国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/11/24

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)11月24日(木曜日)
      第967号 
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 明日! 11月25日
 
◎三島由紀夫氏追悼「憂国忌」のお知らせ 
http://www.nippon-nn.net/mishima/
明日、三島由紀夫氏の命日に三島先生を追悼する「憂国忌」が開催されます。
三島由紀夫氏の訴えを通して祖国の未来を熟慮する機会にしたいと存じます。
 
        <<開催要項>>
とき         11月25日(木) 午後5時半開場 6時開会
ところ        九段会館・真珠の間(地下鉄九段下駅下車1分)
記念講演       井川一久(元朝日ジャーナル副編集長)「三島由紀夫と保田輿重郎」
会場分担金      2000円
 ?どなたでもご自由に参加できます。
 ?追悼会終了後、同階館三階「翡翠の間」において直会があります。こちらは別途会費3000円。
 ?お問い合わせ TEL/FAX 03-3200-2295 miura@nippon-nn.ne
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●小誌総発行部数160万部突破、登録読者4100名
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クリントンライブラリィが開館 (↓ニューヨークタイムズ)
http://www.nytimes.com/2004/11/18/politics/18cnd-clin.html?hp&ex=1100840400&en=cfb82f318064aeac&ei=5094&partner=homepage
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(お知らせ)というわけで宮崎は昨晩遅く、広州、華南地区取材から無事帰国しました。この報告は近く小誌でも。
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(読者の声1)「中華教カルト」(宮崎さん、共感をもって使わせて頂きます)のアイルス・チャン自殺、中国各地の暴動と中華教カルト帝国にほころびが見えたようです。上海マラソンで1年半ぶりに上海へ、南京東路に宿をとり周囲を歩いておどろきました。
 ポン引きや物貰い多い。それも若い女性の失業者が「仕事がない、お金がない。パンが買えない、おなかが空いた。5元ちょうだい!!」と昼から物乞いする。暗くなれば、若い女性二人組が「お茶か珈琲を飲ませて」としつこく話しかけ、そのうち、マッサージもすると肩をもみ始める。中国語会話かわりに話していると、ホテルはどこだ、セックスもと言い出す。新手の”立ちんぼう”のようだ。ポン引きのお兄さんも、しつこい。日本の昔のように婆さんや小父さんではない。スマートな若者が次々と現れ、英語、日本語、韓国語と「きれいな若い子、安いヨ」と繰返す。中国語で「ホテルの1階に可愛い子か待っているヨ」と言ったり。「不要(いらない)!」と撃退してホテルにもどる。
 急速な経済発展の影の部分でしょう、いずれも若者なのが、この国の矛盾と不幸の大きさを反映しており、この国は前途は難問山積です。
「日本人がもつ幻想、つまり“アジアはひとつ”のようなセンチメンタリズムが、言葉を変えれば明治以前江戸時代からつづく支那文化への憧れと畏怖の潜在意識」(HS生さん、豊橋)のまさしく至言が耳に痛いところです。
豊橋といえば愛知大学=上海東亜同文書院、この流れに共感して東亜学院中国語科で中国語を学び、中国来たわたしは、少なからず「日本人がもつ幻想」をもっています。同時に多くの中国人と付き合う中で、「四千年、戦争をしてきた国民ですから・・・中華教カルトの信者・・・」(宮崎さん)を肌で感じており、「上限のある・・・付き合い」(同)を頭においています。現状、わたしのまわりの中国人は、いい奴ばかりです、これはある程度恵まれた境遇にある連中で、先の”上海路上不逞徘徊者”のような下層階層がより多いと思っています。
      (TT生、アモイ)


(宮崎正弘のコメント)北京の銀座に当たる王府井ですら、ポン引き、乞食のすさまじきこと。当方の腕をつかんで放さない中年おばはんの乞食。タクシーに乗ろうとして座席に座ってもドアを閉めるのを足で防ぐのですよ(苦笑)。
 保定の駅前から、小生にまとわりついてきた50絡みのおばはん曰く。「若い子、ええで。100元。どう?」。あまりにしつこいので「うるせぇ。ババァ,あっちへ行け」と日本語で怒鳴ったらやっと退散しましたが。。。
上海は目抜き通りの乞食がすごいでしょ? 小生はいつも駅裏の一泊260元のビジネスホテルに泊まるので、あの辺の夜の治安の悪さ、肌で感じています。
 それにしても各地の暴動。「天下大乱の兆し」でしょうか?


