国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/08/07

●祝 小誌総発行部数130万部突破! 登録読者4000名にあと一歩!
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)8月8日(日曜日)
          通巻 第879号 
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  まだイランでの石油開発を牽制する米国
 あろうことか仇敵リビア石油を推薦してきた!
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 もとより国際政治に節操を求めることはナンセンスの極みだが。。。

 イランから日本間でのタンカー輸送距離は8000マイルである。
 リビアから日本間でのタンカー輸送距離は14000マイル。6000マイルの迂回路と辿らなければならない。
 しかもイランの石油は日本の工業に最適だが、リビアのそれは原油の質が重いうえ、生産量が一日125万バーレルしかない。

 にもかかわらず米国は、日本が既に契約したイラン西部アザデガン鉱区の開発を不快と考えており、「代替案としてリビアからの輸入を推薦している」(「STRATFOR」、8月5日付け)。

 嘗て石油危機に揺れたおりに米国はたとえ同盟国といえども日本にアラスカ原油をまわそうとしなかった。

それならばメキシコ東側の原油の日本分を東海岸にまわし、バーターでアラスカ原油を日本に輸出する案をハーマン・カーン博士らが提唱したが、今日に至るも実現されていない。
その米国が日本の独自開発に難色を示すのは如何なものだろう?
              ☆☆☆
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(読者の声1)少年時代の混乱期に中国にいた私の感覚と非常に一致するところがありますね。まあ中国人は非常に”理屈っぽい”。この理屈は自己の正当性があると主張する場合は非常に増幅される。最近学生の間でデベイトが流行っていますが、中国ではすでに3千年前の春秋戦国時代から始まっている。
中国は易姓革命の本場ですから、革命の正当性を表現するためにあらゆる知能を集中し、この論戦に勝つかどうか彼らの流儀では非常に大切なのです。典型的に中国人同士の戦争の場合ですが、古くは史記の項羽と劉邦の戦い、或いは三国志の官渡の決戦での曹操と袁紹において、自己の正当性を極度に誇張し、相手を徹底的にこき下ろすすざましい宣伝戦を行っています。
ヒトラーの宣伝戦は有名ですが、毛沢東の実践論・矛盾論もある意味では中国の”マインカンプ”ですね。しかもこれはヒトラー以前に書かれている。だから南京大虐殺などは彼らが得意とする白髪三千丈であり、中国人には当たり前。これに怒り狂って挑発に乗せられる方が知能が欠けたバカで負けなんです。この傾向は何も政治や外交だけでない。中国名物の街頭での夫婦喧嘩では、通りがかりの人々を集め、夫と妻があらゆる理屈を述べて自己の正当性を主張する。それぞれが聴衆の反応を確かめ、聴衆の合意を得ようとヒステリックに延々と論戦します。つまり合否決着を聴衆に求める訳ですが、延々と論戦に次第に聴衆の方が飽きてきて疲れて結局はお開き。
こんな光景を思い出すと、彼らの極度の自己正当性の主張は漢民族固有の習慣というかカルチャーと見た方がよいかも知れない。もっとも中国人はそれなりに論理的であり、どうだ俺の方が正しいだろうという意図が強く、朝鮮人の”恨”のような非論理的なものではない。こういった中国人の”論理性”に対して、その対極にあるのが日本人ですね。
極めて理屈に弱い。思うに彼らのデベイトに対抗するには、中途半端な対応では相手が勝ったと信ずる。あくまでもこちらも主張するか、徹底的に無視するか、明確にしなければならないのではないでしょう!?  
(MI生)


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(読者の声2)最近、中国からのハッカーの執拗な攻撃で首相官邸まで、やられました。日本は反撃しないのですかね?
          (YK生、山形)

(宮崎正弘のコメント)じつは、このメルマガにも毎日3,40ほどのハッカーメールが入ります。昨日付けのメルマガもかなりの読者のもとへ届いていない様子です。
中国のハッカーは軍と公安です。明らかです。
 一般学生? あり得ません。インターネットカフェの全てがモニターされ、監視カメラが付いておりますからね。
ただし、日本留学組のなかに、ほんの一部ですが、反日組織があるようです
              ◎◎◎


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(読者の声3)はじめて、メールします、文章を書くのが苦手なので失礼なメールかもしれませんがご容赦ください。下記の記事の通り、高砂義勇兵の慰霊碑の存続が危機的状況になっています。宮崎さんのメルマガではよく台湾も取り上げられているので、是非この件も取り上げて頂けないでしょうか?
 私も微力ながら募金をしたいと思っていますが、1600万円掛るとの事で、より多くの人に知って欲しいと思いまして、メールしました。

