国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/12/17

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)12月17日(金曜日)?
     第992号  
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 雲南省昆明市では数百の農民が抗議集会
  土地を盗まれて耕す田畑もない農民の悲惨さを放置する地方政府の無能
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 今度の抗議行動は流血を伴わなかった。

 農民たちは静かに秩序だって昆明市政府ビルを取り囲み、農地がただ同然で取り上げられたため生活が立ちゆかないことを訴えて、静謐な抗議を繰りかえした。

 かれらは昆明郊外の官渡区前衛鎮、小板橋鎮、青龍村などからやってきた。百人ほどが束になり、政府役員の罵声をもろともせずに整然と座り込みを続けた。12月13日午後のことである。

 小板橋鎮から抗議に来た農民らは35万坪以上の土地を強制収容されながら、保証金わずかに二万元、農地を奪われた農民の多くは流民となった。
昨年7月に、村の役人に抗議したところ警官隊が出動し、暴力的に抗議を排除、多数の農民らを打擲した。路上には昏倒した老人らがうずくまった。重傷者が百数十名。

 この村では全村民800名が、弾圧した地方幹部の罷免を要求してきた。
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<<宮崎正弘の近況>>

(某月某日)台北から前夜にもどって雑誌に配信するため写真の整理をしていたら就寝が夜中になった。
それでも今朝は早めに起きて身支度。10時前に四谷の文化放送で竹村健一氏との対談を収録。中国の繁栄の裏側で起きていることなどを30分喋って、収録後、竹村さんとお喋り。ちかく台湾大使と石原慎太郎氏らを囲む会がある、という。画家でもある竹村夫人が描かれたカレンダーを送ってもらっていたので、その御礼も。このカレンダーにはご夫妻と一緒に行った台湾タロコの風景も一枚入っている。
 一度、自宅へ戻り、締め切り原稿を一本、ようやくクリア。それから台湾総選挙印象記の下書き、散歩。夕方から雑誌の対談へ。鰻弁当をいただいてから一時間半ほど今年の回顧を中心に議論。気がつけば午後八時。
 二次会に新宿を誘われたが過労を理由に退散し、かえってからまた原稿の続き。睡眠不足で、ピッチが遅い。

(某月某日)韓国の池東旭氏から電話。「今晩、宮崎県へ入るけど東京へは行けない」由。
 近作『朝鮮半島永世中立化論』(中央公論)の出版記念会を小生が提案したのだが、遠慮深い池さん、次の作品でやりましょう、と婉曲にお断りの弁だった。
ならばささやかに一月下旬にでも鍋かフグをつつきながら身内だけのお祝いをやりましょう、ということに落ち着く。
 午後は、台湾大使の許世楷閣下を囲んで台湾総選挙以後の台湾政局の展望を伺う。ほかに出席は西尾幹二、片岡鉄哉、遠藤浩一、浜田和幸、花岡信昭、中村彰彦、三原淳雄の各氏。侃々諤々の議論となる。
会がはねて中村彰彦氏、三原淳雄氏と珈琲。付近を散歩がてら、忘年会の相談も。
 夕方から、こんどは新橋第一ホテルへ。村松英子さんを囲んで恒例の夕食会。この日、もっとも盛り上がったのは早乙女貢先生。直木賞作家の早乙女さんは『会津士魂』の大作で知られるが、ペンクラブ理事として八面六臂の世界的活躍をしておられる。小生はペンクラブに熱中する人達を左翼的といまでも考えているが、例外も多い。
 会津出身で新撰組も松平容守(かたもり)公も礼賛して止まず、勝海舟が嫌いなばかりか、薩長きらい、至誠に生きた男たちを描くのが早乙女さんの人生でもあった。
 話は源平、応仁の乱から明治政府山形有朋にまで及び、はっと時計を見たら11時過ぎ。早乙女さん、さすがに喋り疲れたのか鎌倉へ最終列車で。小生らはその後もバアへ移動し、結局午前一時半、村松英子さんを送ってから帰宅となった。

