国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2005/01/13

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)1月13日(木曜日)
通巻 第1011号     
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中国に媚びを売り続ける慶応大学は「学問の独立」を失うのか?
 「東アジア共同体」をテーマに王毅大使を講師に招聘
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 慶応大学は二年前、学生らが企画した李登輝台湾前総統の記念講演会の会場貸しを拒絶し、それが直接の理由とされて、ヴィザの発給がなされなかった。

 昨師走、李登輝さんは「私的な観光」で訪日が実現したが、京都大学はキャンパスへの立ち入りを拒否した。

 さてまた慶応大学。
 こんどは王毅駐日大使をゲストスピーカーに招いて、「日中関係の再構築」をめぐってのシンポジウムを開催するそうな。
どこまで中国に媚びているのか。

 主催は慶応大学東アジア研究所(国分良成所長)で、15日(土曜日)午後一時から三田キャンパス北館四階会議室で行われる。
 記念講演の講師は王毅中国大使と藪中三十二(外務省アジア太平洋局長)。

 パネリストは陸忠偉(中国現代国際関係研究院々長)、王逸舟(中国社会科学院世界経済政治研究所副所長)ら中国人に混じって伊藤元彦(東大教授)、小島朋之(慶応大學教授)、高原明明(立教大学教授)ら。大半が「東アジア共同体」なる怪しげな構想の推進者である。

これは中国のアジアにおける覇権確立を目的とする幻像にすぎないが、嘗て近衛内閣に昭和研究会がゾルゲ、尾崎らのスパイを擁して国家の基本政策を謝らせた二の舞になると懸念する声が大きい。

 学の独立はどうなったの? 福沢諭吉、泉下での泪がみえる。
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(読者の声1)昨日付けのメルマガ(1010号)の読者問答で、大学入試で国語が選択科目となっているとありました。恥ずかしながら、そのような話をはじめて耳にしましたが、文系学部の話なのでしょうか?
 理系では国語が入試科目に入っていない大学が昔からあったような気がしますが。先日、日教組の教研集会では各教科毎に分科会がありました。「国語」ではなく「日本語」と名付けているのに気付き、あほらしいと考えました。ご指摘通りなら由々しきことだと思います。
やがて「国史」が「日本史」に、「国文学」が「日本文学」にとってかえられたのと同じ道を辿るのでしょうか。
     (SK生、大手町)


(宮崎正弘のコメント)最近の大学入試は受験生を「落とす」のではなく、「救う」方向でほぼ全入でしょう? 大学は或る程度の生徒数を切ると経営が成立しなくなり、どうでもいいようなレベルの学生を多数いれるか、留学生を夥しく受け入れて、文部省から補助金をとって経営しているのが実態。これもゆゆしき問題ではないでしょうか?


    ♪
(読者の声2)「張鼓峰事件」に関してある友人から下記のメールをいただきました。本当ですか。私は産経新聞をとっていないので。
 (産経新聞の新シリーズ)「1938年6月 粛清の危険を感じたソ連幹部が、日本に亡命これが、ことのはじまり。東京裁判では、日本が引き起こしたことになっているがソ連側が引き起こしたのが事実らしい」。
       (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)今週の産経「新地球日本史」のなかで書かれています。
具体的にはソ連の将軍だったリュシュコフ亡命直後の事件ですから、おおいにあり得ます。日本ではリュシュコフの亡命をさほど重視していないのが気になる処でした。
檜山良昭が、このリュシュコフ将軍の日本亡命、かれの進言によりトルコからアルメニアへ日本の特殊部隊が潜入するも、このチームに入っていたソ連のスパイによって壊滅する過程がフィクション(『スターリン暗殺計画』)に託してみごとに描かれています。
 小生はシュシュコフは孫子がいう「死間」(死をとして敵に亡命し嘘の情報を流す)ではなかったのか、と長年考えているのですが(苦笑)。
嘗て開高健が、この檜山作品を激賞したことを思い出しました。


   ♪
(読者の声3)いまから十年前に書かれた坂本多加雄著『象徴天皇制度と日本の来歴』の次の一節は、日本の北朝鮮への対し方にぴったりの鋭い示唆を供していると思います。
 <<相互理解の結果、友好関係が築かれうる場合があろう。来歴の相互理解が理想的な形で進行すればそうした帰結に到達するかもしれない。しかしながら逆に相手方への真の内在的理解の結果、到底友好的な共存は困難だという結論に到達するかもしれない。そして、親善を抜きにした相互の理性的・功利的な共存のみが可能になるという場合もあろう。さらに相手方が一般的な国際ルールに対してそれほど尊重の念を示していない場合は、完全な関係悪化の場合に備えてそれなりの準備をする必要があろう。>>

友好関係を築き国交回復をしようとする事自体は恥ずべきことではないのです。相互理解しようと努力をして、ネガティブな結論に至ることは蓋然的に有り得ます。
北との国交交渉がうまくいかず野党・党内反小泉陣営から失政・失策と詰られているより、小泉首相は上記一文から導かれる論展に従って舵を大きく切るべきです。つまり第一に、小泉首相は金正日との二度のトップ会談で、北朝鮮とは”到底友好的な共存は困難だという結論に到達”すべきです。そしてそのことをしっかり認識したと内外に表明することです。金正日をそう見切っていなければ相当のボンクラか捻くれ者です。
第二に、小泉首相はこの金正日という手合いが”国際ルールに対してそれほど尊重の念を示していない”、それどころか国際ルールを糞とも思わない横紙破りのウルトラ独裁者であると断じるべきです。
第三に、そうであるから、”完全な関係悪化の場合に備えて”、武力行使を伴う事態に備えた上で、経済制裁を即刻断行すべきです。坂本氏の上のエピグラムのような一節を小泉首相は噛み締めるべきです。
       (しなの六文銭)
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◎宮崎正弘のロングセラー◎
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
http://esearch.rakuten.co.jp/rms/sd/esearch/vc?sitem=%B5%DC%BA%EA%C0%B5%B9%B0&sv=30
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