国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/11/26

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)11月27日(土曜日)2
       第972号 増刊号
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 チリのAPEC会場で胡錦濤と台湾代表が接触した。が、
  「APECは中台関係をはなす場ではない」と数分の立ち話におわっていた
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 先週のサンチャゴAPEC首脳会議では、ブッシュ大統領も胡錦濤主席も、小泉首相も勢揃い。
 記念写真をよくよく見ると中央に韓国の廬大統領、隣がタクシン・タイ首相。左へ胡錦濤、小泉と並ぶ。後列左端がブッシュ、右端から二人目が台湾代表の李遠哲(ノーベル賞受賞者)だ。

 主宰者が中国代表と台湾代表のあいだに「距離」を配慮していることがわかる。

 さて中台会談はあったのか?
 李遠哲氏が歩み寄ると、胡は意図して首を横に向け目をそらし、すたこらと会見を回避しつづけた(11月21日)。そのうえ、数分間の立ち話は絶対に写真を撮られないように計算し、
「APECでは両岸関係をはなしあう場ではない」
とプッツン状態だったそうな。

 台湾の有力紙『自由時報』に拠れば、「中国人民解放軍の強硬派にむけたメッセージであり、台湾問題では一切の妥協をしないというポーズを演出した」と解説がある。

 同じ頃、台北には賓客があった。
 チェコの前大統領バーツラフ・ハベル(元チェコスロバキア大統領にして詩人)が台北を訪問し、陳水扁総統と会見「台湾の国連加盟を支持する」と発言している。
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(お知らせ)拙著新刊『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』)(並木書房)の全国一斉発売日が12月1日に遅延されました。年末の荷物急増のためです。
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(読者の声1) 先生のメールマガジンに先日から登場し、他の方々もご存知のアイリス・チャンですが、小生が、以前、勉強しておりました、Kansas Stateに、Fort Hays State Universityという小さな大学があります。 そこにあのアイリス・チャンの友人の韓国人が、アジア史を、教えているそうです。 そのクラスを、取っていた日本人の知り合いから聞いた話によると、これでもか、これでもかというくらい、南京大虐殺や従軍慰安婦の映像を、初っ端から見せられたそうです。
 そして授業内容は、日本人は極悪非道の殺戮民族ということを強調し、アメリカ人に対する、刷り込みを、行っているそうです。宮崎先生、とうとうここまで彼等は宣伝活動に力をいれています。中国の反日宣伝活動は、凄まじいものがあります。一刻も速く、なんとかしなければまた情報戦で我が国はいいようにされてしまいます。
 実際、この大学では中国の大学との提携があり、職員や教授に親中派が多く、中国しか知らないのに、アジアを語る教授もいます。現地の日本人が歴史に全く無知、あるいは、小生の様に英語を充分に使いこなすことができないので、いいように彼等にやられているのが、現状です。 大変、厚かましい事であるとは、充分承知いたしておりますが、どうか、解決策を教えてはいただけないでしょうか。
          (TS生)


(宮崎正弘のコメント)日本国内ですらA新聞、B新聞、某テレビ、驚くなかれ与党のなかに加藤紘一とか河野洋平とかの愛中派がいます。野党のなかには教科書、靖国等々、北京に御注進におよぶ売国奴もいますヨ。
 それを刷り込まれた本宮某なる漫画家はアイリス・チャンだってビックリするほどひどい内容の反日漫画を書きました。
日本人にもアイリス・チャン的な輩がワンサカいる。さすがに全国から良識人が立ち上がり版元に抗議、とうとう謝罪と、南京大虐殺、百人斬りなど、ありもしなかった箇所を削除する約束を取り付けました。
 アメリカの大学の授業内容にまで中国の浸透ぶり。それも左翼のメッカ=UCLAバクレー校ばかりか、全米に悪影響が及び始めたようですね。
小生も若い頃はアメリカで若者達と議論をやりましたが、ほかの日本からきている人達が、おっしゃるようにまるで歴史を知らないから反論ができない。悲しくなりました。
 おもうに正しい歴史を日本人におしえることが先決でしょう。
「解決策」?
 政府が国の費用と人員を割いてやるべき反論キャンペーンの展開でしょう。いまの小泉政権にそんな度胸を望めますか? 次の安部内閣を期待して待つのみ? しかし間に合うのでしょうか?


