国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/11/17

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)11月18日(木曜日)弐
       第965号 
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 アイルス・チャンの『南京大虐殺』は「どこでも歓迎、喝采を受けた」とTIME
  米国がなぜこの中国の情報操作のための偽書を広く受け入れたか
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 先週、サンディエゴ郊外のクルマのなかで自殺しているアイリス・チャンの遺体が発見された。銃による自殺で、神経系統を病み、年初来通院を繰り返していた。

 死者にむち打つ習慣のない日本では、彼女の批判を暫時休止した。日本人の美意識からである。
一部に「天罰があたったのだ」と言う声があっても、多くは押し黙っている。

 さて彼女の書いた偽書『南京大虐殺』は日本の学者が丁寧に30枚の写真が偽物であることを証明したが、彼女は反論もできなかった。そもそも日本軍の南京入城を歓迎したのは南京市民であり、虐殺があったと嘘の記事を打電した外人記者は国民党の雇った第五列だったことは、後世の歴史が証明している。

しかし欧米も中国語圏のメディアも、その事実は一切書かず「一部日本の学者に反論がある」と一行で片づけてきた。

 米国で50万部も売れて、世界の老舗ペンギンブック入りした。
英国も、この世紀の謀略に絡んだ。フィナンシャルタイムズが大きな広告を月に一度か二度の割合で出していたから、背後にある謀略キャンペーンについて筆者も何回か書いた。
 これは“21世紀の「シオンの議定書」に匹敵する”偽文書である、と。

 なぜ米国がこの陰謀に加担したのか?
 その動機が改めてわかった。今週のTIME(11月22日号)である。
 
「アイリス・チャンが残した業績は日本軍がいかに残虐な行為を南京でなしたかを歴史的資料を探し出し、その数は廣島、長崎の原爆の犠牲者よりもおそらく多いとした点だ。アイルス・チャンの『南京大虐殺』はどこでも歓迎、喝采を受けた」
 米国のホンネがのぞいた。

 無辜の民、非戦闘員を虐殺した米欧は、自分たちもやったのだから日本もやったに違いないという推定で中国の謀略放送に、意図して乗っかったのである。
 廣島長崎どころか東京大空襲も全土空襲も戦時国際法違反である。

 中国国民党と同様に米国は、いまも依然としてそれをすり替え、日本に反米感情を起こさないための情報操作に利用した。おっちょこちょいのステフェンアン・アンローゼなる批評家は「アイリス・チャンはたぶん最も優れた若い歴史家であろう」と絶賛していましたっけね。

ちなみに彼女の二作目の『米国における中国人』は歴史的記述が主観的すぎ、誤りが多いと批判していたのもTIMEでしたが。

 二作目は中国移民がアメリカで如何に差別されたかを記述した作品、今度は米国が都合が悪いと判断したのだった。
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(サイト情報)
?外国人参政権付与に反対する会のサイト↓
http://f57.aaa.livedoor.jp/~nazonog/index.html

?北朝鮮問題と日本と中国についてシンクタンク報告。
1.ブルッキングス研究所(Brookings Institution): "Strategy for Solving the North Korean Nuclear Crisis and the Future of Six-Party Talks: U.S. Policy for 2005," by Charles L. Pritchard, Visiting Fellow, Foreign Policy Studies of Brookings Institution, Sejong Institute-SAIS Workshop, November 11, 2004 (pdf, 11p)
http://www.brook.edu/views/papers/pritchard20041111.pdf

2.戦略国際問題研究所(CSIS):" Building Cooperation among the U.S., Japan, and China, "by Japne  Skanderup, Pacific Forum , November 10, 2004。
http://www.csis.org/pacfor/pac0449.pdf

3.フーバー研究所 (Hoover Institute): "The Persistence of North Korea: What has been keeping Pyongyang afloat“By Nicholas Eberstadt, Policy Review, October/Novenber 2004
http://www.policyreview.org/oct04/eberstadt_print.html

