国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/08/18

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
     平成16年(2004)8月19日(木曜日)
         通巻 第889号  
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 日本の外貨準備の84%はアメリカ国債を保有!
  日本財務省は国益追求か、はたまた“米国の”国益追求か?
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8月16日に、米財務省公表の「国際資本統計」では、日本が6月末現在、保有している米国債の残高が6893億ドルとなり、前月末3.2%増。外国の保有残高全体に占める日本の割合は38.3%だとわかった。つまり四割株主だ。
これはひとえに円高防止のためのドル買いの結果である。日本の財務省はやけになっているのだろうか。

ちなみに同時期の日本の外貨準備は8180億ドル(7月末で8192億ドル)。
要するに日本の外貨準備高の84・3%が米国の国債を購入していることになり、双子の赤字をだしつづける米国を日本がファイナンスしている構造にいくばくの変化もないばかりか、米国の日本のカネへの依存度は以前より高まった。

 外国の官民を問わず金融機関が保有している米国債残高は1兆7987億ドル。
言うまでもなく日本が最大の保有国で、中国は1648億ドル。同盟国=英国が1276億ドル。他の国々を日本は大きく引き離している。 
 
もし日本がこれを手放せば、米国経済は失速する懼れが強い。米国経済がマイナスへ傾けば、世界経済が大きく揺れ、それは結局、ブーメランのように日本経済を撃つ。日本は致命的打撃を受ける。
 だから手放せないのだが、しかし、一体、いつまで日本はこうした馬鹿げた金融政策を維持するつもりなのか。
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(読者の声1)昨日付けと一昨日付けの旧満州旅酒日記。阜新を描写する文章に、
「 閑散として侘びしく空き地が目立ち、そこから。。。」とメルマガにあります。
(幼年期を岐阜新ですごしたので)いやこれこそ正に阜新の光景なのです。ここから先は砂漠、、黄塵万丈、、。ですから比較的緑の濃い満州でなく正に「蒙古の匂い」なのです。
またメルマガには、「旧日本人街はすぐに見つかりました」とありますね。
僕もこの中の社宅に住んでいたのです。家の格好が何となく、でも思い出せない。
「川のそばの中華料理屋さん」?
確か当時の阜新では数少ない中華料理店、店は汚いが料理は旨かったとか。小さな枯れた川のほとりの満州族の家屋そのままの汚い店、橋のそばには柳が一丈、如何にも”遼西”の景観です。遼東とは違います。この”遼”は蒙古族が樹立した国家、これを満州族の”金”が滅ぼし、この金を蒙古族の”元”(ジンギスカン)が滅ぼした。
さてもう一行。
「新開地はバス駅付近で、瀟洒なビルのラッシュ、韓国人の進出が顕著。」とあります。
ここは元来、満州族(女真族)の本拠、ロシア、日本が後退して韓国が出てきた。嘗て満州国は5族協和を旗印にしたが、正に多数民族の共存地なのです。高句麗問題は少数民族問題に対し、中国側が神経を尖らせている証拠! もし今後、ハルピンや東満の”ジャムス”に行かれる予定があったら、ぜひ”鶴崗市”(炭鉱の町)にも足を伸ばしてください。
         (MI生)
 
      
(宮崎正弘のコメント)遼西と遼東の区別が具体的に分かりました。なるほど、少数民族は、かくもバラバラ、日本が理想とした五族協和は、時代が早すぎたわけですね。
 さてジャムス〔佳木斯〕には一昨年だったか、昨年の夏だったかに行き、あちこちをほっつき回って、そのあと、牡丹江へ南下、そこからロシア国境の「すい分河」という小さな街まで行きました。
 鶴岡には行きたかったのですが時間がなく、牡丹江からハルビンへもどって、飛行機で黒龍江省最北のロシアとの国境の街=「黒河」へ行き、豪雨に遭遇しました。翌日、愛軍条約記念館をみて、孫呉で反日記念館を。それからぬかるみ、凸凹路を四五時間かけて、北安まででました。北安は、ソ連が侵攻したおりに日本人の集団自決があったところです。
 ことしは晩秋までスケジュールがいっぱいなので、旧満州再々々々々々訪は来年でしょうね。10月に北京から西安をまわる予定はありますが、鶴岡(ここに住んでいた日本人は大方がソ連軍に殺されましたが)、行けるのは、たぶん来夏?


 ♪
(読者の声2)いやはや宮崎さんの「旧満州旅酒紀行」、じつに面白く愉快に、それでいて深刻に読みました。酒豪?とおもいきや。ウィスキー三杯で寝たりして。二回読んで、プリントして何人かの友人にも送りました。
 親戚に満州引き上げが大勢いますからね。
わたし自身も奉天(瀋陽)のとなりの撫順生まれですが、三歳の時に引き上げたので、街の様子をかすかに憶えているくらい。炭坑の煙りの印象だけが強烈です。それにしても、現在の満州を何回に分けたか知りませんが、おおよそ東西南北殆どを廻っての貴重な体験にもとづく紀行。これは迫力もあり、意外な発見もあり、ともかく中国東北三省が貧乏だけというイメージは、これでなくなりました。驚きの連続です。
 有り難うを言いたくて初めて投稿します。
    (IE生、長野県)
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◎宮崎正弘のロングセラーズ◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円+税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ネオコンの標的』(二見書房、1500円)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『胡錦濤 中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1460円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 
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創刊日:2001-08-18  
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