国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/10/25

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)10月25日(月曜日)
     通巻 第936号  
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韓国・金泳三元大統領が台湾を訪問へ
中国の圧力をはねのけ、韓国保守派が巻き返し
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 韓国の金泳三元大統領が25日より台北を一週間にわたって親善訪問する。
 これは陳水扁台湾総統の招待に応じるもので、26日に総統府において両者はアジア太平洋の安全保障、民主政治、人権、貿易問題などを話し合う。

 「ソウル駐在の中国大使館筋は情報が伝わってから金元大統領周辺に強い圧力をかけた。だた、断固として金元大統領は、北京の介入を拒絶した。韓国の元首クラスの台湾訪問は両国が断行して以来、じつに38年途絶えていたため、これは歴史的訪問となる」(台湾の有力紙『自由時報』、10月20日付け)。

 北朝鮮寄り、親北京外交をつづける現在の廬大統領への面当てでもあるが、韓国の保守親米政治勢力が、この台北行きを歓迎しているという。
           ◎ ○ □ ◎
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(お見舞い)新潟地震の罹災者の皆さん、衷心よりお見舞い申し上げます。
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(読者の声1)米議会が先週、立法し、ブッシュ大統領がサインした2004年北朝鮮人権法は凄い法律です。
この法律の核心は米議会による事実認定の部分にあると思います。多少、長くなりますが主だった条項を抄訳引用します。

(1)北朝鮮は金日正の絶対支配の独裁政権の下で多大な且深刻な人権侵害を続けている。
(7)北朝鮮政府は強制収容所で推定20万人の囚人を強制労働、打擲、拷問、処刑し、多くの囚人を病気、飢餓、屋外放置で殺している。
(9)北朝鮮の官憲は刑務所内での出生を禁止し、強制中絶や新生児殺害を通常的措置としている。 
(11)北朝鮮政府による農業集中化政策の失敗や公共財の配分システムの欠陥のために1990年以降200万人以上の北朝鮮国民が餓死したと推定される。
(12)北朝鮮の10人の子供のほぼ1人は激しい栄養不良に苦しみ、10人の子供のうち4人は慢性的に栄養不良である。
(13)1995年以来、米国は主としてWFPを通じ北朝鮮に人道援助として2百万トン以上の食料を提供した。 
(14)北朝鮮政府はこれら食料の適正分配を監視するために必要な現場視察、韓国語を話す者の採用、北朝鮮内の移動などを求めるWFPの要求を拒否し続けている。 
(16)中国に脱出した北朝鮮の女性や女子の多数が誘拐や、花嫁・愛人としての人身売買、売春婦に落とし込まれる危険に曝されている。
(17)中国政府と北朝鮮政府は中国内に不法入国した北朝鮮人を北に強制送還し、彼らを拷問や収容所送り、時には処刑に遭う危険に曝す政策を強力に行っている。
(18)難民の地位に関する1951年国連会議への中国共産党としての義務と、難民の地位に関する1967年議定書にもかかわらず中国は、自国に庇護を求めてきた北朝鮮人を単なる`”経済的難民” として事務的に処置し彼らを北に送還し深刻な迫害の脅威に直面させている。
(24) 北朝鮮難民を受け入れる責任は南朝鮮政府に当然存するが、米国はこれら難民の苦境に国際的な関心を集めるべく、この深甚な人道問題のジレンマを国際的に解決すべく、多数の朝鮮人難民を確実に受け入れる賢明な処置をとらせるべく、指導的役割を担うものである。
◇  
他国への主権侵害となる法律ですが、その事実認定は実に堂々としています。日本の国会はこれを追認する議員決議をすべきです。 日本が発議すべき’主権侵害’法です。中北韓以外世界の何処の国もこれを難じたりはしないでしょう。だから困ると害務省や国内親北勢力は大騒ぎするでしょうが・・・
 堺屋太一氏はこのパックスアメリカーナ(西部邁氏によると平和ではなく’アメリカによる平定’)を13世紀の’パックス・モンゴリア’に比較して論じています。圧倒的軍事力による大量報復戦略、多人種・多文化・多宗教を呑み込む無限の吸収力、国際収支の赤字の垂れ流しに通ずる交鈔(不換紙幣)本位制、世界概念のグローバルな発想性と流動性を持っている共通点がみられるという立論です。面白い比較論ですが貴台はどう思われますか?
      (しなの六文銭)


(宮崎正弘のコメント)先日も或る会合で「中国語には“平和”という語彙はありません。あるのは“和平”です」という話をしたばかり。「和平」の語源はPEACEです。これはPACIFY(平定する)です。要するに圧倒的軍事力が相手を平定し、そこに訪れる秩序が「和平」であって、日本の言う「平和」という概念は世界史では通用しません。
 モンゴリアであれ、ブリタニカであれ、パックスの主体者とは、そういうものでしかなく、比喩としては境屋さんも西部さんも正しい、と思いますね。
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 本日です !  三島由紀夫研究会「公開講座」
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日時    10月25日(月曜日) 午後6時半開場/7時開演
場所    大正セントラルホテル・3階大会議室【高田馬場駅前・ビッグボックス前】  
      http://www.taisho-central-hotel.com/
講師    工藤雪枝氏(ジャーナリスト・拓殖大学客員教授)
演題    「特攻のレクレェム−−無私の犠牲的精神について」
会場分担金 二千円
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『世界経済のいま、三年後、五年後、十年後』(仮題、並木書房から11月下旬発売)
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『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか。
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◎ 宮崎正弘のホームページ
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