国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/10/26

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)10月27日(水曜日)
      通巻 第938号  
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 NARCO TERRORISM とは
  米国の政治学に新用語「麻酔で酔うテロ」とは何だろう?
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 中世、イスラム世界を席巻したアサッシン教団は、麻薬を吸い込んで酩酊状態となった若者を指導者はつぎつぎとテロリストとして差し向け、部族長、首長、王族を暗殺した。アラブ世界は恐怖のどん底に陥った。

 NARCOとは麻酔医学の意味だが、現在の国際政治のタームで”NARCO STATE”というのは麻薬で昏睡状態の国家、要するにイラクやアフガニスタンなどを形容するときに用いられる。

現在の自爆テロなどの事件を見ていると、麻酔状況のテロリストは、暗殺で周辺諸国を脅かした中世のアサッシン教団と似ている。

国連の麻薬犯罪取締担当のアントニオ・マリア・コスタ局長は「明らかに麻薬のカネが犯罪組織およびテロリストに流れでている」とする。

とりわけアフガニスタンのGDPの半分は麻薬ビジネスだ。ここからタリバン各派およびヘクマチアル派ゲリアの手を経て、麻薬はトルコ、バルカンなどへ巧妙な携帯電話網を駆使してなされている。選挙に辛勝したカルザイ政権は、かろうじてカブールを治めているに過ぎず、残りのアフガンに大地は戦国武将もどきの軍閥割拠、各地でタリバンが復活している。

 中国も麻薬に汚染されて、1200万人といわれる売春婦、大きな組織だけでも400といわれるマフィアを通して、全土に蔓延し、同時にAIDS禍をもたらしている。
 NARCO テロリズムは、麻薬が絶滅されない限り、まだまだ収まる気配がない。

◎参照サイト
http://www.state.gov/g/inl/rls/rm/2002/8743.htm
(米国国務省のNARCO TERROSM に言及した詳細箇所↑)
http://www.theorator.com/bills108/hr3782.html
(NARCO TERRORISM に関する米議会法案↑)
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(読者の声1)「大公報」にオサマ・ビンラディンが中国新彊ウィグル自治区に潜伏説を報じていると或る専門家から伺いましたが、何か続報をお持ちでしょうか?
      (YR生、神戸)


(宮崎正弘のコメント)「大公報」を読みましたが、これはスペインの新聞が報じた逃亡説を、二次的に報じている内容です。
パキスタン潜伏説が一番根強く、しかし、もうひとつは世界の武器商人で闇の世界を支配するヴィクトル・ボウが所有する別称「戦争の犬」飛行機で、ひそかにサウジアラビアとイェーメン国境の砂漠地帯に潜伏したという説もあります。この地帯はそう言えば、オサマの母親の出身地という有力な説があります。
 一方で米国系の情報にはオサマ逮捕は時間の問題、大統領選挙直前の効果をブッシュ陣営が狙っているだけで、すでに隠れ家を突き止めている、とする説もあります。


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(読者の声2)「中国情報」の「広東省 政治改革を求める風雲」
 広東省で大胆な雑誌と評されている《南風窗》(八月号)と《同舟共進》(八月号)は、両雑誌の顧問を務めている前広東省書記任仲夷の政治改革への呼びかけを掲載した。インタビューで任仲夷は小平の主な失点は政治改革を進めなかった点だと指摘し、現政府は勇気を持って大胆に政治改革を進めることを呼びかけた。
 任仲夷の政治改革への呼びかけは国内外に色々な憶測をもたらしたものの、両誌をすぐ処分を受けた。編集長蕭蔚彬は直ちに免職処分になった。 事件の後、中共の意識形態を主管している江沢民の子分の政治局常委李長春は「西洋の敵対勢力がわが国を西洋化、分化する陰謀を断固として、防ぎとめる」と談話で発表した。
 SARSの報道で《南方都市報》が処分を受けた際に、任仲夷ともう一人の前広東省書記呉南生は《南方都市報》の処分を厳しく批判していた。任仲夷は1980年代、中国の改革を進める過程で主要人物で、改革を成功に導いた人望高い人物である。
去年《南方都市報》傘下の《二十一世紀環球報道》が前毛沢東の秘書李鋭氏の政治改革への提案を報道して、処分を受けた。このような新聞、雑誌は広東省では大人気である。
 法輪功が1999年7月から弾圧された際に広東省政府は結束して我々は弾圧に関わらないと宣言していた。弾圧から半年くらいなる2000年2月までに広東省は法輪功を庇っていた。江沢民は政治局の中で唯一法輪功への弾圧を主張した江沢民は慌てて2000年2月に、広東省に行って指揮をとり、最初に労働矯正所に入れたのが、胡錦濤のかつての清華大学で広東省在住のクラスメート張孟業(法輪功愛好者、大学教授)であった。1999年4月25日に、法輪功の中南海事件があった際、胡錦濤は北京で張孟業と一緒に、クラスメートの同窓会に参加していた。張孟業が同窓会が終わり、当日広東省に帰る途中、胡錦濤から今日中南海事件があったようなので、気をつけて下さいと連絡があった。法輪功はかつて爆発的な人気を誇り、江沢民政権の政治局常務委員会七人(江沢民を含む)が法輪功の創始者李洪志氏の著作《転法輪》を読んだことがあり、江沢民の奥さんを含む七人の家族の中には皆法輪功を実践する人がいた。七人の中で六人が法輪功を絶賛したものの、唯一江沢民が最初から法輪功に反感も持ち、長年弾圧の計画と陰謀をしてきた。江沢民が弾圧の過程で多く使用したやり方は、毛沢東の文化大革命のやり方であった。
 日本に中国の情報がたくさん入るものの、本質が理解されてないところが多いと思われる。さらに情報分析の仕方も疑わしいところが多いと思われる。江沢民が失脚し始め、近いうちに清算されるにも関わらず、どれほどの日本人がこの点について気づいただろう?                                     
      (中南海隠者)
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(サイト情報)
?ワシントンポスト土壇場でケリー支持へ。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A57584-2004Oct23.html
〔↑10月25日付け社説〕。
?NHKがモザイクで伏せたイラク兵士虐殺現場の写真↓
http://www.epochtimes.com/gb/4/10/24/n698783.htm
?アジアタイムズが「新しい歴史教科書」を批判(よくみるとこの記事を書いているのは元朝日新聞記者だ) ↓
http://www.atimes.com/atimes/Japan/FJ26Dh01.html

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