国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/11/09

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)11月9日(火曜日)
        第949号 
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 これは”農民虐殺”ではないのか? 四川省暴動の続報
   六千の軍が投入され、農民に発砲、17名が死亡
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 四川省漢源村で発生した共産党支配以来初の大規模農民暴動は、結局15万人が参加し、漢源県政府ビルを取り囲んだ。

 10月27日からのデモと暴動で、街の商店街、銀行、郵便局が閉鎖され、付近一帯は死の街と化した。
 四川省の張学忠書記は6000名の軍の出動を要請していた。

 現場は漢源水源工程による大渡河ダムの建設予定地で、土地を強制収容される農民が抗議に立ち上げり、一世帯あたり7万元の補償費を要求したことに端を発した。

 同ダムで水没する農地は4万ムー、10万人の農民が立ち退きを余儀なくされ、2010年完成の予定とされる。

 11月3日に地元政府は農民の反対を無視して工事を開始し、記者の取材を一切シャッタウトして軍を近くに待機させていた。

 11月6日深夜、付近を二百両の軍用車で取り囲み、七百名の人民武装警察が投入されて付近を鎮圧、農民17名と公安二名が死亡、40数名が負傷して病院に担ぎ込まれた(一説に「人民武装警察の制服を着た人民解放軍だという)。

 香港などの報道機関の問い合わせに地元警察は「死者はいない。入院中の死傷は全部交通事故によるものだ」と嘯いている。

 地元のケーブルテレビは「一部の犯罪者が暴動を煽ったためにおきた」と報道しているが北京の知識人の間では「これは四川省版の天安門事件だ」と口コミで流れている。

 以下、続報が入り次第、またお伝えしたいが、日本のマスコミはどうしてこの大事件を報じないのでしょうね? 
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(読者の声1)米国政治地図の変化、とても詳しい説明なので、大変勉強になりました。(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」、11月6日(土曜日)、第948号、読者の声1欄)。
さて、2008年にヒラリーが大統領に当選するとなると、クリントン政権のように日本にとって非常に有害な政権になるかもしれません。ですから憲法改正等の懸案は後期ブッシュ政権の今後4年間で道筋をつけないといけないかもしれません。
         (MT生)


(宮崎正弘のコメント)ブッシュ政権、次の四年の前半に、なにか劇的な政策発表が経済金融方面で追加されると思います。「ドルの新札」発行とか。
安全保障の庇護者としての米国といえども、しかも親日的な共和党政権といえども、経済は別問題。あのレーガン政権は「プラザ合意」を押しつけ、ブッシュ親父政権では「日米構造協議」を主張し、ともにスーパー301条をかざして日本の譲歩をせまったように。
 改憲に関しても、米国の後押しをまたずとも日本自身がやるべき作業でしょう。2008年ヒラリー説は2000年ブッシュ辛勝のときから、小生が予想していることですが、すでにケリーの票田で米国の思想分裂が鮮明になったように東海岸諸州からワシントンDCまで。五大湖周辺の製造業ベルト地帯、そして西海岸は民主党が取るでしょう。これを共和党が阻止する第一の鍵は、民主党の分裂というシナリオでしょうか。
           