   ♪
(読者の声2)いつも、いろいろな情報や考察をありがたく拝読しています。
さて、先ごろの園遊会における、米長氏の奉答と陛下のお言葉に関する読者の意見がいくつか見られましたので、私もちょっと申し上げたいと思います。
あの日、お召しにあづかった米長氏の、あのような奉答に対してくだされた陛下のご発言をさっそく朝日新聞は「天皇も強制はいけないと言っている」式の社説をだしました。これに対し「朝日の社説は、従来の反日社是に天皇のご発言を牽強付会するものだ」という反論があったようです。
また朝日新聞自身が「自己批判」をしたかのごとく次の社説では「天皇を政治利用するな」と「転向」しました。
 そのような表面的な経緯はともかく「陛下のご本心はいかに」と私は考えます。
あの日の「やりとり」をテレビのニュースでみるかぎり、たしかに米長氏の積極的な発言に対し、陛下の抑制的なお言葉が対比されて見えたのは確かです。
また、会話の文脈においても一般的には陛下の御発言は消極的にうかがわれるものだと思います。
 しかし私は、あえて陛下のお言葉をさかさまに受け取りたいのです。
すなわち陛下は、「あまり、そういうことは強制的では」なく『全国民が心から國を愛し、誇りをもって国旗を掲揚し、敬意を抱いて君が代を斉唱するようになるといいですね』、というお心をこめられたお言葉のように思いました。
 私もはじめは米長氏の発言が軽率で、さらに陛下のお言葉は抑制されたものと、少し残念に思えました。
しかしよくよく考えてみると、「強制的でないほうがいいですね」と仰せられた末尾の「いいですね」というところに陛下のお心がこめられているように思えます。するとなぜそのほうが「いい」のか、と想像し奉るに、いま申したような考えに至りました。
 天皇のお言葉にはまさしく「言霊」がこめられています。表面的な一時的な御会話であっても、陛下のお言葉は記録され、記憶され普遍化してゆきます。
こ のたびの陛下のお言葉は、米長氏の突発的な発言に対する限定的なものと拝するのではなく、まさに天の声、「大御心」をお伺いすることができたものと思い、しみじみと有難いお言葉に感じられてきました。
米長氏の発言を、適不適、礼儀の是非など形而下的に論ずるのも大切でしょうが、陛
下のお言葉は始めから形而上的に響いているように思われるのです。そのお言葉を賜った米長氏が「はい、もちろんでございます」と、おそらくちょっとあわててお答えしたことで、陛下のお言葉がテレビの画面では形而下的に受け取られることになったのだろうと思います。
 この際、あえて米長氏の発言で何か問題があったというなら陛下のお言葉に対して「もちろん」と申し上げたことが失礼にあたると考えるのみです。
     (IY生、東京)


   ♪
(読者の声3)ネットを検索していたら、↓のblogを発見しました。
アメリカでの報道のされ方が分かって参考になるかと思いメールしました。『レイプ・オブ・南京』をめぐる二つのエピソードです。http://munaguruma.blogs.com/jp/2004/10/post_8.html
同じころ、ABCテレビの深夜の報道番組 "Nightline" で、南京事件の新証拠として『ラーベ日記』が紹介される番組があった。(1997年12月11日放送)。出演者は、アイリス・チャン氏と、専門家としてコロンビア大学のキャロル・グラック教授など。番組内容はここでは省略するが、結びに、アンカーのテッ
ド・コッペル氏が次のような発言をした。
 The other day 60 Minutes did a fine segment on Japanese-American children, orphans most of them who, following Pearl Harbor, were sent to a desolate internment camp for no other reason than that their last names were Japanese. It was a terrible injustice to those children and  should never have happened.
 But if you want to understand why it happened and how people can get swept up in the passion of their times, it helps to know that in 1937 and 38, soldiers of the Japanese army killed in the most horrifying fashion more people in the Chinese city of Nanking than would die in the atomic bombing of Hiroshima and Nagasaki. Without history we have no context, without context, we can never begin to understand the why of what nations do.

前半では、日系人の強制収容について触れているが、それが南京事件を持ち出しながら「これには文脈があった」と説明されている。あたかも、南京事件が日系人強制収容を正当化するかのように。また、後半の「南京では、広島と長崎の原爆の死者の合計以上の人々がもっとも残酷な方法で殺された」というさりげない比較に注目しよう。広島も長崎も、南京に比べれば…、と言わんばかりである。この発言が示すのは南京の犠牲者が30万人といわれることには、アメリカにも中国にも同じくらいの「意味」があるということ。その点では、「犠牲者が何人でも変わらない」という議論はやはり一面的であって、南京の死者が30万人以上という数字を十分に検証し、議論する価値はあると思う。ともあれ、当時この番組について知ったとき、この言葉をアメリカ屈指のキャスターが発したということが信じられなかった。
         (KK生)
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◎宮崎正弘の新刊本◎
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
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◎宮崎正弘のロングセラー◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
http://www.m2j.co.jp/market/books.php(←同書の書評があります)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
http://www.bk1.jp/author/110000964320000.html
↑このサイトからも上記の本の注文が可能です(1500円以上は送料無料)。
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●これからの拙論
 ?「フランスと中国の急接近――孫子とマキャベリの失楽園」(『月刊日本』12月号)
 ?「中国経済五つの暗部」(『WILL』創刊号、26日発売)
 ?「反日教育基地を歩く」(『正論』、発売中)
 ?「中国で頻発する農民暴動の本質」(『自由』正月号、12月10日発売)
 ?「孫文に裏切られた日本人たち」(『産経新聞』11月29日より六回連載)
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◎ 宮崎正弘のホームページ
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