国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/08/13

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
   平成16年(2004)8月13日(金曜日)
      通巻 第885号  
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 ラルフ・ネーダーとケリー夫人が民主党に致命的な蹴りを入れた
  ジョン・ケリー大統領候補、突如の苦戦。錐(きり)もみ状態に暗転した
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 ネーダーが大統領選挙の立候補に必要とされる署名活動に共和党員まで密かに協力している。
 消費運動の神様、左翼過激派のカリスマ、換言すれば時代の変化に取り残された馬鹿。

 ラルフ・ネーダーは本気で大統領選挙に臨む情勢となった。3%から5%の「民主党」の支持票がネーダーに流れるだろう。

 そうすると一番得するひと? もちろんジョージ・ブッシュ大統領です。

 ジョン・ケリーを贔屓にして巧妙な支持キャンペーンを展開しているのは左翼リベラル媒体の『ニューズウィーク』や『ワシントン・ポスト』だが、かれらの真摯な努力を土足で蹴飛ばしてケリー情報宣伝活動を台無しにしたのは、ハインツ(ケリー夫人)だ。党大会の応援演説で長時間に亘って自己をかたり、夫を語らず、傲岸不遜な態度を目撃して民主党員さえ怒り出した。執拗な質問をした新聞記者に夫人は「糞食らえ」とも発言した。その場面がテレビで放映された。

 たまたま中国の奥地にいたので、この実況を見なかったが帰国してからアメリカ通に聞くと「あれでケリー当選はなくなった」と複数の専門家が口を揃えた。

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(おしらせ)本日13日(金曜日)午後1時より「ラジオ日本」(1422khz)の「ミッキー安川のずばり勝負」に宮崎正弘が二時間に亘って生出演します。関西方面のかたには午後2時まで。関東方面は午後3時まで放送があります。

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(読者の声1)昨日付けの続きですが、「反日」は「反共産党」という見方にはまったくその通りだろうと思いますが、反日のもつ「瞬間的破壊力」というのは、権力側に向けられたとしても結局は日本憎悪の運動になって、軍部の「日本征伐」の動きに収斂していくことになるのではないでしょうか。
  重慶や北京で反日暴動が許されたのなら、他の地域でも反日さえ表題に掲げれば反共産党運動も見逃されると言うことになって、これが広まるといよいよ人民軍の出番になると懼れるのです。まずは台湾攻めから始まるのかもしれませんが、日本の戦略としては当然にこれらを見越して対抗策を講じていく必要があると思うのですが。
 今の日本はわざわざ相手国を強くするための政策を取り続けているように見えるのです。


(宮崎正弘のコメント)そう見えるかも知れません。が、同時に他方では中国のあまりのえげつなさと反日狼藉、日本に流れ込む中国人犯罪者の夥しさなどで、多くの日本人が中国が嫌いになり、いまやロシアを超えて「一番嫌いな民族」アンケートでは中国人となってしまった。中国が逆に日本をしてナショナリズム勃興の方向へむかわしめた、という意味において、日本の伝統尊重派、保守派、従来からの民族主義者は中国に感謝すべきかも(冗談)。
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(読者の声2)現在、日本経済新聞朝刊(文化面)の名物連載「私の履歴書」に山口淑子(李香蘭)氏が連載されております。日本の戦前は、中国人朝鮮人を差別していたと言うのが現在のマスコミにおける「当然の」大前提になっておりますが、彼らマスコミ人は彼女の戦前における大活躍は、どのように解釈されるのか不思議に思います。自虐史観・戦前暗黒史観を振り撒くマスコミの方々に、是非ともお尋ね申し上げたい疑問であります。
差別し、嫌悪・酷使すべき対象であった筈の中国人を、何ゆえに兵士達の慰問に使ったのか、本土においても帝劇での異常なまでの大人気をどう説明するのか。旧朝日新聞社の目の前での出来事ではなかったか?
 彼女がデビューした昭和初期と現在の日中関係を重ね合わせて見てしまうのは思い込みかもしれませんが、「韓流ブーム」などの現象を見ていると、日本の庶民と言うものは戦後と戦前で、どれほど変わったのだろうかと疑問を覚えます。先日、葉千栄教授が「現在の日中は昭和12年頃」と語っていたのが、思い出されます。
            (KT生)


(宮崎正弘のコメント)山口女史の履歴書、小生もあの「自虐史観」が気になり、首を傾げつつ毎日読んでいる一人です。人間の記憶は途中で美しいモノだけを求めたり、反省ばかりしたり、時代を経ての価値観に強引に合わせたりするものですが、山口さんの人生そのものが波瀾万丈であるだけに、思想レベルの一方的反省と中国礼賛話はうんざりします。これらは山口淑子というスターの自叙伝の価値を低いモノにしてしまう。ただし、政治をぬきの恋愛、出会い、別離など感動とともないますが。
 そう。いまから34年前、彼女が司会していたフジテレビの番組に二回出演したことを突然思い出しました。まだ議員に転出される前。
その後、参議院議員となられ、政治家時代はよくパーティでお見かけしたものですが、最近ではちょうど二年前、新潮社のN氏のお別れの会で藤原作弥・前日銀副総裁と談笑されているのを見かけたくらい。藤原作弥さんの書いた李香蘭物語〔新潮文庫〕のほうが、こうなると遙かに面白いかも。


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(読者の声3)いつものことなので、それほど驚いたわけではなく、しかし、やっぱり驚きでした。宮崎先生のメルマガが四日ほど前に伝えた「リビア石油を米国が日本に打診」(小誌、8月8日号――編集部注)という記事。な、なんと本日(8月12日)の産経新聞の国際面にでているからです。情報の早さ、いやまさしくメルマガの題名にふさわしい「早読み」の面目躍如。このマガジンが無料というのは信じられません。
            (YE生、三重県)


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(読者の声4)相変わらずの知的行動派ぶり、そしてタフネスぶり、後輩の私など見習わせていただきたく思っております。アジア大会の反日ぶりは日本で見ている限り、なにか意図的に作られたものが群集心理で大きくなったような気がしてなりません。
石原慎太郎都知事のように「中国は民度が低いから」だけでは片つけられないような部分を感じます。
         (NO生、東京大手町)


(宮崎正弘のコメント)台湾の新聞は石原発言を大きく取り上げて支持し、「中国の民智(民度)の低きこと、最低のレベル」と批判していました。むろん、それだけでかたづけるのはたいそう危険です。江沢民チルドランは、次ぎもその次ぎも反日を仕掛けてくることには違いがありませんからね。しかもオリンピックを成功させなければいけない当局は、自分たちで煽った反日を、一転して取り締まるという大矛盾の遭遇し、この前代未聞の自己撞着を、どうやって解決してゆくのか、その当局の「英知」も見物でしょう。
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◎宮崎正弘のロングセラーズ◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円+税)
この本は下記からすぐに注文ができます。↓
http://books.rakuten.co.jp/afjl/NS/CSfLastGenGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=1651648

『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ネオコンの標的』(二見書房、1500円)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『胡錦濤 中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1460円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 
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創刊日:2001-08-18  
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