国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/09/15

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
    平成16年(2004)9月15日(水曜日)
          通巻 第912号  
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「フォーブス」の中国商業都市ランキングで杭州市がトップ
北京、上海、深セン、寧波、無錫、紹興などが10位に入った。
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北京は「愛国」を奏でる政治と「中華」を獅子吼する「文化」のセンターだが、首都であるために多国籍籍企業が蝟集し、学歴の高い人も多い。だが商業都市としての機能は全土の比較をしてみると六位程度だろう、ときびしい。

上海はむかしからグローバルな視野にたっての教養人が多い。文壇の中心でもあり、ファッションの遡源地域でもあり、北京の愛国姿勢を軽蔑している。

さて恒例『フォーブス』の選定基準は?労働力の資質?優れた人材?経営コスト?市場規模?旅客輸送、貨物輸送?民間活力などで、総合的な指数から「商業都市ランキング」を決める。

 その結果、江蘇省の風光明媚な観光都市でもある杭州が第1位に選ばれ、二位は上海の南対岸都市の寧波、三位が大連と続き、上海は4位にとどまった。
以下第五位は温州、六位は北京、七位蘇州、八位無錫、九位紹興、そして第十位が深センとなった。

日本はまさかフォーブスに従った企業進出を展開しているわけではないのだが、これら十都市にほとんどへ大規模な企業進出を果たしている。

とくに杭州へJALとANAの航空機直接乗り入れが実現したことにより、寧波、紹興、蘇州、無錫への運輸インフラが繋がり、日本からみると交通が一番不便なのが温州のみとなる。

ただし温州は「中国のユダヤ」と称されるほど、日本とは異なった華僑商法のメッカ、近づかないほうが無難とする潜在的判断が日本企業側にあるのかも知れない。
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<<宮崎正弘の近況>>

(某月某日)夕方から「新しい歴史教科書をつくる会」の「前進の集い」に出席した。虎ノ門パストラルの宴会場に全国から参加者がぎっしり。立錐の余地がない。この熱気なら次の教科書採択、もっと愛国者が増えるだろう。
 新会長に選ばれた八木秀次さん、トップバッターで登壇、これからの抱負を述べるとともに若い新執行部の紹介があった。
副会長には遠藤浩一さん、高森明勅さん、工藤美代子さんら。小生、初対面は工藤さんだけ。祝辞で櫻井よし子女史は八木さんを「若武者」と譬えた。
ともかくこの人事、民主党の岡田代表の若さよりも、もう一世代若い、「サープライズ・アサインメント」(驚きの人事)として注目を集めた。
 八木さん、42歳。大きな人生の試練でもある。
 さて会場では思い出すまま順不同に、西岡力、加瀬英明、小堀桂一郎、西尾幹二、山谷えり子、入江隆則、藤井厳喜、田久保忠衛、高池勝彦、井尻千男、藤岡信勝、石井竜生、三輪和雄の各氏らと懇談、ほかにも新聞、雑誌、出版関係の知り合いが大勢、はじめて名刺を変えた人も十五人ほどいた。
 印象に残ったスピーチ。
「反日ブーイングの会場で、日本選手はと言えば、“君が代”を歌っていたのは一人だけ」(櫻井よし子)。
「オリンピックのメダル16個は、みんな個人競技。チームとしての“日本”はどこへいった?」(二宮清純)。
「ムードはあがっているが、来年の教科書採択が心配」(西尾幹二)。
 終わってから高山正之氏ら7,8人とロビィ横の喫茶店でビール。高山さんの豊富な体験談を聞いているうちに十時近くとなり、今度は近くの中華料理に席を移して、気がつくと11時。小生は紹興酒ですこし酔った。それなのに四次会は帰り道が同じの『正論』の小島氏と神楽坂へ繰り出し、嗚呼またもや帰宅は午前一時ごろとなった。その夜は締め切りがないとはいえ、よく飲むことに厭きないですねぇ。


