国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/11/30

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)11月30日(火曜日) 貳
       第978号 
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老舗『エコノミスト』誌が「南京大虐殺」に懐疑的論評
 アイリス・チャンは「伝聞だけの記述であり論争的であっても賢明ではない」と。
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 アイリス・チャンの「蓋棺禄(ガイカンロク)」を淡々と書いたロンドン『エコノミスト』誌(11月27日号)は、彼女の『レイプオブ南京』は「論争を招きやすかった」として次のように総括した。

 「歴とした歴史家のみならず、多くは五十万部を売った彼女の作品のあら探しをした。あれは政治的論争にすぎたうえ、伝聞による誤謬が多く、そのうえ彼女は誤り箇所の訂正を拒否した。記憶が確かでもない中国人の証言をもとに目撃談を書いたのは賢明な方法ではなかった。まして当時南京にいた外人の日記を多用したが、かれらも外人居留地の安全地帯にいて”伝聞”を聞いただけであり、数の確認をしたわけではなかった。だから日本におけるアイリスの支持者でさえ(翻訳本が出版中止になっても)彼女に助け船を出せなかった」

 同エコノミスト誌は「南京大虐殺はなかった」とする日本のグループを「大幻想派」などと名付けながらも「無辜の民を日本軍は一人も殺しておらず、殺害されたのは戦闘行為における兵隊だけ」とする主張を、公平に掲載している。

 全体的にはアイリス・チャンを美化した論調だが、これほど日本側の反対意見を併記した欧州の媒体は珍しい。
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(読者の声)宮崎さんの新著『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』を拝読しましたが、なかにヒラリー・クリントン夫人が2008年のアメリカ大統領になる可能性が高い、と書いておられ、いささかショックを受けています。あんなあばずれが米国大統領に本当になるんですか?
        (MY生、前橋)


(宮崎正弘のコメント)ヒラリー上院議員は、ゴア前副大統領を凌いで、党内で圧倒的強さですから、すくなくとも2008年民主党公認候補になれそうです。
もちろんゴアもでてくるでしょうから、ケリーのときのように党内の南北対立は解消しません。
さて迎え撃つ共和党ですが、ヒラリーの06年中間選挙での、NY上院議員改選を阻止すべくジェリアーノ(前NY市長)をたてる計画。ジェリアーノは広く党派を超えて人気がありますから。またNY上院議員の地位を失えば、08年に大統領候補として予備選で残る可能性は激減します。
とはいえジュリアーノはNY州の郡部で得票できても、大票田はユダヤとリベラルですから、ヒラリーが勝つ可能性は極めて高いでしょう。
すると次なる共和党の戦術は、反ヒラリーの民主党派閥を分裂させて、独自区候補擁立を側面支援し、分裂選挙に導くことでしょうね。80年アンダーソン、92年ロスペローなど前例は幾らもあります。後者はケースは共和党の分裂でしたが。。。
だがしかし、最大喫緊の問題は、共和党の次の候補です。2006年までは未知数とみて良いかも知れません。いま、手を挙げると党内で孤立しますから。
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