国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/10/29

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)10月30日(土曜日)
       通巻 第941号  
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 原油高騰、イラク混迷で「ドル陥落」の予感がする
 日本円も同時に紙くずと化すのか
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 11月1日から日本円は新札に切り替わる。

 「円高」が不気味に静かに市場では進んでいる。
 米国の大統領選、もしケリーが勝てば株式市場大暴落の気配濃厚、中国はまもなくバブル崩壊、すると当面は日本円を買う動きとなる。

 イラク情勢は依然、混沌としている。
 ファルージャの攻防戦は大詰めだが、兵力不足の米軍は作戦に不手際が多く、ケリー優勢と一方的なことを書き立てる米国のリベラル偏向マスコミによって、世論はベトナム戦争のときのように左右に分裂してしまった。

  しかも合計1000億ドル近いイラク戦費は宿阿の”双子の赤字”をさらに悪質化させ、市場にはさらなる「ドル暴落」の暗雲が漂ってきた。
 ケリー当選なら「ドルは陥落に近い相場となる」と暗い予測をするウォール街の一部アナリスト。
 
 原油代金はついに一バーレル55ドルの市場最高値を軽々と突破した。
 原油高騰と商品市況は中国の投機行為による。金、プラチナ、アルミ、銅など世界的規模の商品市況高騰は、米中ともに金利上げを招いた。
 
 ブッシュ政権はなんとか北京をなだめすかせて人民元切り上げを実現させようとしてきたが、北京は頑として聞かなかった。

 ジョン・スノー財務長官の言う「人民元切り上げ」要求は、率直に言って国内労組への「リップサービス」の域を出ず、北京は米国の圧力を悠々とはねのけた。
  米国財務省としては日本、台湾についで米国赤字国債を大量に購入してくれる中国はありがたいのだ。

 北京は外貨準備高の4874億ドル(7月末現在)を政治的武器に駆使している。まして国有銀行の6500億ドルの不良債権を抱えるため、人民元切り上げどころではない。
バブルが弾けたら、人民元もドル・ペッグ体制であるがゆえに大暴落を演ずる宿命になる。
 (ところで3−6月同様に中国はまたもや外貨準備の発表を二ヶ月も遅らせている)。

 中国の金利政策はジグザグ模様で、闇金融が跋扈しているが、強い金融引き締め作戦に転じて昨日またも金利を上げた。しかも貸し出し抑制を一層強化した。

 これは異常事態の発生なのである。 
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◎11月25日、あれから34年、ことしも九段会館です!
http://www.nippon-nn.net/mishima/
三島由紀夫氏追悼「憂国忌」の御案内↑
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(読者の声)中国にペストが徐々に流行し始めているようです。いつものことながら、「たいしたことはない」ということを中国は言いたいのでしょうが、もしペストが日本に上陸したら、「泥棒を輸出しておいて、今度はペストまで送り込むなよ」と言いたいですね。
 (共同電を引用開始)「中国でペスト、8人死亡 リス捕獲などで感染 (共同通信)
【上海28日共同】28日付の中国各紙によると、青海省衛生庁は27日、同省内で10月上旬に計19人がペストに感染、うち8人が死亡したと発表した。残りの11人は治癒したという。
ペストが発生したのは、同省の西寧市郊外や玉樹チベット族自治州など広い範囲で、感染者は主に農牧業に携わる住民。感染源が判明したケースはすべて、タルバガンというリスの一種を捕獲したり、生で食べたりして感染したという。
    同省衛生庁にペスト感染が報告されたのは10月4日から9日にかけて。その後、感染地域を隔離封鎖して感染拡大は抑止されたという。中国では今年8月、衛生省の全国ペスト対策会議で、今年に入り甘粛省と青海省で計2人がペストに感染し1人が死亡したことが報告され、同省が予防措置など対策の強化を呼び掛けていた。」(10月28日。引用おわり)。       (TO生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)折江省ではテング熱が発生し、29日現在で死亡9名といいます。
中国の衛生状態の悪さ、とくに奥地の不潔さ、不衛生は目を覆うばかりですが、ペストに限らず地域的な奇病が蔓延しています。
罹災地の青海省へは小生は飛行機で入り、省都の西寧で二泊して青海湖を一周したことがあります。琵琶湖の四倍ですから早朝に出発して夜の九時頃にホテルに戻りましたが、あの付近の集落はまさしく衛生という観念がなきがごとくの、江戸時代末期の日本だって、もっとましな衛生状態だったであろう、と想像したほどでした。
 ですからペスト禍の拡がり。驚くには値しません(苦笑)。日本は防疫、医療方面での援助こそ必要です。高速道路も空港もビルも新幹線も、もはやあの国には不要です。
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◎宮崎正弘のロングセラーズ◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円+税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
http://www.bk1.jp/author/110000964320000.html
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創刊日:2001-08-18  
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