4.ノーチラス研究所(Nautilus Institute) "Koizumi's Japan in Bush's World: After 9/11," by Gavan McCormack, Noutilus Institute, November 8, 2004。
http://www.nautilus.org/fora/security/0446A_McCormack.pdf
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(読者の声1)私の投書に対して、ご返事有難うございました。(昨日付けの「読者4」の松岡批判を偶々見た『月刊日本』愛読家)氏よりの投書によりますと、スタインハート工作は三国同盟の頃とのことですが、私は不勉強の為もあってこのスタインハート工作のことを良く知りません。
月刊日本の昨年12月号”松岡洋右待望論―ー言挙げせよ日本外交”を是非とも読んでみたいので、手に入れる方法をお教え下さい。
また、(M,O生、杉並)氏のコミンテルンの戦略と謀略ですが、正に、大東亜戦争は日米間だけでなく、その裏で暗躍したソ連・シナ等の共産勢力の謀略があり、その謀略にまんまと引っかかったのが近衛内閣でしょうね。あのゾルゲ事件がその象徴だと思います。
 ところで先日、棋士の米長邦雄氏の発言についての投書がありましたが、その投書に対して反論がありますので、下記に述べます。
 
今回の米長邦雄氏の発言はその内容としては事実かもしれませんが、時と場所をまったくわきまえていないと言うことで大問題です。当然、米長氏があのような発言をすれば今上陛下がそのように御発言されることは自然なことでありましょう。
 私ならば「色々と問題も多いですが、私なりに頑張っております。」とお答えしたと思います。そうすれば陛下も「頑張って下さい。」と御返事されたことと存じ上げます。
 さて、次に米長氏の発言内容ですが、教師達が日の丸・君が代に反対することのほうが 私は10数年前までは東京で一般のサラリーマン生活をしておりましたが、一般社会では日の丸・君が代に反対する運動など全くなく、一般社会人でそのような運動をする人には接したことは全くありませんでした。それが、北九州市に帰ってから、私立高校の教師をすることになって、色々な先生から、日の丸・君が代に反対する勢力が現在でもいることを教えられ、また、そのような勢力と現実に戦っている教師の話を直接聞くことも多くなりました。
 なぜ、日の丸・君が代が法制化されたかと言うと、日の丸・君が代に反対する日教組と言う勢力と国旗・国歌を大切にと訴える教育委員会の板ばさみにあった多くの学校長が自殺するという正に異常な事態が起きてきたからです。
 どの国でも自国の国旗・国歌を尊重することは至極当然のことで、これに反対する人はその反対理由を明確にして、その反対理由を胸に収めながら表面上はその反対する国旗・国歌に対して敬意を表するべきで、それが出来ないならば他国に出国すべきです。これに関しては生きておられれば、三島由紀夫氏も私のこの意見には反対されないと思います。 しかも、我が国の日の丸・君が代に反対する人々の反対理由には何の根拠もありません。現在の日の丸・君が代に反対する人々はその日の丸・君が代がかっての中国や朝鮮半島への侵略の象徴であるからだとか言っておられますが、そのような「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と言う何とも愚かで幼稚な反対理由は理由になっておりません。よって、子供達を教育する現場でそのように我が国の日の丸・君が代に反対する教師をのさばらせ、国歌斉唱時に起立しない教師を放置しておくことは、全く教育委員会しいては文部科学省の責任放棄であり、このことについては石原都知事が当然のことをしております。
 「愛国心は強制されて育つものではない。」と言う言葉はごく当然のように聞こえます
が、それは、本来の愛国心が自然と育っていく環境があって初めて成立する言葉であり、そのような環境があっても、自国の国旗・国歌が教えられなければ、国旗・国歌に敬意を表すことはできません。よって、真の愛国心は自国を愛する自然な感情と共に、国旗・国歌を教えられる、つまり、強制を伴って初めて、育つものなのです。ですから、我が国の政府や地方自治体が、我が国の国旗・国歌を学校で強制することには、いささかの問題もなく、至極当然なことであり、必要なことであります。それによって生徒達の日本人としてのアイデンティティが育ち、日本人の一員であることを子供達が自覚し、いかにして日本人として生きるべきかを自然と知るようになるのです。今の子供達の躾がなっていないのは、その子供達が日本人のアイデンティティを失った戦後日本の大人達に育てられ、日本人のアイデンティティを失ったまま、根無し草のごとく生きているからでありましょう。
          (TM生、福岡)


(宮崎正弘のコメント)教育現場で肌で感じられた実感が伝わります。『月刊日本』は東京(03)5211−0096 FAX(5211)0097です。バックナンバーはあると思います。


