国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/11/24

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)11月24日(木曜日)?
       第968号 
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アイリスチャン(張純如)の美化を始めた中国メディア
  芸術に準じた大作家の扱いで「日本告発」は聖戦だって。。。
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 なんでもかんでも政治キャンペーンに利用する国だから、さして驚くことはない。
 今度は偽作家、歴史を捏造したアイリスチャンを「国民的作家」として「その死をもって全人類に日本の蛮行を訴えた」などと奇妙な分析を中国は始めた。

 『文わい報』(11月23日付け)は言う。
 「彼女の詩的表現は強烈であり、人生の責任感が強く、だからこそ中国が第二次大戦で日本から受けた南京大虐殺の真実を世界に訴える作業に没頭し、それが歴史的使命と自覚していたのだ」。

 「アイリスの死を世界は泪で受け止めた。彼女の人生は美しい。彼女に死もまた美しい。なぜなら死をもって世界に真実を訴えたからである」
       
 この革命時代の舌足らずな政治用語。このようなアイリスチャンへの評価が中国の有力マスコミの「文芸欄」を飾り始めたことにご留意あれ。
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明日! 11月25日
 
◎三島由紀夫氏追悼「憂国忌」のお知らせ 
http://www.nippon-nn.net/mishima/
明日、三島由紀夫氏の命日に三島先生を追悼する「憂国忌」が開催されます。
三島由紀夫氏の訴えを通して祖国の未来を熟慮する機会にしたいと存じます。
 
        <<開催要項>>
とき         11月25日(木) 午後5時半開場 6時開会
ところ        九段会館・真珠の間(地下鉄九段下駅下車1分)
記念講演       井川一久(元朝日ジャーナル副編集長)「三島由紀夫と保田輿重郎」
会場分担金      2000円
 ?どなたでもご自由に参加できます。
 ?追悼会終了後、同階館三階「翡翠の間」において直会があります。こちらは別途会費3000円。
 ?お問い合わせ TEL/FAX 03-3200-2295 miura@nippon-nn.ne
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(読者の声1)産経によれば、「領海侵犯で再発防止を約束。中国外相。首相の靖国参拝は中止求める。チリでの首脳会談を確認。町村外相との会談で」と出ていた。(北京は)何と横柄で尊大な態度であろうか!
これは物理的な侵略は中止するが、その代わりに相手国の”信教の自由”を侵害しようというもので、内政干渉も甚だしい。例えていえば、イスラエルの艦艇がアレキサンドリア港の侵入は止めるが、エジプト大統領にモスクの礼拝をやめろという主張と同じである。確かにユダヤ教から見ればモハメッド教はおぞましい邪教かも知れないが、逆にモスレムから見ればユダヤ教は汚い豚の宗教なのである。お互いに信じるところが違えば、当然対立するのである。
 重大な問題なのは、中国の要求は日本国憲法に保障された”信教の自由”を侵害するものである。これは領海の侵犯以上に重大な国家主権の侵害である。
 共産主義以外のイデオロギーや宗教を一切認めない中国と異なり、日本国では憲法で保障された信教の自由こそ何事にも代え難いものである。靖国神社も宗教施設であり、そこへの参拝は正に憲法による信教の自由によって保障されている。よしんば中国では靖国参拝が我慢できない存在であっても、この中止を強要することは中国による日本憲法の蹂躙につながる事実を忘れてはならない。中国は何かと都合が悪くなれば「靖国」を持ち出して日本を封じ込める。この際、中国外相の”憲法侵害”を理由にきっぱりとチリでの首脳会談を中止すべきである。 
(MI生)


(宮崎正弘のコメント)ちょうど中国におりましたが、原潜の領海侵犯事件は一切報道されていません。かわりに「靖国」が紙面に踊っていました。テレビは胡錦濤ばかりを大きな映像で映し、わが小泉首相は20分のAPEC関連ニュースで、中国では僅か三秒ほど出ただけでした。もちろん、台湾代表の顔は一切映っていない。情報操作は徹底しています。


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(読者の声2)アイリスチャンの自殺の報に接し、捏造歴史による反日族の蔓延スピードが若干はスローダウンするだろうな、という意味で人の死を前に不謹慎ながらほっとした気持ちを抑えることができませんでした。
私の住むカナダVancouverにも彼女は講演と称し大学のキャンパスで反日キャンペーンを展開しておりましたから、米国内でもおそらく相当数の講演をしてきたと思われます。情けないことに日本国内で活動の場をなくした左翼系の方々は水を得た魚の如く、移民してきたこの地においてまでも、反日キャンペーンに加担し、またそういった言論活動を主体的に行っています。領事館関係者にアイリスチャン講演会に対する態度を確認したところ、情報収集には出かけたがという回答でした。
 外務省の<南京事件>についての公式な表明は如何なるものなのでしょうか?またペンギンブックスに正式な抗議というものは出しているのでしょうか?ご存知でしたご教示下さい。
 KK生さんの述べられた通り、すねに傷もつ米国、そして日本人強制収用のカナダ、ユダヤ人虐殺のドイツが心情的に日本も極悪非道な行為をしていて欲しい気持ちが有力ジャーナリストのコメントの背景にあることは、ほとんどの当地に暮らす日本人は知りません。南京大虐殺が歴史的事実としてすり込みされた日本人の多さにぞっとする経験を何度もしています。政府がしっかりしたコメントを出すことが大事だと思いますが、それが当面は期待できない現状に苛立っております。
   (SW生、バンクーバー・カナダ)


