国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/12/04

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)12月5日(日曜日)
       第983号 臨時増刊(日曜版)
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(本号はニュース解説がありません)
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<<宮崎正弘の近況>>


(某月某日)寒い日が続くようになって防寒マフラーを着用し始める。金沢の寒さに比べれば東京は天国のように暖かいが、それでも冬はきらいである。
 それにしても地震で被災した中越のひとたちは、どうやって寒さを凌いでいるのだろう。先日、講演した先で休憩になったときに、一人の参加者が「新潟へ暖房器具を届けてきました」と胸をはった。ボランティアで暖房メーカーと交渉し、トラックを仕立てて長岡から山古志村へ往復十時間かかったと言った。日本人の善意、無償の行為は、こうして日常でも生きていることを知って嬉しくなった。
 さてそんな季節感にひたりながら、ふと日誌を随分書いていなかったことに気づいた。
 最近、海外旅行どころか、国内の一泊旅行でも疲れを覚えるようになった。新幹線は時速250キロ、280キロという猛スピード、飛行機は800キロから950キロ。
タイム・カプセルように遠き空間を一跨ぎするから、幼年時代の一日がかりの旅程が一時間で済んでしまう。一昔前の三日の旅程を、ひょっとして現代人は日帰りですませている。このため見えない、測量できない疲れが潜在的に体内に蓄積していることに気がつかないのではないか。
とまぁ、それが日誌をさぼった理由として。。
 小春日和の一日、原稿に集中できたので、15枚ほど進んだ。来年早々の書き下ろしは二冊。そのうち一冊はようやく下書きが終わった。


(某月某日)六本木鳥居坂にある国際文化会館で講演。「ひろばの会」という、海外生活のながいご婦人達の集まりで、外交官夫人から商社、メーカー駐在の奥様方。通常30人ほどの勉強会といわれたが、いってみると会場がぎっしり、用意したレジメが足りない。
 この会では岡崎久彦氏、呉善花氏、西部遭氏らが講演をしているという。
 華やかなキャリアウーマンの集いというだけあって、意外にも質問が幾つも集中する。会がはねてから喫茶室で十数名の淑女たちと談笑のつづき。靖国参拝も教科書も、当方の意見を殆どかわりなく、ウーマンパワーの強さを見せつけられた。
 国際文化会館の庭園はみごとだが、まもなく改築工事に入るという。かつて名門ホテルとしても世界にとどろいた静寂な空間で、ジャパノロジスト(日本研究者)の多くが長期滞在した。
 となりのマンションには黛敏郎氏がながく住んでいた。麻布十番の蕎麦屋でよく会ったこともあった。そう言えば、三島由紀夫さんも川端康成夫妻を仲人に結婚式をここで挙げた。木内信胤先生の出版記念会もそうだった。日本安全保障研究センターでのセミナーもここで何回か催した。
見慣れた庭に改めて見とれていると、アメリカ人ジャーナリストと思われる老人が、庭でのんびりと読書していた。なぜか、羨ましい人生、と思った。


(某月某日)午後のラジオ番組、二時間ぶっ通しで喋りつづけた。夕方からテレビの録画。これも打ち合わせを含めると一時間ほど喋り、それから渋谷の居酒屋でキャスターの潮まさと氏、アシスタントの西堀嬢と打ち上げ。無国籍料理が流行なのか、若いひとで満員である。横文字の、何がでてくるかわからないメニューから選んで、さて何だろうとおもっていたら刺身の盛り合わせだったりスパゲッティだったり。国際色豊かとおもえば焼酎がおいてあったり。門限のある西堀嬢を駅へ送って、さらに潮さんとは帰り道が同じなので四谷大城戸坂下のショットバアに立ち寄り、午前0時前に店をでた。10時間ほど喋り続けた計算になり、翌日起きたら喉が痛かった。
 酒量が減った分だけ、最近は喋る時間が増えている。やっぱり静かに呑むほうが風情があるのでは? と思いながら。
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(読者の声1)12月3日夜、偶然スカパー「チャンネル櫻」で、宮崎さんの時事解説を伺いました。中国問題をご自身で撮影された(?)、貴重な写真パネルを何枚も使われながら、簡潔にまとめられて、説得力ありましたね。とりわけ話題がアイリス・チャンから反日記念館、中国の対中政策をめぐって、中国人の交渉術の巧みさなどを、いとも簡単に、さらりと解説されたので、(オヤ。そんな大事なことをテレビで次々と開陳されていいのかなぁ)と思ったりもしました。
        (YW生、水戸市)


