国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/11/29

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)11月30日(火曜日)
       第977号 
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四川大学でおよそ千名の学生が騒ぐ
    全土への拡大を恐れて当局がすぐに妥協
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 四川省成都にある四川大学構内で学生1000人が騒ぎだす事件が起こった。

 事件は11月26日、交通事故を目撃した学生を当局が沈黙させたことに学生達が抗議し、五時間にわたって大学側と対立した。

 もともとは学内で発生したひき逃げ事件が発端。学生がキャンパスではねられ三メートル飛ばされ、重症を負ったが、犯人は大学幹部で、そのまま逃げた。
しかし目撃者がいたのだ。

 学生は「公正なる調査と処分」を当局に要求し、ついにこの犯人を学外追放処分に付すと約束したため「団体交渉」は収まった。
 
 この四川大学といえば、「副学長」を公開公募したことで内外の注目をあつめた。大学副学長を公募で選出するのは中国では初のケースである。
 
 海外からも米国、英国、ドイツ、日本、カナダ、シンガポール、タイ、オーストラリアなど九カ国からの中国系学者が応募した。ちなみに日本からの応募者は「海洋国際貿易」の李小北教授だった。

 おりしも世界の大学では中国、台湾からの留学生を中心に共産党批判が大々的に展開されており、一部には共産党から脱退が相次いでいる(『大紀元』、11月29日付け)。
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(おしらせ)第35回三島由紀夫追悼会「憂国忌」の模様です。↓
http://www.nippon-nn.net/mishima/35th/index.html
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(読者の声1)昨日付けの貴誌メルマガ976号に「大手マスコミの偏向に対して「2チャンネル」が閉塞思考空間に風穴をあける作用をもたらした」云々と西村幸祐氏の『反日の構造』を書評されるなかの文章にありました。
「2ちゃんねる」同様に「朝日新聞を講読しましょう」も功績が大きいと思います。
 私も含め、今の二十代、三十代では、このサイトを見て朝日新聞の輝かしい捏造の歴史を知った、という人が多いですね。とくに、統計学的な分析によって、朝日の世論調査がいかにデタラメであるかを証明した「朝日vs読売 世論調査対決」は必見ですよ。
http://www.asahicom.com/yoron/
http://www.asahicom.com/
          (NK生、福岡)


(宮崎正弘のコメント)このほかにも多くの保守系サイトが誕生し、新聞ではわからないニュースや議論をする新しい言論空間が日本にも陸続として誕生しています。
拉致問題の集会に大手新聞が意図的にも予告記事を書かないのに、数万の人が集まるという現象は、まさに従来なかった「空間」です。
 左翼の集会は応援団的に予告記事まで書いて、僅か20名の集会でも写真入れで大々的に報じてきた左翼マスコミも、不信をもつ国民が強い反感を抱くようになりました。
ようやく朝日もNHKもコーナーへ追い籠められてきた。
産経が部数微増のなか、朝日新聞の購読者が激減している事実も、NHK不払いが数十万に達した現実も、時代背景として、多くの日本人がそれだけ敏感に反応している証拠でしょうね。
 小生が、ときおりのぞいている関連サイトのおもなものを拾っても、
「救う会」全国協議会 http://www.sukuukai.jp/
「新しい歴史教科書をつくる会」 http://www.tsukurukai.com/index.html
「自由主義史観研究会」 http://www.jiyuu-shikan.org/top/top.html
「日本政策研究センター」 http://www.seisaku-center.net/
「新民族主義運動」 http://nippon-nn.net/
「昭和史研究会」 http://www.interq.or.jp/asia/showashi/
「外国人参政権に反対する会」 http://f57.aaa.livedoor.jp/~nazonog/index.html
「国語問題協議会」 http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/
「日本会議」 http://www.nipponkaigi.org/
などと枚挙に暇がありません。
保守系サイトも随分と多くなりました。力強い限りです。


   ♪
(読者の声2)私も日曜日に近くの本屋までドライブがてら(それにしても紅葉が美しかった)、二軒目に『WILL』(ワック出版)創刊号を探し当て購入しました。先生の新刊本『世界経済の今。。。』もさがしたのですが、ありませんでした。で『WILL』にでた、先生の「中国経済崩壊、五つの発火点」を拝読、ええっ、と何回も唸りながら、わたしたちは中国について一面的な情報しかなかった事実を同時に知らされた思いでした。
 とくに中国各地に暴動がおきている事実を初めて知りましたが、「目から鱗がおちる」とは、こういうことをきっと指すのでしょうね。
             (YU生、飯能市)


(宮崎正弘のコメント)ドライブが半分の目的であったとはいえ、お疲れさまでした。拙著『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房)は、明日発売です。


    ♪
(読者の声3)アメリカの大学のリベラル指向については、産経新聞11月6日付『緯度・経度』でワシントン古森義久さんがリポートしています。題して、「ハーバード大学の政治偏向」。
ハーバード大学の中東言語文明学部のルース・ワイズ教授は、自他共に認める保守派のブッシュ支持者である。彼が集めた資料によると、主要大学教職員の民主党支持は、コーネル大学93%、ダートマス大学97%、エール大学93%、ブラウン大学89%だという。リベラル偏向をワイズ教授は「ジョン・ケリー大学」という皮肉っぽいタイトルの論文にまとめ、10月下旬のウォールストリート・ジャーナル紙に寄稿しました。
          (MK生、練馬区)


(宮崎正弘のコメント)数年前に一度、このメルマガにも書いたかも知れません。米国の大学が左翼に汚染されている現実は憂うるべき状況ですが、カリフォルニア州がとくにひどい。
理由はチャイニーズ・アメリカンの「活躍」です。ベトナム反戦当時はジャパニーズ・アメリカンが、新左翼と一緒になって反戦運動を展開し、その過程から「日系人強制収容所」の補償を勝ち取りました。それを見ていたチャイニーズ・アメリカンが、「南京」をからめて全米で反日運動を展開しています。
 こうした左翼の跳梁跋扈に比例して、もちろん保守学生運動も盛んです。ところが、カリフォルニアを筆頭に各地の大学キャンパスで左翼学生が、保守学生の新聞部部室を襲って保守新聞を燃やしたり、数々の狼藉、傷害事件も起きています。
 ヨーロッパに過激左翼運動が、いまのところ米国ほどひどく拡がらないのは、イラク戦争に政府が批判的で、直接、軍をおくっていない独仏が左翼学生運動のメッカだからでしょうね。
 同様に独仏、イタリア、オーストラリアで保守学生運動が盛んですが、欧州のマスコミも米国のリベラル偏向と同様に、かれらを「右翼」呼ばわりして、悪イメージの定着に懸命です。
かくして日米欧の三極は経済自由市場でありながら頭のなかで左翼という矛盾に取り憑かれているわけです。
 フランスの哲学者レイモン・アロンは、嘗て左翼、とくにマルクス主義を「知識人の阿片」と比喩しました。冷戦で西側が勝利したはずなのに、阿片は、いまも西側の偽知識人たちに蔓延しているのです。
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◎宮崎正弘の新刊本◎
 全国の書店で12月1日発売!(都内の大型書店では明日から)。
 ○「ドル陥落」のシナリオなど100の未来予想図
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
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◎宮崎正弘のロングセラー◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
http://www.bk1.jp/author/110000964320000.html
↑このサイトからも上記の本の注文が可能です(1500円以上は送料無料)。
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◎ 宮崎正弘のホームページ
 http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 
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創刊日:2001-08-18  
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