国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/11/11

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)11月12日(金曜日)
        第952号 
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 ブッシュ二期目の“夏の夜の悪夢”とは?
 ドルの“陥落”が予想され、ドルで資産を保有する日本のYENも同時大暴落
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 始末をつけるべきは、はやく済ませた方が良いのかも知れない。
 なにしろ米国は21ヶ月ごとに一兆ドルの債務を拡大させており、その分の累積赤字は天文学的にのぼるのである。

IMFの計算では「世界全体の外貨準備高は3兆4千億ドル、このうち2兆2000億ドルはアジア諸国の中央銀行が保有し、しかも64%がドル建ての債権」である。
 (ちなみに日本の外貨準備は九月末時点で8310億ドル!)。

11月9日つけのブルームバーグ・ニュースによれば、バンク・オブ・アメリカが、「2005年前半に中国は人民元をフロート制度に移行させるだろう」と予測し始めたという。

もしそうなると、ブレトンウッズ体制は「パート?」に移行することなり、ドル保有国はますます保有資産をドルから分散し、金などに投資対象を変更するだろう。

 一方、世界の投機家が大挙して行った人民元へ投機行為は、金利高と人民元高予測からの二重の儲けを狙ったものだった。
ところが中国経済の失速が目前に予測され、日本も中国特需が希薄化してしまった現在、日本株は一段安が確実となり、世界のカネは中国と日本からも去ろうとしている。

 残る資産移行対象は? 金、銀、プラチナ、石油。それから?
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(読者の声1)昨日(11月10日)の中国原潜の領海侵犯は明らかな敵対行為で、日本政府の反応体制を探るのが目的であろうと思います。挑発に乗ることはありませんが、それでも敵に手ごわいぞと思わせる程度の対応が必要なのに、ちょっとお粗末過ぎます。
  メディア各社が報じた内容は産経を除き噴飯物といわざるを得ません。
 おっかなびっくり腰が引け、朝日は領海侵犯は約1時間のわずか、毎日にいたっては前田哲男東京国際大学教授の談話で「仮に故障した船を潜水艦が助けにいっただけだとしたら、海上保安庁で十分対処できるはず。(海上警備行動など発令せず)より抑制的に対応すべきだったのではないか」と言わせています。
  潜行航行中の原潜に「浮上して国旗を掲げるよう要請した」など、素人でもわかる技術的軍事的常識から外れた報道振りで、政府が国籍を特定できないとしていることへの批判的文言は見当たりません。
  中国のパラノイア症状と先生が表現されたのはまさに的確で、妄信的中華思想は「華禍」(黄文雄)そのものです。恐いのは、そんな政治の体たらくを何度も見せ付けられ、いつか2.26事件のようになりはしないかということです。
        (HS生、豊橋)

(宮崎正弘のコメント)しっかりと見ておられますね。その通りだと思います。前田哲男なんてまだ発言しているんですか。しかし、2・26事件が日本に再発する可能性だけは万に一つもないでしょうね。


  ♪
(読者の声2)先生の大ファンです。今回の潜水艦騒ぎ、官邸の危機対応能力のないことを露呈したものと言うより小泉氏の度胸(国を背負って立つ気概)がなかっただけで、岡田民主党では余計に駄目でしょう。暗澹たる気持ちになります。
 しかし今回の件は中国内の暴動騒ぎから目をそらす為にした陰謀ではないのでしょうか? 
 撃沈でもしたらどんな騒ぎになることやら(領海侵犯なのですから拿捕なり撃沈すべきでしたね。国籍云々等論外でしょう)。                                                      
(KM生)


(宮崎正弘のコメント)直後にいろいろな週刊誌からもコメントを求められたのですが、今回の原潜領海侵犯と中国国内の暴動とはすこしの因果関係もありません。


  ♪
(読者の声3)早速、『週刊新潮』を買い求めました。じつに詳しく河南省、四川省および重慶の暴動を分析していて迫力があり、日本のマスコミがいかに駄目か、と言うことがわかりました。ひどい農民の生活、おもわず同情しました。
なかでも同誌に宮崎先生のコメントが二カ所あって、解説にいわく「中国の暴動をいち早くメルマガで配信したジャーナリストの宮崎氏」云々と紹介されていました。このメルマガの読者としては、なるほど大手メディアも先生をそういう風に評価しているのかと改めて感心するとともに、やはりこのメルマガは日本にとって貴重な媒体だと再認識したところです。
         (SY生、京都)


(宮崎正弘のコメント)ところで同日発売の『文藝春秋』12月号を開いてびっくりです。中国の代理人かと思われる人達が「首相の靖国神社参拝をやめろ」と発言(とくに藤野某なる伊藤忠元北京代表や石川好ら)していますから。中西輝政氏が何回か窘(たしな)めてますが、馬耳東風、どうしてこんな手合いを文春ともあろうメディアが使うのでしょうかね?


  ♪
(読者の声4)この間、知人と話していたら中国では暴動以外でも日本のマスコミが報じない点が多々あることを感じました。友人の会社はアパレル販売で、中国の工場で商品を製造しているのですが、水不足からくる電力不足で工場がフル稼動できず、納期がしょっちゅう遅れるそうです。
彼の話ではそういうことはあちらでは常識らしいのですが、日本のマスコミ紙面では、水不足がまるでニュースかのように報じられていて、マスコミとは一体なんなんだろうと思いました。
       (SK生、大手町)


(宮崎正弘のコメント)「水不足」については既に何回か書きましたが、国民の七割が汚染された水を飲んでいます。農民の二割近くは水道が来ておりません。電力不足の焦りが冒頭にもかいたように資源パラノイア、異常な軍部のロジックをうんで、尖閣諸島は中国領だ、と途方もない軍国主義路線を突っ走り始めたのです。
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◎三島由紀夫氏追悼「憂国忌」◎
http://www.nippon-nn.net/mishima/
 今年も11月25日、三島由紀夫氏追悼会「憂国忌」を下記要領にて開催します。三島由紀夫氏の訴えを通して祖国の未来を熟慮する機会にしたいと存じます。
         <<開催要項>>
とき         11月25日(木) 午後5時半開場 6時開会
ところ        九段会館・真珠の間(地下鉄九段下駅下車1分)
記念講演       井川一久氏(元朝日ジャーナル副編集長)「三島由紀夫と保田輿重郎」
会場分担金      2000円
 ?事前のお申し込みや予約、チケット等は必要ありません。当日、直接会場までお越し下さい。どなたでも参加できます。
?追悼会終了後、午後7時40分ごろより同階館三階「翡翠の間」において発起人の先生方を囲んでの直会を予定しています。別途会費3000円となりますが、こちらの方にも是非ご参加ください。
?なお憂国忌実行委員会では当日、お手伝いして下さるボランテァを募集しております。志望の方は下記までご連絡を下さい。
TEL/FAX 03-3200-2295 miura@nippon-nn.ne
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『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(1500円、並木書房から11月26日発売!)。近く予約購読特典を掲示します。 
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『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円+税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
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↑このサイトからも上記の本は注文が可能です(1500円以上は送料無料)。
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◎ 宮崎正弘のホームページ
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