(某月某日)前夜までの台風が嘘のように晴れ渡り、心配された関西空港いきの飛行機が時間通りでる。風もおさまった。
 羽田空港で落ち合ったのは産経正論室長の斉藤勉氏、次長の奥村茂氏。これから和歌山へ向かうのだが、目的は和歌山『正論』懇話会で講演のため。まずは台風一過のスケジュール復帰を祝う。空港からタクシーで和歌山駅前のホテルまで35分で着いた。高速道路のすいていること!
 さて会場へは5時半に移動というのでホテルの部屋で、つい横になったら5時過ぎまで寝てしまった。急いで身支度し、お城近くの会場へタクシーで移動。控え室へ。
そこには大阪編集局長の名雪雅夫氏以下、関西の産経新聞幹部が総出なのには驚かされた。和歌山は産経新聞の読者が多いけれど、熱狂的な産経ファン、正論ファンも、じつに多い。
 この形式の懇話会は福岡、奈良、京都、千葉、前橋そしてちかく仙台でも発足する由。
 小生は「中国経済」について一時間15分ほど講演、そのあと隣の部屋で懇親会が開かれ、参加者からの質問攻めにあう。それから地元有力支援者とともに和歌山有数の料亭へご招待いただいた。歓談しつつ、地酒と焼酎で、したたか酔った。
 名雪さんはモスクワ特派員の経験もあるがチミショアラで銃撃され、九死に一生をえた人物。斉藤さんもモスクワ特派員が長いが、いまやモスクワに寿司バアが200軒もある、という話を聞いてびっくり。
 さてホテルへ戻ってからさらに産経新聞和歌山支局長も加わって、駅前の赤提灯でまた杯を重ね、話の続き。海外特派のながい斉藤さんのモスクワ政治解説は有益だった。
翌日は午前6時には目が覚め、ホテルのなかにある食堂で、ちゃんと朝食をとる。旅行中の胃袋は、変則的な拡大をする性癖があるらしい。


(某月某日)アメリカからワシントン情報通のJ氏、K氏が来日中。評論家の植田剛彦氏と一緒にホテル・オークラの山里で食事。「ブッシュ再選後、閣僚改造は三ヶ月ほどあとになる。とりわけライス(大統領補佐官)の処遇が問題で、つまり国務長官とは行かず、かといって次官でも済まないからだ。ラムズフェルト(国防長官)は留任の線だろう」などと、日本ではニュアンスのわからない微妙な話をしているうちに夜も更けてきた。K氏によれば「ケリーの芽はもうない」そうな。
 その翌日、今度は韓国から池東旭氏が来日。帝国ホテルで食事を兼ねての歓談。またまた植田剛彦氏と一緒である。
 北朝鮮専門の両氏ともに9日におきたという北朝鮮の「なぞの爆発」について「真相は藪の中」という結論だった。
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(休刊のおしらせ)小誌は明日9月16日から21日付けまで休刊です。
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(読者の声1)平成16年(2004)9月14日(火曜日)通巻 第911号「欧米を席巻する中国文学の新人ふたりーー『上海宝貝』の亜流、『北京宝貝(ペキン・ドール)』と現代版『狂人日記』の衝撃度」について、僭越ながら下記補足させて頂きます。
 1.ペキン・ドール:?原書の題名は「北京wawa」(「wa」は「佳」の人偏を女偏に変えた漢字で、これを二つ並べる。「wawa」はご承知の通り「人形」の意味)、従って、「宝貝」ではありません。?作者の中国語名は「春樹」。恐らく村上春樹から名前を取ったと思われます。 ?作者の生年月日は1983年6月26日で現在21才。 ?今年2月2日号のTime アジア版の表紙に彼女のパンク時代の写真が掲載されたが、今年8月の北京青年週刊には「Punk Girl changed completely」「春樹如花」という表題で『女』に変身して美しく着飾った最近の春樹の写真が掲載されています。(大変身して、随分ときれいになって別人のようです。金回りがよくなったか?)
 2.プライベート・ライフ:?原書の題名は「私人生活」。?作者の中国語名は「陳染」。  ?作者の生年月は1962年4月で、現在42才の女性です。?出身は北京、かつて北京の4年生大学で4年半に亘って中国語(国語)の教師をした経験ある由。その後、作家となり幾つも作品を出しているが、「私人生活」は彼女の初期作品であり、新人作家ではありません。以上、ご参考まで。
      (商社員)


