国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/11/16

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)11月17日(水曜日)?
       第963号  さらに臨時増刊
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
ウィグル人権セミナーをNYで開催
   ウーアルカイシら自由民主団体が世界中から総結集
***************************************

 11月14日、ニューヨーク郊外のシェラトンホテルは異様な興奮に包まれた。
 
 ウィグル民主団体の「ウィグル米国協会](UAA、ヌリィ議長)とNYを拠点とする中国の学生・知識人組織「北京の春」(胡平主席)が共催で、第一回の「ウィグル人権セミナー」を開いたのだ。

 この会議にはアジア、欧州、カナダおよび在米中国人ら、およそ百名が集合し、活発な討論、研究セミナーが行われた。

 天安門事件のときの学生指導者ウーアルカイシ(吾爾開希)も居住地の台湾から駆けつけて冒頭の挨拶にたった。

「我々民主自由運動は何をめざすのか。中国の新彊ウィグル自治区への統治は漢族による”植民地支配”であり、資源を独占し、ウィグルの伝統文化を軽蔑し、反対運動を武力で鎮圧し、過去の歴代独裁王朝の独裁と寸毫の変わりもない。しかし我々は恨みを晴らすことが問題の解決ではないと考える。漢族と立ち向かって建設的で平等な社会をいかに築き上げるか、理想は悠遠だが、千里の道も一歩から。行動を起こし、目的を達しよう」と力強く呼びかけた。

 トルコから駆けつけたエルキン・エクレム博士(ハセテッペ大學教授)は、「漢族によるウィグル支配は言語支配、教育支配によって文化破壊をなし、教育機会が平等でないために摩擦が繰り返されている」と分析した。

 このほか香港から「中国人権」代表や、中国民主党創設者の徐文立、歴史家の司馬路、中国自由民主党主席の児育賢らが発言し、七時間に亘る討議を終えた。
         ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    ♪
(読者の声1)宮崎さんが語られた国内各地の暴動はおもしろい兆候ですね。農民の不満はいまや、マッチ1本で燎原の火のように燃え広がりそうです。
その不満を集めて、反抗勢力に変えるかつての共産党のような存在がほしいですね
        (TH生、横浜)


(宮崎正弘のコメント)『アジア・タイムズ』(11月16日付け)にでた在北京の専門家ポール・ムーニーのコメントに、各地の暴動を組織化する勢力はまだない、だから共産党は安心していると解説がありましたが、現状はその通りでしょう。
ただし革命的な武器は携帯電話です。河南省のイスラムvs漢族の大乱闘も、携帯電話で連絡をうけた近郊農村から多数が応援に駆けつけようとして軍に阻止されたという話があります。


    ♪
(読者の声2)中国南部の広東省掲陽市で、橋の通行料の支払いをめぐって地元当局と住民が衝突し、料金所が焼き打ちされるなど数万人規模の騒動に発展したとか!
それが今朝の宮崎さんのメールで事件の詳細がよく分かりました。
このような事件はたまたま外部に漏れたものだが、何分広い中国のこと、多分表面に現われない類似事件は相当あるのかも知れませんね。ちょっとしたトラブルで、燎原の火のようにたちまち数万の群衆が集まって暴徒化する。
これは中国によく見られる現象だが、これが直ちに中国特有の革命暴動に発展することは無いであろう。が、しかしこれが経済成長の激しい富裕な広東省で起った事件だけに何か考えさせられるものがある。
ロシアと同様に中国のような巨大国家の統治は皇帝ないし特定党派の中央集権的独裁制によって維持するしかないが、一旦制度が弛むと止めもなく崩れて行き最終的には瓦解する歴史的事例を何度もみてきた。そしていま中国共産党が経済発展を進めなければ政権はもたない。しかし同時に発展すればするほど地方や民衆や不満が高まり、一党独裁による支配体制が崩れて行く。これはまあ何という矛盾であろうか?実はこの矛盾は毛沢東が”専か紅か”の思想で既に予見しており、それが文化大革命につながっていった。しかし文革は内乱に発展し毛の目論見は挫折した。経済発展で一見解消したかに見えた天安門事件の火種が依然としてくすぶり続けている。
こういった最近の中国の動向は中国の将来、共産党支配の終焉とその後に続く政治的混乱、を暗示しているかのように見える。この数年日中経済の結びつきが極度に強まったが、反面カントリーリスクが高まった。中国の動乱が我々の経済を根底から揺り動かす大地震にならないとは限らないのである
         (MI生)
         ◎ ◇ ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<<PR>>
◎宮崎正弘の新刊、月末発売!
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円、税込み)
  @@@@@@@@@@@

予約読者には?著者サイン入り、?送料無料、?振込手数料も無料の三特典!
 ?「宮崎新刊」と書かれ、お名前とご住所(郵便番号も併記)、お電話番号を下記へメールしてください。
eigyo@namiki-shobo.co.jp
 ?それだけで手続きはおわり。本が到着後、挿入されている振込用紙でお振り込み下さい(振込手数料無料)。
なおこの特典つき予約募集は11月17日午前中で締め切ります!
             ♪
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(お知らせ)小誌は11月19日から24日まで休刊になります。このため本日付けは三回発行しました。●
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
           ◇
◎三島由紀夫氏追悼「憂国忌」のお知らせ 
http://www.nippon-nn.net/mishima/
 今年も11月25日、三島由紀夫氏の命日に三島先生を追悼する「憂国忌」を下記要領にて開催します。三島由紀夫氏の訴えを通して祖国の未来を熟慮する機会にしたいと存じます。
         <<開催要項>>
とき         11月25日(木) 午後5時半開場 6時開会
ところ        九段会館・真珠の間(地下鉄九段下駅下車1分)
記念講演       井川一久(元朝日ジャーナル副編集長)「三島由紀夫と保田輿重郎」
会場分担金      2000円
 ?当日、直接会場までお越し下さい。どなたでも参加できます。
 ?追悼会終了後、同階館三階「翡翠の間」において直会。別途会費3000円。
 お問い合わせ TEL/FAX 03-3200-2295 miura@nippon-nn.ne
             ◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
◎宮崎正弘の新刊本◎
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
 ご予約を頂いた読者の皆さん、有り難う御座います。サイン入りの拙著は11月20日から22日までにお手元に届く予定です。
   ♪
◎宮崎正弘のロングセラー◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円)
http://www.m2j.co.jp/market/books.php(←同書の書評があります)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1575円)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『ネオコンの標的』(二見書房、1600円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
http://www.bk1.jp/author/110000964320000.html
↑このサイトからも上記の本の注文が可能です(1500円以上は送料無料)。
         △
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◎ 宮崎正弘のホームページ
 http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
小誌の購読は下記で登録できます(↓無料です)
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000060.html
(↑この左欄をクリックされると過去4年分の小誌バックナンバーが閲覧可能)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。