国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/10/11

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
  平成16年(2004)10月11日(月曜日)
        通巻 第928号  
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 中国の外貨準備が4706億ドルに“上方”修正
  海外へ逃げ出したドルがどれだけなのか、公表を避けた
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10月9日に中国の外為当局は今年上半期の外貨準備高が4706億ドルと発表した。昨年同期比で17%の増加。
世界市場を揺るがすに足る脅威の数字である。

  上半期の経常収支と資本収支はいずれも黒字で、とくに経常収支は74億6500万ドルの黒字(このうち貿易収支は58億7500万ドルの黒字、サービス収支は58億9200万ドルの赤字、所得収支は24億ドルの赤字、経常移転収支は98億ドルの黒字)。 

  一方、資本収支は668億300万ドルの赤字となった。海外企業が中国へ対してなす直接投資は314億9600万ドルもあり、くわえて証券投資が277億1千万ドル、その他が86億3800万ドルもあるのに、なぜ赤字なのか、一切説明がない。

中国への直接間接投資より多い金額が「資本収支」の枠から猛烈に海外へ流れ出している、なによりの証拠である。
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(読者の声1)台湾の知識人がなぜキリスト教の虜になったか(10月8日付け貴誌の日記)、鋭いご指摘でした。
やはり仏教界の堕落が第一で、1946年に日本が去ったあと、颯爽としていたのは外来の宗教であり、またアメリカと台湾は外交的に固い絆である以上はキリスト教が目前の最大の魅力を伴っていた、ということでしょう。いまの台湾の若いひとはクリスチャン・ネームを呼び合ってジョンとかメグとか、トニーとか勝手につけてます。これは香港ばかりか中国大陸にも同様の現象があり、年輩者の顰蹙を買っている一方の現実もあります。
 蛇足ながら台湾でも新興の仏教団体も根強く、日本に支部のある慈済功徳会など、数十万人のメンバーがいて布教しています。 
        (EE生、台北)


  ♪
(読者の声2)台湾長老教会と台湾と独立運動の関係について、下のデータを(ご参考まで)に。 
http://www.google.com.tw/search?hl=zh-TW&q=%E9%95%B7%E8%80%81%E6%95%99%E6%9C%83++%E5%8F%B0%E7%8D%A8&btnG=Google+%E6%90%9C%E5%B0%8B&meta=lr%3Dlang_zh-TW
  明らかなように全員が入信していなかったと思います。台湾長老教会は当時に唯一許される組織です。  
(RR生、中野)
 
(宮崎正弘)バプティスト教会でしたので、なるほどとは思っていましたが、そうですか、あの時代はこれを「組織」に使っていたとは! 大変参考になりました。

(編集部より)上記サイトは北京語です。


  ♪
(読者の声3)宮崎さんのメルマガ(10月8日付け)に出てきた“台湾独立運動”の王育徳氏は、私の亡き父の台北高等学校時代の友人でした。当時台湾の優秀な青年達は日本の高等教育を受け、台湾建設の将来を期待されていたのです。そうした多くの未来ある若者達を大量に虐殺したのが戦後昭和23年の2.28事件でした。
保守派、民族派の中には今でも蒋介石を礼讃する人々がいますが、私には理解できません。
日本統治下安定した秩序と礼節の中で暮らしてきた台湾の民衆は、大陸からやってきた素質低劣、烏合の衆の蒋介石軍が厳正な軍紀の日本軍と余りに違うことに驚き、その暴虐ぶりについに抵抗のため蜂起し、そして何万人もの民衆が機関銃でなぎ倒されたのです。 
台湾独立運動の原点はここにあるのです。父の同級生も多く亡くなったそうです。私は王育徳氏に直接お目にかかったことはありませんが、父から王育徳氏の台湾独立運動が苦難の中で戦っていること、そして将来は必ず台湾独立の日が来るであろうと聞かされたものです。
因みに私の父は昭和17年に台北高校を卒業、東大に進みましたが18年には学徒出陣で陸軍へ行きました。(私は、体力もないぐうたら学生の父を招集して、満州で速成教育で予備士官にし、南の島に送って約70名の独立1個小隊の指揮を任せた帝国陸軍とは一体何であったのか、と思います)。
(武蔵国分寺住人)


  ♪
(読者の声4)貴誌の投稿の「驚いたのは小生のパソコンに入り込んだスパイウエアはアメリカや日本のものではなく、中国の会社発であること」(10月8日付け、927号)が分かったという読者がおられました。
この投稿記事を読んで、一時期、日本の公官庁に反日サイバー攻撃を掛けられたことを思い出しました。しかもそれは単なるサイバー攻撃だけでなくて、もしハッカーが国家機関や企業のコンピューターやパソコンに侵入し密かに極秘情報を盗んでいるとしたら!
そしてこの背景に某国の巨大な国家機関が関与していたら、そう思うと身の毛がよだつ思いです。先日のテレビで日本の某大学の電気自動車の件をみましたが、僕自身の経験からいうと、ある特許を申請すると、その内容について必ずある国から何らかの紹介がある。
また日本の新製品が発売されたと同時にコピー商品が出回るという話を聞きます。どうもその国には極秘で最先端情報を収集している大がかりな組織があるようです。
思い起こせば第2次大戦中、米英の情報機関はドイツのエニグマ暗号を、また日本の外交情報や陸海軍の作戦計画の暗号を解読し、赤子の手をひねるように日本軍の行動を撃破した。しかし日本人もドイツ人もよもや暗号が解読されているとは思わなかった訳です。
 こういう苦い経験があるにもかかわらず、日本人ほど情報の価値を認めなく、保管にルーズな人種はいない。国家の将来が心配です。
        (MI生)


  ♪
(読者の声5)先日貴誌でもブッシュ優勢の分析がありましたが、政治学者吉川圭一さんの詳細にわたる分析が下記サイトにもあり、参考になります。一言。
  http://www.g-i-i.net/
         (UE生、栃木)
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(おしらせ)地方講演のため10月14日付けを休刊します。
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(今月の拙論)
?「通州、通化事件現場のいま」(『正論』11月号)
?「北京、南京とんでも反日記念館めぐり」(『新潮45』、10月号)
?「中国経済、表と裏」(『イーグル』、10月号)
?「ヨーロッパ労働戦線に異状あり」(『経営速報』、10月5日号)
?「サラリーマン化する人民解放軍」(『月刊日本』、10月号)
?「中央アジアはいま」(『修親』、10月号)

(今週の発言)
?「中国の自動車売れ行きがとまった」(『週刊新潮』10月14日号)
?「反日に日本は慌てることはない」(『ダカーポ』、10月20日号)
?「中国の反日をどうみるか」(『明日への選択』、10月号)
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『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円+税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)ほか。
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