国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/10/12

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
  平成16年(2004)10月12日(火曜日)
        通巻 第929号  
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やはりボルカーだった! 金ドル交換停止=「ニクソン・ショック」の仕掛け人
 日本経済新聞の「私の履歴書」で32年前の出来事を語った
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 通貨の番人、頑固者といわれたポール・ボルカーが日経新聞に回想録を綴っているのでお読みの読者が多いはずである。

 ボルカーはレーガン政権のときもFRB議長に留任し、「レーガノミックス」(レーガンの大型減税などの経済政策)に対抗するかのような通貨・金利政策を舵取りし、ブードー教祖にひっかけてのレーガン批判と対比して、ボルカーは拝火教の教祖などとする、からかい半分の似顔絵が多くの新聞雑誌を飾った。
 かれはウォール街から信用があった。 

 友人のエコノミストだったチャールズ・ウォーカーとともに、ニクソン政権下で、ボルカーは「財務次官」に抜擢された。1969年1月だった。

 そのころから“ブレトンウッズ体制”は、ほうぼうでほころびを露わにしており、なにがしかの改革の必要性に迫られていた。
ドルと金の交換性は広く信じられていたが、米国はベトナム戦争の出費で、むしろ「ドルが過剰に評価されていた」。
 
 キッシンジャーから覚え書きが廻り、また財務長官がコナリーと変わった。コナリーはJFK暗殺のあの日、ダラスでオープンカーに同乗していて撃たれた人物(当時はテキサス州知事)である。
  
 コナリーは大幅な調整を必要とすることをすぐに飲み込める大胆なテキサス人だった、とボルカーは回想する。
財務省上級エコノミストのオーテンにボルカーは秘密の試算をたのんだ。「ドルはどれほどの過大評価なのか?」。
 
 72年8月のニクソンショックはこうして極めて周到に巧妙にポール・ボルカーの周辺で容易されていたのだ。

 80年代に、このボルカーを日本のマスコミは市場の信頼が高い、まれな人物だと褒めそやしたとき、筆者には名状しがたい違和感をもってみていた。
やはりそうか、ボルカーが真の仕掛け人だったのか、というのが今回の感想だった。
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(おしらせ)地方講演のため10月14日付けを休刊します。
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(読者の声)「村岡でなく野中か!日歯連事件逆転のシナリオ」

よく分からない日歯連不正献金事件。橋本は政治資金報告書作成当時入院中だった上、元々単なる飾り物だから良いとして、東京地検に引張られた当の村岡は徹底抗戦の構えだ。 対する野中は、橋本・青木の「嫌疑不十分で不起訴」とは扱いが違い、地検は事件への関与を認定した上で「積極的なものではなかった」として起訴猶予とした。加えて、野中は立場上は派閥の経理全般を仕切るはずの事務総長だった。
 既に村岡は、「知っているとしたら野中さんでしょう」と発言し始めている。
 検察の本当の狙いは、村岡を在宅で押さえ、引き出した証言を使っての野中逮捕起訴にあるのではないか。昨年の総裁選で、橋本派は小泉再選支持と不支持に真っ二つに別れた。
小泉が本気で橋本派を壊そうとするなら、丸ごと攻撃するのではなく、徹底して分断してから潰して行こうとするだろう。
 即ち、野中・藤井らの反小泉勢力を狙い撃ちして力を削ぎ、青木・村岡らに連なるグループに対しては「寸止め」にとどめて牽制し恩を売り分断する。それにより、郵政民営化でも言う事を聞かす。正に政局の天才児。
 官邸に篭り、今日も一人策を練る小泉。小泉の真意は元より確認する術はないが、筆者には善し悪しを越えてその魔性の剣は最早芸術の域に達したように映る(敬称略)。
<<なお、当拙文は具体的な事実の取材に基づくものでは無く、主に筆者の想像力に よる仮説である事をお断りいたします>>
       (KS生、千葉)
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『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか。
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