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(読者の声2)この国家主権侵害という悪質な犯罪に対して、産経までが中国の『遺憾』が『陳謝』とまで受けとめられる、面子を重んじる中国としては異例だともうされておるのでございます。
このような例を田舎もののせいか存じ上げませんが、外交歴史上聞いたことがないのでございます。アメリカさまやロシアさまには、中国がかかる行為をなさいましたときには陳謝されているのではないでしょうか?
宮崎先生にお聴きしたいとおもうのでございます。私の想像でございますが、それどころか今回売国とも言える日本経済界の要請をお聴きになり、日中首脳会談とお引き換えに靖国参拝をおやめになるのではないかと心配しており、それならばということで中国側は曲がりにもこの遺憾表明をされたのではないでしょうか?公使公用車焼き討ちに対しても結局なしのつぶてだった中国が遺憾を表明してやったということではないでしょうか?
この遺憾に日本が朝貢国家であることが滲みでているように思えるのでございます。
嗚呼日本は名誉も誇りもない商人集落に落ちぶれたのでございます。
(駅弁大学教授)


(宮崎正弘のコメント)名誉とはその価値観を国民がともにし、栄誉があたえられる(つまり金銭、待遇などそれなりの処遇)ことでなければいけない。「国民栄誉賞」が玉投げの選手と歌うたいにしかいかない国家。その国の名誉を云々する人が小数派に転落したいま、正論がますます通じにくくなりましたねぇ。


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(読者の声3)前号でご指摘の「中国では背広と化粧品の広告にクリントン自らが出ています。呆れ果てる行為ですが、中国人は、そういうソフィスティケートされた賄賂の遣り方をするのです」。
 この話はびっくり、クリントンってその程度の男だったのかと思うと、ガックリですが、これが現実の社会なのでしょうね!うーんでもさすが中国商人、他の人種ではちょっとマネできない離れ業です。
 ”ソフィスティケートされた賄賂”、ははあ、これって素晴らしい言葉の使い方ですね。これは贈る側にも賄賂大国としての十分な経験が必要でしょうね。
 「いずれも日本が相当の寄付をしています。」ともあります。
そうなると寄付=賄賂の一種、でもこれ政府の金でない。企業なら良いんじゃないですか? 例えばメジャーはアラブなど産油国の高官に莫大な賄賂を贈っている。オックスフォードやケンブリッジに在学する王侯貴族の子弟などは、正に奇貨おくべしだ。何しろ高度情報には対価がつきもの、タダではよい情報は集まりませんから。
 「共和党のお歴々の、ヘンリー・キッシンジャー以下、アル・ヘイグもスコウクラフトも、みな、北京の代理店のごとき政治的コネを振り回して、その後のロビィスト生活を送っているじゃありませんか。ボルカー(元FRB議長)もダン・クエール(元副大統領)も、日本企業を買収する禿鷹ファンドの執行役員ですよ」。
 うーん、こうなると彼等に日本の運命(国土防衛)をゆだねるのはあまりにもリスクがありますね。表向きは正当な理由付けがなされても、裏では金が動く。確かクリントンは在任中から金に汚かった。そういえばブッシュだって石油資本とびったりだ。しかしこういった事が国際政治上の非公認の慣行なら、日本の道義基準でもってそれを否定しても始らない。”哲也さん”のように国際外交を”清く、正しく、美しき場”と考えるのは、正に女学生的な幻想だ。
    (MI生)


(宮崎正弘のコメント)クリントンの広告に関しては河南省鄭州のデパートで発見、撮影したら係りが飛んできて「撮影禁止」を言い渡されました。化粧品の広告は、どうも中国の企業が勝手にクリントンの顔を使っている可能性も残りますが、実際に河北省で見ました(写真も撮りました)。
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◎宮崎正弘の新刊本◎
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
 ご予約を頂いた皆さん、有り難う御座います。サイン入りの拙著は11月20日から22日までに佐川急便にてお手元に届く予定です。
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◎宮崎正弘のロングセラー◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
http://www.m2j.co.jp/market/books.php(←同書の書評があります)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
http://www.bk1.jp/author/110000964320000.html
↑このサイトからも上記の本の注文が可能です(1500円以上は送料無料)。
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