(宮崎正弘のコメント)中国人とは何か、中国人と日本人、中国の本当の姿などを演題にことしも七十数回ほど、各地で講演をしましたので、常用文節や、言い回しがなれてしまった箇所があり、ラジオでもテレビでも、ときどき同じことを喋っている自分に気がつきます。つねに新しい発想をとりいれているつもりなのですが、新鮮と受け取っていただいてありがたく思いました。
それはそれとして、スカパー出演後の視聴者からの反応はかなり多くありました。
「櫻チャンネル」が、開局四ヶ月でかなり浸透していることがわかりました。対照的にNHKは不払い視聴者が十数万人を越えたようです。


      ♪
(読者の声2)『孫文に裏切られた日本人』拝読しました。わたしは北一輝(の著作)に「孫文ではなく宋教仁」とあり、怪しいと思いながら孫文の大アジア主義に惹かれていた”平均的日本人”です。川島浪速のリアリズムの方が現実的だったのでしょうか。
 檀一雄「夕日と拳銃」の世界が、わたしの原点にあり、浪漫主義は棄てがたし、なのですが、現代中国の矛盾と混沌の真っ只中にあり、リアリズムに転向中といった現状です。その意味で『孫文に裏切られた日本人』はわたしの「新・歴史読本」となりました。
 しかし、一般的日本人の歴史知らず、左翼偽浪漫的日中友好ムード漬けの現状は困ったものです。政治家・マスコミから周囲の大勢の日本人が「中国に裏切られている日本人」であることを、自覚していないようです。『孫文に裏切られた日本人』が、日本人の惰眠への”蒸気船”になればと思います。
ところで北京にある宋慶齢故居に飾られている写真で、当時の中央執行委員の名簿で興味深いのは、蒋介石の名前はなく、彼が国父・孫中山を懸命に祭り上げた蒋介石自身のペテンが明らかなことです。
第二列にある汪精衛(兆銘)が孫文の後継者でしょう。その彼がゾルゲ・尾崎工作で東亜協同体・東亜新秩序の美名のもとに、日中和平の障害物として南京政府を樹立するのは”歴史の皮肉”では割り切れない、日本の謀略戦の敗北です。この根本原因には「孫文に裏切られた日本人たち」の浪漫主義があるのでしょうか。
     (TT生、在中国)


(宮崎正弘のコメント)ようやくにして産経新聞六回連載がおわりました。一回が僅か四枚程度の短文であり、そのなかに写真も一葉いれて簡潔に読み切りとするため、すべては舌足らずでしたが、大規模におぎなって単行本にしたいところです。
なかには毎朝コンビニで産経を買った、というメルマガ読者の方も何人か、おられた。ついでに産経新聞を購読された方が良いのに、と思いましたが(苦笑)、ともかくお陰様でそうとうな反響があったようです。
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(休刊のおしらせ)小誌は宮崎が台湾総選挙取材のため台北入りするため9日から14日まで休刊となります。
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◎宮崎正弘の新刊本◎
忽ち再版! 
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
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◎宮崎正弘のロングセラー◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
http://www.bk1.jp/author/110000964320000.html
↑このサイトからも上記の本の注文が可能です(1500円以上は送料無料)。
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◎ 宮崎正弘のホームページ
 http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000060.html
(↑この左欄をクリックされると過去4年分の小誌バックナンバーが閲覧可能)
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 
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創刊日:2001-08-18  
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