(宮崎正弘のコメント)わが「政府」は「日本国民の」政府なのでしょうか? この問題にタッチしないのですから。アイリスへの英語の反論を民間の有志がボランティアでつくり本にしたのに、在米日本大使館、領事館はその配付の協力さえしませんでした。
 せめて各地の図書館へ反論の本を送り届け、全マスコミ、有力ジャーナリストやオピニオンリーダー、上下全議員にも配布したいものです。


   ♪
(読者の声3)”反日教育基地を歩く”を、Web版「正論」で拝見しました。
http://www.sankei.co.jp/pr/seiron/koukoku/seiron.html
まったく、宮崎さんの論説どおり「歴史改竄・責任転嫁」記念館と名づけるべきお粗末さです。
  ただ問題は、納得して参観する低脳日本人と、ありがたく押し頂き、これが真実とばかり吹聴する”反日日本人”の存在でしょう。当の中国国民が見向きもしないという”真実”を、繰り返し”吹聴”する必要があります。この記事は、その意義が大きいです!!
  一昨年、北京の留学生のころバスを乗り継いで盧溝橋にゆきました。お目当ての?”反日教育基地”は、探せど目立たず、見落として戻りました。付近には、それらしいみすぼらしい表示が一つあった程度でした。ところで、Web版「正論」の上段中央の写真の真ん中下に、藤岡信勝さんのソックリさんのアップが見えるのですが、気のせいでしょうか? それとも、”偉大な日本の歴史改竄家”をして崇拝?されているのでしょうか??気になりました。
  「それにしても各地の暴動。「天下大乱の兆し」でしょうか?」(宮崎さん) 11月19日の産経抄は、同様のことを「長谷川慶太郎氏は「この体制は北京五輪を待たずに崩壊する」というほどだ(『VOICE』十一月号)。」を引いて述べていました。 北京と平壌の「壁の崩壊」を、”乞うご期待”です!!もっとも壁らしいものは共産党
政府以外は、実体がないですね、これがしぶといのですが。 ここでも問題は、日本にはびこる反日・共産主義国応援団でしょう。与野党外務省や経済界までに北京・平壌応援団が蔓延する日本は、何なんでしょう・・・。 
(TT生、厦門)


(宮崎正弘のコメント)正論の藤岡信勝さんの写真は、瀋陽の反日記念館に飾ってあります。ほかに永野茂門、石原慎太郎、田中正明、高池勝彦の各氏。ようするに「正しい歴史」を唱える日本人を、中国は「犯人扱い」しているのです(ちなみに写真を飾られた全員に、証拠写真を貼付してお知らせしてあります)。
 ところで広東各地の反日記念館ですが、北京などと違って「反日色」がやや希薄です。これはやっぱり広東人の「アンチ中央」意識の現れと見ました。