(某月某日)寒い外気。部屋でもガウンを羽織っている。遅れている原稿書きに追われる。
一日家にいると週刊誌の談話、テレビ出演依頼など、細々したことにも自分で電話にでる。娘に任せた年賀状の宛名書きも終わったようで、これも明日から一人一人に一言ずつ書き添える作業となる。ともかく年末は雑用も急増する。
年末にこの一年の疲れを癒しに会津の温泉へ中村彰彦と行くことになっているが、お互い年末までに原稿おわるかなぁ(苦笑)。
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(読者の声1)先生がメルマガに「李登輝さんに勲一等授与で堂々来日を」とお書きになって、その後の投書をみても、凄い反響、賛同ですね。
今朝(16日)は産経に「政府、李登輝氏来日を中国へ通告」と出ました。めずらしく政府の攻姿勢は、台湾立法院選挙が一応中国安堵の結果に終わって、その空隙を狙って打ったとも言えそうですが、だとすれば先日来のODA削減発言に続いて、まともな外交センスが少し出てきたのでしょうか。
おりしも蒋経国夫人が亡くなり、中華民国体制が名実ともに終焉を迎えています。
      (HS生、豊橋)


(宮崎正弘のコメント)李先生に勲章を、という呼びかけには多くの読者の皆さんから賛同意見を頂きました。関心の高さを改めて認識させて頂きました。
 台湾総選挙翌日の『連合報』(国民党寄り)は「中華民国の勝利」と書いていましたが、あれでは部数が激減する筈でしょう。
いま台湾の新聞は本土派の『自由時報』と『リンゴ日報』でトップを争い、連合報と『中国時報』は、ともに中華思想、統一色濃いため、部数を急速に落としております。
         

   ♪
(読者の声2)李氏には勲一等などとけちなことを言わず、大勲位菊花賞をさしあげるのが当然でしょう。 最近もらった人よりは数等上等です。 
        (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)次回から勲位は変更され、一等二等は廃止される方針のようです。ですから「大勲位菊花賞」が最高ランクとなる筈です。


   ♪
(読者の声3)「李登輝さんに勲一等を」は、大掃除の必要な日本政府には当面実現不能でしょう。まず民間で実現可能な「まず、李登輝さんに菊地寛賞を!」を提言したい。
受賞理由は”「武士道」解題による”で充分でしょう。同列という点では不本意な面もあるでしょうが、菊地寛賞の最高峰でしょう。
「穢れ果てた勲一等で李登輝氏が歓ぶでしょうか?」(NH生、丸の内)も至言です。「都市無差別爆撃のルメイや通牒した野中広務と中山正輝の勲一等」と同列では、日本人として恥ずかしく不本意です。
ルメイには次にあるようにわたし故郷・浜松を壊滅され、父祖伝来の土地に爆弾を落とされた怨みもあります。昭和30年代まで田圃の中央に”爆弾の穴”が池になっていました。
「また都市で最多回数の空襲を受けたのは浜松市である。東京あるいは名古屋方面に飛来したB二九は晴天が多く、上空から湖面がよく見える浜名湖上空に朝方集結、残った爆弾を浜松市街に投下してマリアナ諸島に帰投した。浜松では焼け跡になお焼夷弾が降ってきた」と云う。これは米海軍が浜松は艦砲射撃で壊滅させたと誇ったのに対し、ルメイが自伝で反論したことから分ったことですが。。。
       (TT生、アモイ)
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(お知らせ)櫻チャンネルの「桜ジャーナル――解体新書21」に宮崎正弘が出演します。放映日は12月23日(木)午後10時。再放送が有ります。24日(金)午前4時及び、24日(金)午後1時(再放送)の予定です。ホストは政治評論家の遠藤浩一氏で台湾総選挙とこれからの中台関係など。
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◎宮崎正弘の新刊本◎
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
http://www.namiki-shobo.co.jp/(←並木書房のHP〕
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◎宮崎正弘のロングセラー◎
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
http://www.bk1.jp/author/110000964320000.html
 (↑このサイトからも上記の本の注文が可能。1500円以上は送料無料)。
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