国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/10/27

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)10月28日(木曜日)
        通巻 第939号  
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日本の国連常任理事国入りを複雑怪奇に牽制にでた北京
 旧敵インドに異常接近し、国連常任理事国入りを強く支持へ
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 唐家旋(前外相)国務委員は先週、インドを訪問して、国連安保理事会常任理事国入りを強く支持する挙に出た。

 1962年の中印国境紛争以来、両国は軍事的対立を持続させてきた、いわば敵国同士である。

この急速な歩み寄りは孫子のいう「遠交近攻」の基本戦略からすれば奇略でもないけれど、昨日まで核兵器をならべて対立していたのに、今日は突然の仲良しクラブ結成とくれば、はてはて面妖なるかな!と哄笑せざるをえない。

 印度のシン新政権誕生以来、すでに中国は李肇星外相が訪問し、ついて唐国務委員と立て続けての異常接近は国際政治に大きな波紋を投げかけている。もっとも両国の貿易は年間50億ドルを突破し、インドの上海への投資も数億ドルを超えている。

 「これからもインドが国際社会で大きな役割を演じることを中国は期待し、平和と発展のために尽力されることを希望する」と唐はニューデリーでの会見で述べた。

 現在常任理事国入りを噂されているのはナイジェリア、ブラジル、ドイツ、インド、日本の五カ国。このうち日本を支持しているのは米国など、露骨な不快感を見せてきたのは中国と韓国だった。

 ブラジルの加盟に反対しているのはアルゼンチン、ドイツの反対はイタリア、インドに反対は中国とパキスタンだった。
パキスタンは親米派にみせかけながらじつは中国と固い軍事同盟で結ばれており、イスラマバードは中国の突然の変身に当惑気味。

 しかし中国の裏の狙いは日本の常任理事国入りに対しての強い牽制が最大の目的だと考えられる。
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<< 今週の寄贈本 >>

?石井竜生・井原共著『壁のない密室』(文藝春秋刊)
 基本はミステリィ小説。おしどり夫婦作家が新境地に挑んでいる。
教科書検定と採択をめぐる裏のドラマ。はじめは「ひゃっ」と叫びそうになるほどの大著のうえ、二段組だもの。ところがのめり込むように面白いストーリー展開で、久々の二段組小説もすらすらと読める。教科書業者はなぜ改竄教科書、左翼史観まるだしの教科書を粗製濫造し、教育委員会が左翼勢力の言いなりになって採択するのか、これは別の意味での利権構造であり、教育委員会の在り方、PTAの苛立ちが現場の顔が、ビビッドに描かれている。ストーリィは読んでのお楽しみ。藤岡信勝教授によれば「大変おもしろい小説」。


?斉藤忠治著『あなたの“想い”を文章に』(自由社刊)
 文章を書くときに使えるフレーズ、単文を著者が二十年蓄積した。
 次から次へと警抜なアフォリズムが並んでいて貴重な思考を読者に与える。
だが、通読しての小生の感想はと言えば、さすがに企業の人事課長を歴任された著者だけあって、全体の流れが社会科学的であり、ひとつの社会評論になっているのである。
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◎宮崎正弘のロングセラーズ◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円+税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか
http://www.bk1.jp/author/110000964320000.html
↑このサイトからも上記の本は注文が可能です(1500円以上は送料無料)。
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◎宮崎正弘の近刊予告◎
『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(仮題、並木書房から11月下旬発売)
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◎ 宮崎正弘のホームページ
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