国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/10/16

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)10月16日(土曜日)
     通巻 第931号  
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あの『中央宣伝部を討伐せよ』の著者・焦国標・助教授に“厳罰”
  北京大学が強制的に「休講」措置
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 マスコミの話題は中国の退廃的風俗をえがいた女流作家・衛慧が事実上四年間の「亡命」生活をおくったニューヨークから北京へもどり、創作活動を再開したこと。
日本で新作の翻訳がいち早くでるため、サイン会でちかく来日することなどに集中している(彼女のデビュー作『上海ベィビー』は発禁処分)。

 同じく発禁処分となると、作家ならはいざ知らず、政治評論の著者は心理的経済的抑圧を受ける。
 『中国現代化の落とし穴』(翻訳は草思社刊)を書いた何清蓮女史が、やはり事実上の米国での亡命生活を送るように。

 デタラメなプロパガンダと新華社など中国マスコミの腐敗をついた衝撃作『中央宣伝部を討伐せよ』(これも草思社刊)を著した北京大学の焦国標・助教授が、強制的に「休講」を言い渡され、学生達から事実上の隔離状態にあることがわかった。

 中国は新学期が九月、終業は六月である。焦助教授の休講処分は一年、つまり来年の六月までつづく、と言う。
「言論の自由」も「学問の自由」もない国家の大学は、真実とはほど遠いことを教えているに違いない。
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(おしらせ)地方講演のため10月18日―19日付けを休刊の予定です。
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<<宮崎正弘の近況>>

(某月某日)『正論』11月号に書いた拙文「通州、通化事件の現場はいま」に全国から反響が多い。とくに遺族、旧軍人から。
 或る遺族からは、是非訪ねてみたいので現地の精密な地図を書いて欲しい、という要求まであった。これまで雑誌に書いた反響で、これほどの夥しさは珍しい経験。そうおもっているところで佐伯彰一先生から葉書をいただく。
「あの陰惨な血なまぐさい『暴行』事件、小生、中学生のおりの忘れがたい印象が刻印されていました。君はしかし屡々、中国へでかけているけど用心しないとひっくくられかなないゾ!。ともあれ、健在健筆ぶりに祝杯を」とあった。
 その日、また不思議なことに某テレビから通州事件について出演依頼があった。


(某月某日)台風一過の夕方、西荻窪の改札で待ち合わせをして西尾幹二氏と西尾さんの学友のK氏とともに駅前の無国籍料理レストランへ。この三人の顔合わせは二回目。不思議な料理をつぎつぎと西尾先生が注文されるので、どんな味の、いかなる組み合わせの料理がでてくるのか興味津々。
 しかし酔いもまわり具体的な料理名はすぐさま記憶から消える。
 その店では焼酎を多少。話題は江戸時代、教科書問題からドイツ、中国、はては北朝鮮の将来にまで及んで、店をでるや、不思議なことに難しいはなしを中断、突如、カラオケにはいった。
西尾さんは昔の小学唱歌、小生は軍歌、くわえK氏は流暢な韓国語の歌を二、三曲。まったく脈絡のない歌が飛び出し、ようやく喋り疲れ、歌い疲れでお開きとなる。


(某月某日)田中秀雄氏らが翻訳したダウンセント『暗黒大陸中国の真実』が八刷りを数えたという。こんな地味な仕事が報われることは慶賀に耐えない。この本は70年前の中国を活写し、とくにその暗部をえぐった作品で、小生も真っ先にこのメルマガにとりあげたが、爾来、『週刊新潮』、『諸君』など多くの雑誌新聞に書評がでた。また北京サッカー反日ブーイング直後から注文が集中し始めたという。
小生、この本を読みかえしながら自然と芥川龍之介が80年前に書いた『上海遊記、江南遊記』を思い出すのだ。
で、出版記念会があるという。
 桜チャンネルの収録をおえて渋谷から神楽坂の会場へ駆けつける。すでに満員の盛況である。
司会は杉並区議の松浦芳子さん、彼女の夫は元「楯の会」初代学生長の持丸博氏。だから小生とも37年か38年の知り合い。冒頭、中村あきら教授が挨拶し、訳者二人が登壇、そのあと乾杯の音頭は小田村四郎・前拓殖大学総長がとられた。
 会場には古賀俊昭・都議、黄文雄、名越二荒之助、藤岡信勝、阿羅健一、板垣正、高池勝彦、工藤雪枝の各氏の顔がある。全体の二割近くが知り合いだろうか?
 はねてから神楽坂をくだるうちに藤岡、工藤両教授らとショットバアで一杯。


(某月某日)川口で講演。いやはや嘗て吉永小百合が主演した「キューポラのある街」の変貌ぶり! キューポラに変わって高層ビルが建ち並び、東京駅まで30分の通勤圏だからマンションも林立。人口が49万人というではないか。距離的には川崎、船橋と同じだが、むしろこれでも発展は遅く、原因は荒川に橋が架からないから、と地元財界の有力者が教えてくれた。戸田市との合併話も壊れた、と言う。
 そういえば川崎は百万都市、船橋も大発展、これらに比較すると川口はなにゆえか、経済発展速度が遅い気がする。
 さいたま市は大宮と浦和が合併し新政令都市となったが、川口は意外に頑固なところもあり、中国のどの都市とも姉妹関係がなく、いやアメリカとさえないという。なるほど、これほどの大都市なのに駅前のデパートも一軒。シティホテルもないという、素っ気ない街である。しかし聴衆には熱気があった。
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(読者の声1)ある時事関係のメールを読んでいたら、イラク戦争に関連して「イギリスのブレア首相は「フセイン政権がイラク市民を虐殺して埋めたイラク各地の集団墓地を掘り返したところ、合計で40万人分の遺体が見つかった」と述べていたが、実は遺体は5千人分しか見つかっていない。これも英米が展開した戦争プロパガンダ作戦の一つである。」
http://politics.guardian.co.uk/iraq/story/0,12956,1263901,00.html

それで思い出したのが「南京大虐殺」である。これも当時の米国のジャーナリズムの記事が出所であり、日米開戦を仕掛けた謀略記事であった。そしてその大虐殺が30万人に膨れあがったのは、戦後日本軍の残虐性をナチス・ドイツのユダヤ人大虐殺のレベルに押し上げる目的でデッチ挙げられた訳である。しかし600万人のユダヤ人大虐殺はニュールンベルグの国際裁判で公式に認められたが、30万人虐殺の方は東京国際裁判で認められていない。日中戦争の最中で中国の民間人が多数犠牲になったのは事実だが、しかし日本軍が南京で鉄砲や銃剣でもって直接30万人殺した事実はなく、いわゆる数字の一人歩きというものである。この点を見ると政治と宣伝の謀略の怖ろしさが実感させられる。 
(MI生)
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(今月、これからの拙論)
?「もはや過去の遺物のお粗末な反日教育――日本は中国の“反日”で悩む必要はない」(『月刊ビジネス・インテリジェンス』、11月号)
?「胡錦濤時代が本当にきたのか」(『月刊日本』11月号、10月22日発売)
?「中国のパラサイト族」(『共同ウィークリー』、10月下旬号)
?「胡錦濤時代の日中新利権構造」(『エルネオス』12月号、10月下旬発売)
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◎宮崎正弘の近刊予告◎
『世界情勢のいま、三年後、五年後、十年後』(仮題、並木書房から11月下旬発売)

◎宮崎正弘のロングセラーズ◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円+税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか。
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