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(読者の声4)11月19日小野田少尉帰還満30年を祝う会がありました。木田博(元文部次官)、笹川陽平、加藤芳郎、小田村四郎、藤井巖喜の各氏も会場におみかけしました。
 小野田さん、現在82歳。矍鑠たるもの背筋がピンとしてホンマ本物の侍どす。
考えてもみてくだはれ、陸軍中野学校を出て戦争にいきやして、ルバング島で30年お一人でっせ。何の文明の利器もあらへんジャングルでなあ。お一人でや。それで作戦任務解除命令がないゆうて、実直にも戦後30年ジャングルで諜報活動やってはったんや。もうそのときの器具も展示されてましんたんやけど、小野田はんの精神力、これこそが日本の侍の心と意志とちゃいますかぁ! 小野田はんの記録フィルムとスピーチお聴きしましたけど、まずはこんな目に合わされたら、欧米はんや今の日本人やったら政府にどないしてくれるんやぁ!補償してやぁというのが、いまどきの考えやと思いますやろぉ。アメリカやったら訴訟や!!
そこがちゃんうんや、小野田はんはなあぁ、自分が生きてかえれたのを感謝しはって、ご迷惑をかけて、これを恩返しせにゃあかんちゅう発想なんやぁ 嬉しいなあこの素晴らしい美徳、30年間ジャングルでちゃーんと自分のかあさんが教えてくれた教えを守ってきはったんや 涙がでてなあ 嬉しかったぁ
 それから日本で金属バット事件みはって驚きはってこりゃあかん、やっぱり子供の教育やぁゆうて小野田自然塾開いてキャンプで日本の子供を自然と交わらせ、自然と人間、人間と人間の関係(公共心)の大切さを一生懸命おしえはったんや。
ゆうてはるは今の日本は親が子供を育てる責任が法律上あらへん そんなんアカン 法律以前に親がこともを育てる責任があるゆう不文律やあゆうて 小野田はんが30年間孤独で自然と闘いながら生きてきはった そこで生きるということはどうゆうことかようわかってはるんや 孤独だったからこそ人間社会の大切さをしみじみ感じはったんやわ!それと自然と人間の調和をなあ 小野田はんが言いはるとホンマ迫力あってしんこも目頭が熱くなりましたんやぁ
 小野田はんジャングルからでてきはったんはなんと52歳やでえ それでブラジルへ渡ってええ日系の嫁はんもらいはってな 今日一緒にきてはったけどホンマ昔の良き日本人そのものなんやぁ 戦後の物質文明に毒された空白はのうのうとしてきたワテらのほうで、小野田はんはまるで禅僧のように精神的に逆に充実してはったんやぁ むしろワテらの方が30年の空白やぁ なんと現在82歳やぁ スピーチでゆうてはったけど、みんな同い年のひとがのうなっていくのに自分だけが祝福されるの嫌やあぁゆううてずっとこの会開くの遠慮してはったんやて ホンマ謙虚でいて筋がとおおたお方やぁ 顔つきがちゃいますわ 惚れ惚れしますさかいな。
 現在日本人とくjらべたってやぁ タイムカプセルからでてきたようなホンマもんの侍やあ しんこ嬉しかったわぁ 生きるということが、こうして子供たちの教育とか目標もってはるから、82歳になっても全然老醜さがないんやでぇ そこいらの醜い会社の役員さんや官僚や政治屋などよりよっぽど美しい ほんとに美しいんやわぁ!それにいまだにセクシーどすう!!
色んな人がお祝いゆうてはったけど、アカン 言葉でゆうてもな表現でけへんわぁ 小野田はんがかくしゃくとしてたってはるの見るだけで全てをものがたってるんどすぅ ゆうてはったわ もう疲れたからいこか(死ぬ)と思ってたけどこんなにみんなにしていただいて子供たちのためやったらもう10年15年がんばるって!偉いわあ 
恩返しが小野田はんの生きる指針なんやぁ 恩返しってほんま良き日本特有のことちゃいますか?自己中、ミーイズムとちゃいますでえ! 子供たちにとってこんなすばらしいおじいちゃんおりまへん!なごう生きて日本の再生にがんばっておくれやす! 今日はほんまにエエ目させてもらいましたわ おおきに!
(京都の芸子)


(宮崎正弘のコメント)一カ所。小野田寛郎さんは33年間のルバング島での生活中、30年前後を小塚上等兵と一緒でした。発見の三年か二年前に小塚さんだけ、フィリピンの警備兵に撃たれ死亡しました。帰国して小野田さんは真っ先に小塚さんのお墓へ行きました。
 小生、あの日(小野田さん発見の日)、伊勢にいて所用後、すぐ和歌山県海南の小野田家へ行きました。途中、ご両親が最終の新幹線で上京されるというニュースに接し、新大阪駅へ踵をかえし、車中で父上から回想録の出版の約束を頂きました。また小野田さん発見の鈴木紀夫氏は、小生の恩師・林房雄先生のご令嬢と結婚したので、それからもヒマラヤで遭難するまでよく呑んだものです。
 小生儀、昨日まで中国へ行っていたので、案内は頂いていたのですが上記の会へは出席叶わず、でも、会の情景がよくわかりました。ありがとう御座いました。
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◎宮崎正弘の新刊本◎
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
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◎宮崎正弘のロングセラー◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
http://www.m2j.co.jp/market/books.php(←同書の書評があります)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
http://www.bk1.jp/author/110000964320000.html
↑このサイトからも上記の本の注文が可能です(1500円以上は送料無料)。
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●これからの拙論
 ?「フランスと中国の急接近――孫子とマキャベリの失楽園」(『月刊日本』12月号)
 ?「中国経済五つの暗部」(『WILL』創刊号、26日発売)
 ?「中国で頻発する農民暴動の本質」(『自由』正月号、12月10日発売)
 ?「孫文に裏切られた日本人たち」(『産経新聞』11月29日より六回連載)
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◎ 宮崎正弘のホームページ
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