  ♪
(読者の声2)名物編集長・花田紀凱氏の新雑誌『WILL』創刊号を早速、購入し、真っ先に宮崎正弘先生の論文を拝読しました。すでに貴誌に部分的にかかれた情報がちりばめられていて、それを総合しながらばっさりと中国経済を斬ったスタイルは斬新でした。
 あきらかに日本の大手マスコミが獅子吼する「繁栄中国」は誤謬ですよね。それにしても日経新聞は重慶にまで支局を開いて、いったい何を考えているんでしょう?
 わたしは永らく『諸君』『正論』『VOICE』『新潮45』の四誌を併読してきましたが、これからは毎月『WILL』も買うことになりそうです。五誌ともなると「エンゲル係数」ならぬ「図書係数」が大変ですが。。。
       (UK生、横浜)


(宮崎正弘のコメント)もう二つ、『月刊日本』と『自由』もお忘れなく。ともに小生の連載コラムもあります。


   ♪
(読者の声3)第970号のなかで「第一次国共合作では国民党も共産党もともに机を並べて抗日の軍事訓練を行った」とありますが、「抗日」を主たる目的とした国共合作は「第二次」ではないでしょうか。「第一次国共合作」成立後は、割拠していた軍閥に対する「北伐」を行ったのではなかったでしょうか。
         (NM生、東京)


(宮崎正弘のコメント)「第二次国共合作は1936年の西安事件、1937年の盧溝橋事件を背景として、1937年に中国国民党と中国共産党の間になされた。1924年から1927年にかけての第一次国共合作(対軍閥・対北京政府共同戦線)とは異なり、第二次国共合作は1945年の日本の敗戦まで継続した。しかし1941年の皖南事変で、事実上国共合作は崩壊していたとする学者もいる」。
 と上記は「事典」からの引用です。
おっしゃるように「主たる」その「目的」は北閥でしたが、小生の拙文は「孫文」の文脈のなかですので、「机を並べた」のは、第一次のほうです。
孫文が日本の支援者を裏切り、内田良平は激怒して孫文支援工作から離れます。国民党は密かにソ連と通じ、広州郊外に軍事学校を創設、校長が蒋介石、政治部長が周恩来でした。毛沢東も周恩来もこの前後に共産党員と国民党員を兼ねていました。中国の革命裏面史は、想像を絶するどろどろした謀略があります。
 ところがお人好しの日本は、戦略性を理解した内田良平を別として、頭山満翁、宮崎滔天兄弟ら、日本に内緒でソ連に通じていた孫文を、全面的に助けるのです。かれらは日本的正義感が強い浪漫派だったからでしょうね。
さらに詳しくは11月29日から12月4日まで産経新聞に六回連載する拙文「孫文に裏切られた日本人」をご参照ください。


  ♪
(読者の声4)憂国忌の盛会おめでとうございます。なかなか参加できないのが残念ですが連帯の気持ちだけはだれにも負けずに持っています。 会の運営に尽力された方々へよろしくお伝えください。 また名古屋にお寄りの節はぜひご一報を。
           (AS生、名古屋)
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(サイト情報)国際問題に関して米国議会調査局レポート。
(1)Central Asia: Regional Developments and Implications for U.S Interests.  Updated November 12, 2004. (pdf, 19p) 
http://www.fas.org/man/crs/IB93108.pdf 
(2)Nuclear Weapons: Comprehensive Test Ban Treaty.  (pdf, 19p)
http://www.fas.org/spp/starwars/crs/IB92099.pdf 
(3)U.S. Military Overseas Basing: Background and Oversight Issues for Congress. [RS21975]   November 17, 2004. (pdf, 6p)
http://www.fas.org/man/crs/RS21975.pdf 
(4)War Powers Resolution: Presidential Compliance. (pdf, 18p)
http://www.fas.org/man/crs/IB81050.pdf 
(5)Al Qaeda: Statements and Evolving Ideology. (pdf, 6p)
http://www.fas.org/irp/crs/RS21973.pdf
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◎宮崎正弘の新刊本◎
 全国の書店で12月1日発売!
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『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
   
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◎宮崎正弘のロングセラー◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
http://www.bk1.jp/author/110000964320000.html
↑このサイトからも上記の本の注文が可能です(1500円以上は送料無料)。
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◎ 宮崎正弘のホームページ
 http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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