  ♪
(読者の声2)米国選挙がおわりました、この世界史的動きに注目すると同時に宮崎先生の「ネオコンの標的」と故・村松剛氏の「教養としてのキリスト教」を読みまくり、来日時に明治神宮に参拝した教養キリスト教徒のブッシュ大統領には是非平成のコナンドイル、リンカーン、スウェーデンボルグとして勝っていただきたいと念じておりました。
イスラエルよりの強権派石油利権のネオコンは大和民族の小生としてはやはり抵抗がありますが、共産大国中国を考えるとやはり強い米国が必要か・・・とも何ともそこらへんは難しいところです。
大量消費や核や近代兵器の脅威は確かに米国の負ですが、写真がずばぬけて素晴らしい科学雑誌ナショナルジオグラフィックやジャイアントケルプで有名なモントレー湾の自然保護などは日本も学ぶべきものと思います。勝海舟もジョン万次郎もいない現今日本においてしったかぶりの感情的土着ナショナリズムがやみくもに反米云ったってマイケルムーアの愚にもならない映画と同じで何もなりません、この短絡的反米は小生が没後門人と仰ぐ南方熊楠先生をちょっとかじったくらいで語る似非南方研究家をみるのと同様で腹が立つだけです。
私は単に南方熊楠の研究しているだけでなく粘菌、キノコ、深海生物を研究しており南方研究家を語る自負があります。(私からみて熊楠研究の第一人者、真の研究家は妖怪研究家の水木しげるさんと宗教学者の中沢新一さんくらいかな)、仕事を始めまして今年の憂国忌はまだわかりませんが時間がありましたらまたお伺いしたいと思います。先生の本は本当に参考になります、今後もご指導の程賜ります。熊楠先生と三島烈士の共通点としては武士道的な「浄の男道」を重んじていたところです。
        (ST生、南方熊楠研究会)
               ◎●◎●◎
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(サイト情報)ブッシュ大統領の今後の外交政策に関してシンクタンク専門家の討論会が二つ行われた。
?ブルッキングス研究所 "The Direction of U.S. Foreign Policy," by Richard C. Bush III, Philip H. Gordon, Fiona Hill, Martin S. Indyk Brookings Institution, November 4, 2004 (pdf, 43p):
http://www.brook.edu/dybdocroot/comm/events/20041104.pdf
?その概要(Summary):http://www.brook.edu/comm/op-ed/20041104fp.htm

?戦略国際問題研究所(CSIS) "New Administration's Foreign Policy: How Election Results will Affect Geopolitics, Global Perceptions," by Kurt Campbell, Patrick Cronin, Teresita Schaffer, Jon Alterman, Robin Niblett, and Bathsheba Crocker, CSIS, November 4, 2004 (pdf, 29p) 
http://www.csis.org/events/041104_Administration.pdf
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自治調査研究会、勉強会のお知らせ
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 忘れ去られた中南米のカリスマ「カストロ」は、いまも健在、かれは何を考え、何をめざすのか? 駐日大使を招いてキューバの実状を聞く。
       記
とき   12月6日(金曜日) 午後6時
ところ  横浜駅西口三越裏 神奈川県民サポートセンター304会議室
演題   「キューバの対外政策について」
講師   駐日大使 オルランド・エルメンデス
会費   おひとり 2000円
問い合わせ (045)263−0055
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◎三島由紀夫氏追悼「憂国忌」◎
http://www.nippon-nn.net/mishima/
(↑このサイトに詳細があります)。
  
 今年も11月25日の三島由紀夫氏の命日に、追悼会「憂国忌」を下記要領にて開催する運びとなりました。三島由紀夫氏の訴えを通して祖国の未来を熟慮する機会にしたいと存じます。
           開催要項
日時        平成16年11月25日(木) 午後5時半開場 6時開会
場所        九段会館・真珠の間(地下鉄九段下駅下車1分)
記念講演      井川一久氏(元朝日ジャーナル副編集長) 
          「三島由紀夫と保田輿重郎」
会場分担金     2000円

 *事前のお申し込みや予約、チケット等は必要ありません。当日、直接会場までお越し下さい。
*追悼会終了後、午後7時40分より「翡翠の間」において発起人の先生方を囲んでの直会を予定しています。別途会費3000円となりますが、こちらの方にも是非ご参加ください。
 *なお実行委員会では当日、お手伝いして下さるボランテァを募集しております。志望の方は下記までご連絡を下さい。
         TEL/FAX   03-3200-2295 
         E-MAIL    miura@nippon-nn.ne
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◎宮崎正弘の近刊予告◎
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(予価1500円、並木書房から11月下旬発売予定!)。 
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◎宮崎正弘のロングセラーズ◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円+税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
http://www.bk1.jp/author/110000964320000.html
↑このサイトからも上記の本は注文が可能です(1500円以上は送料無料)。
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◎ 宮崎正弘のホームページ
 http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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