国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/11/11

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)11月11日(木曜日)
        第951号 
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  資源盗掘、横取り、次は強奪
  中国の侵略に日本は腹を固めたのか
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 豊富な資源が眠る尖閣諸島を日本から強奪しようとする北京の意思は明らかである。
 日本領海近くに海洋リグを建設し、わが資源を盗掘しようと躍起になっている中国の横暴をこのまま許すとすれば、次は尖閣諸島を含む沖縄併呑である。

 中国の資源戦略はパラノイア症状、つねに軍事的行動をともなう。先日もサハリンのガス供給権利をメジャーに圧力をかけて日本から横取りしたばかり。

 つぎは「日本とロシアが合意したシベリア石油のナホトカ・ルートを日本から奪うか、強圧的にパイプラインの分岐を認めさせるだろう」と関係者が懸念している。

 盗掘→横取り→強奪のコースを着々と北京が歩んでいるようだ。

 とはいえ明らかに領海侵犯している中国の原潜を「国籍不明」としか発表できない日本の弱腰も国際的な笑い者である。
 11月10日早朝、沖縄周辺で「国籍不明」の原子力潜水艦が見つかり、大野防衛庁長官は同日午前8時45分、海上自衛隊に「海上警備行動」を発令したという経過を眺めても日本の対応はあまりにも遅い。

  原子力潜水艦を早期に発見した日本の「能力」が相手にあるていどの脅威となった事実だけは、軍事的意義がある。

 しかしこれは例によって「神の声」による発見なのか?つまり米軍の偵察情報が自衛隊にもたらされ、航空自衛隊P3Cオライオン機が追尾していたのか、最初から日本が独自に「発見能力」があったのか? 
 もし後者とすれば中国の原潜は「たいした」ことはない」が、前者であるとすれば、わが防衛能力の限界が同時に露呈されたことになる。

 政府の発表では「沖縄の宮古、石垣島周辺で(中国の潜水艦が)領海内を潜行していたことを海上自衛隊のP3C哨戒機が確認、追尾行動に入った」とされた。

 英語メディアにあたると「海上警備行動」なるものは、NAVAL FORCES ON HIGH ALERTと書いてある。
 このほうが理解しやすい表現で、日本のマスコミ解説の「自衛隊法82条に基づく措置。防衛庁長官は海上における人命もしくは財産の保護または治安維持のための特別な必要がある場合、首相の承認を得て自衛隊の部隊に海上において必要な行動をとることを命ずる。停船・船路変更命令のほか、警察官職務執行法第7条を準用し、制限付きで武器使用ができる」など何回も読まないと意味が分からない。

 さて大局的見地から言えば、中国の資源戦略と台湾軍事侵攻の演習目的がある。
 日本と中国が戦争になるシナリオは、
一、尖閣諸島をめぐっての直接戦闘
二、台湾侵攻の際に、沖縄米軍を牽制するための軍事行動
三、台湾侵略をした場合の日米の共同支援行動
 と大きく三つのケースを自衛隊は想定している。
 いよいよ正念場が来ている。
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 こんどは広州で少数民族vs漢族官憲と乱闘
  連日、数十の暴動が中国全土に起きている模様だが。。
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 一方で中国各地では暴動が頻発している。こんどは広州市白雲区の作業労働者らが警官隊と睨み合った。

 同区のイスラム教徒が多い地区で、ウィグル人が屋台でシシカバブを焼いていたところ、取り締まった漢族の警備員と乱闘となった。

 およそ70名のウィグル人が鉄パイプなど、近くの建設現場から調達した簡易武器で立ち向かい、相当数が乱闘で負傷した模様。

 河南省中牟県でのイスラム教徒と漢族の大乱闘死傷多数の事件が起きたばかりでもあり、当局は警戒を強めている。漢族支配の現在、イスラム教徒は一括して「回族」とよばれてひどい差別を受けているが、全土にバラバラに散って済んでいるため、これまでは組織的暴動に打って出ることはなかった。

近年の携帯電話の発達が、こうして組織的未成熟の少数民族に抗議行動の迅速な組織化を可能にしたようである。
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 今年も11月25日、三島由紀夫氏追悼会「憂国忌」を下記要領にて開催します。三島由紀夫氏の訴えを通して祖国の未来を熟慮する機会にしたいと存じます。
         <<開催要項>>
とき         11月25日(木) 午後5時半開場 6時開会
ところ        九段会館・真珠の間(地下鉄九段下駅下車1分)
記念講演       井川一久氏(元朝日ジャーナル副編集長)「三島由紀夫と保田輿重郎」
会場分担金      2000円
 *事前のお申し込みや予約、チケット等は必要ありません。当日、直接会場までお越し下さい。どなたでも参加できます。
*追悼会終了後、午後7時40分ごろより同階館三階「翡翠の間」において発起人の先生方を囲んでの直会を予定しています。別途会費3000円となりますが、こちらの方にも是非ご参加ください。
 *なお憂国忌実行委員会では当日、お手伝いして下さるボランテァを募集しております。志望の方は下記までご連絡を下さい。TEL/FAX 03-3200-2295 miura@nippon-nn.ne
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