(宮崎正弘のコメント)大変貴重なご指摘を頂きました。有り難うございます。「新人」は欧米文壇で「新顔」という意味ですが、それにしても中国の書店で、現代文学のコーナーへ行くと、どれもこれも亜流文学に溢れている気がしたものですから、かなり表面的な分析となりました。いずれこのテーマでゆっくり作家連中をたずねて文学観を聞いて廻ろうとは考えているのですが。。。


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(読者の声2)第911号(9月14日号)に「ゼイテガスト(時代精神)」とありましたが、これは何語でしょうか? > Zeitgeist<であればドイツ語で、「ツァイトガイスト」という読みになります。(H生)


(宮崎正弘のコメント)すぐさま、三人の読者から同様の御指摘を頂きました。小生ドイツ語がさっぱり駄目なのですが、調べました。「ツァィトガイスト」でした。ご指摘有り難うございます。


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(読者の声3)先日のメールは,縁の薄い土地から突然お送りしたので意外に思われたでしょうか? 
先生の講演は,新幹線開通直後の八戸で聞きました。若輩の身(実は代理)で出席したこともあり直接お話する機会はありませんでした。
ただ一番熱心に聞いたと思いますし,大変興味深かったので講演内容も記録しています。時期は正確に覚えておりませんが,米英軍のイラク攻勢が始まった頃です。その時は,先生がこちらの地域に関心をお持ちとは存じませんでしたので,ご縁も薄いのかなと思っておりました。その後,斗南藩の探訪においでになるなどという話を見ていますとなぜかうれしくなりました。八戸の縄文遺跡(是川遺跡),国宝2点(「赤糸縅鎧兜」(あかいとおどしよろいかぶと)、「白糸縅褄取鎧兜」(しろいとおどしつまとりよろいかぶと))はご覧になりましたか?
一都市に2つの国宝は珍しいと思いますが。実は私も青森出身ではない(東北ですが)のですが,仕事柄いろいろな土地に住んでみると,日本の歴史に関する自身の無知をつくづく思い知らされる思いです。
先の投稿の内容は講演のなかでイラク軍や中国共産軍の欠陥(専制国家の軍隊は指揮命令をひたすら守るだけという硬直性)について触れていた件を思い出し,先頃の中国サッカーが重なりました。私の意見などは取り上げていただく必要もないのですが(正直いって恐縮です),先生の意見を北国でも楽しみに見ているということを知っていただくのも励みになるかなと思いました。
     (KS生、青森)


(宮崎正弘のコメント)残念ながら八戸の二つの国宝はまだ拝観しておりません。八戸では駅前で特産品を買う時間しかありませんでした(苦笑)。
 独裁政権の軍事的硬直ぶりは、いずれ中国がなにかの軍事行動をおこしたときに現れる筈です。戦争を知らない軍人がトップについた独裁政権はたしかに始末に負えませんが、いざ戦うか、否かは土壇場でわかりますからね。日本の軍人OBが先日、北京のシンポジウムであまりに反日的反論が執拗なので、「じゃ、もう一回(日中戦争を)やるか」と冗談で言ったら、急に会場がしーんとなって反論がなかった由です。
 まして末端兵士は一人っ子、ロシアの兵隊を見てください。チェチェンに負けるんですよ。かつて中国はベトナムにも負けましたが。。
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緊急国民集会の御案内
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日 時   9月17日(金) 午後6時半〜8時半
場 所   九段会館(東京都千代田区九段南1−6−5 TEL 03-3261-5521)
司 会   櫻井よしこ ☆ほかの登壇予定者 主催団体各代表、横田滋・北朝鮮に拉致被害者家族連絡会代表、佐藤勝巳・北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長、平沼赳夫・北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟会長 ☆基調報告 西岡力・荒木和博
参加費   無料(カンパ箱を設置しています)
連絡先   「救う会」 〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
  TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 担当=平田隆太郎
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◎宮崎正弘のロングセラーズ◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円+税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ネオコンの標的』(二見書房、1500円)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)
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