK長井某なるプロデューサーを使って涙の記者会見をセットし(私はこれも朝日が裏でシナリオを書いたと思う)、しかも今日のテレ朝サンデープロジェクトでも、先日の同報道ステーションでも、先生がこの問題の背景や朝日の取材方法、さらに書いた記事の正確性に触れる発言をすると、司会者が大声で先生の話をさえぎり、NHKの体質だとか先生の政治生命云々だとかに必死で焦点をずらす姿勢からも明らかです。
  あくまで彼らの狙いは安倍イメージのダウンであり、それがうまくいかなければNHK問題に摩り替えようとしています。とにかく朝日新聞の報道姿勢や捏造手法に話が展開するのを必死で防いでいます。田原総一郎は大いに問題がある人物ですが”人気がある番組”ということになっているのか、いっこうに降板の動きはありません。マスコミ的には彼への批判があっても、視聴率が取れているからそれでいいのかもしれませんが。私もやむを得ず、油断しないために、この番組を見るので視聴率貢献しているのでしょう。 
 一方、「報道2001」では司会の黒岩氏がまっとうな姿勢を見せ、先生の説明や考え方が前面に出ていました。当事者としての政治家安倍晋三を出演させるのですから、まず先生の言い分を聞くという当たり前の対応ですが、田原、古館に比べ清々しさが残りました。この番組で、先生の主張がよく理解できました。
  そもそもNHKの当該番組そのものが、カルト的な模擬裁判を取り上げることで完全に日本人魂を破壊する運動に加担し、朝日グループがコミュンテルンの尖兵となって政治を、また文化を骨抜きにすることを画策していると感じます。その意味では、単なる誤報や「言った」、「言わない」の議論から何とか抜け出し、素になっている従軍慰安婦や強制連行、さらには南京大虐殺や遺棄化学兵器など朝日が扇動してきた虚構をここで打破すべきチャンスとも思います。
  今日のサンデープロジェクトで、先生が画面から消えた後、民主党など野党出席者は「政府が正式に認めた従軍慰安婦問題」がテーマの番組だと得々と言っていました。これは河野官房長官の発言や宮沢官房長官の近隣諸国条項(教科書問題)、そして日本軍が遺棄したのでない化学兵器の処理責任を被るなど、政府が明らかに歴史に基づかない間違った対応をしてきたものを、今に至るもはっきり否定し取り消さないことによって、問題はどんどん拡大しています。それを巧妙に卑劣に利用する勢力といま戦わないと、日本は衰退消滅すると危惧をしております。どうぞ今や一身に保守、というよりまとも日本人からの期待を背負わされた形になっている安倍先生ですから同志の方と連合してでも戦ってください」。
   (HS生、豊橋)


(宮崎正弘のコメント)その昔、朝日新聞のペンの暴力は竹山道雄先生叩きをやり、次に保守系文化人を次々と俎上にのせて悪辣な謀略文書をならべていました。朝日新聞しか読まないひとは、よほどの誤解をしてしまうでしょうね。最近は、インターネット言論が発達してきたので、朝日がよこしまな報道をすると数秒後から全国的に朝日批判が始まります。今度も安部さんの全面勝利の日は近いと思われます。
 変化の予兆をひしひしと感じながら諸兄のご健闘を祈ります。
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◎宮崎正弘のロングセラー◎
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
http://esearch.rakuten.co.jp/rms/sd/esearch/vc?sitem=%B5%DC%BA%EA%C0%B5%B9%B0&sv=30
(↑このサイトからも上記すべての本の注文可能。1500円以上は送料無料)。
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