産経新聞より引用「高砂義勇兵の慰霊碑 資金難で存続危機 台湾
【台北=河崎真澄】太平洋戦争に「日本兵」として出征した台湾先住民出身の「高砂義勇兵」戦没者を祭る台北郊外の慰霊碑の存続をめぐる問題が難航。慰霊碑に土地を提供した観光会社の倒産に伴い、当初予定の7月末までに移転か現状維持かの結論が得られなかった。関係者は、9月までに結論を出したいとしている。
  慰霊碑の建立委員で先住民タイヤル族の邱克平(民族名マカイ・リムイ)氏によると、関係者は近く、「高砂義勇兵英霊慰霊碑を守る会」を財団法人格で設立する方針。邱氏は「慰霊碑を移転せざるを得ない場合には、広く資金支援を求めたい」という。
 慰霊碑は台北県烏来(ウライ)郷で1992年に建立されたが、土地を提供していた地元観光会社が新型肺炎(SARS)の影響で負債を抱え倒産。土地を更地にして借地権を転売することになり、慰霊碑移転問題が持ち上がっていた。
◇ 産経新聞は台湾の「高砂義勇兵英霊慰霊碑」を守るための義援金を募ります。
1口1000円で何口でもお受けします。
 【送り先】郵便振替で00100−2−463465、または銀行振込で「みずほ銀行」東京中央支店普通口座110−5662608「高砂義勇兵英霊慰霊碑を守る会」(タカサゴギユウヘイエイレイイレイヒヲマモルカイ)まで。TEL03−3275−8906。義援金に免税措置は受けられません。
http://www.sankei.co.jp/news/040806/sha014.htm

元記事は↓の一番上を参照してください。
【台湾】「高砂義勇兵」慰霊碑“撤去”の危機 敷地提供会社が日本人観光客激減で倒産[07/04]
http://www.takashago.com/2chbg0806.html
高砂義勇隊については↓ 高砂義勇伝のサイト
http://www.takashago.com/index_about.html
2chの進行中のスレ↓ 台湾「高砂義勇兵」慰霊碑“撤去”の危機
http://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/asia/1088912060/
「高砂義勇兵」慰霊碑"撤去"の危機
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/taiwan/1088935984/
 高砂義勇隊といえば、靖国訴訟の件も↓ 首相の参拝、私的と初判断 大阪地裁判決http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040513-00000127-kyodo-soci
靖国特集 靖国を訴えた台湾の女性国会議員の背後関係(1)
http://www.sankei.co.jp/pr/seiron/koukoku/2003/0309/ronbun1-1.html
靖国特集 靖国を訴えた台湾の女性国会議員の背後関係(2)
http://www.sankei.co.jp/pr/seiron/koukoku/2003/0309/ronbun1-2.html
靖国特集 靖国を訴えた台湾の女性国会議員の背後関係(3)
http://www.sankei.co.jp/pr/seiron/koukoku/2003/0309/ronbun1-3.html
國民新聞(平成15年9月)台湾の高金素梅 靖国訴訟で歴史事実に反する事を宣うhttp://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/H15/1509/1509074lie.html
二十一世紀の大アジア主義(1)―日台の連帯を機軸に―林建良
http://www.melma.com/mag/56/m00000256/a00000747.html
二十一世紀の大アジア主義(2)―日台の連帯を機軸に―林建良(靖国訴訟は途中から)
http://www.melma.com/mag/56/m00000256/a00000750.html
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(サイト情報)米議会調査局(CRS)はブッシュ大統領が発表した「国家情報局長 National Intelligence Director」と「国家テロ対策センターNational Counterterrorism Center」の新設計画に関して報告書を2つ提出。
1.「国家情報局長 National Intelligence Director」の位置付けに関する米議会の問題: "The Position of Director of National Intelligence: Issues for Congress," by Alfred Cumming, CFR, July 29, 2004:(pdf, 27p)
http://www.fas.org/irp/crs/RL32506.pdf 
2.1949年以降の米政府の情報機構改革の提案: "Proposals for Intelligence Reorganization, 1949-2004," by Richard A. Best, Jr., CRS, July 29, 2004 (pdf, 44p)
http://www.fas.org/irp/crs/RL32500.pdf
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台湾研究フォーラム[台湾研究論壇]第64回定例会のご案内

■講 師 多田恵氏(台湾の声編集部)
■テーマ「台湾の言語概況と言語・文化論争に見る教育の問題」
 
 台湾の歴史、文化、民族を理解する上で欠かすことのできない言語の地理的分布、社会的状況を紹介し、初心者向けに台湾語と中国語の響きの違いなどについても示す。また現在話題になっている言語の表記論争が空回りしている背景に、国民党による中国化教育の影響があることも論じる。
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(ただ・けい)昭和47年生まれ。王育徳氏著『台湾語入門』に感動し、台湾語研究のために言語学の道を志す。東京大学大学院人文社会系研究科・言語学研究室博士課程在籍、在日台湾同郷会理事など。
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■日 時  8月7日(土) 午後5時45分〜8時30分
■会 場  文京シビックホール3F 第1会議室 (TEL 03-5803-1100)
                  【交通】営団丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩2分、三田線・大江戸線「春日駅」徒歩3分、JR総武線「水道橋駅」徒歩10分
■参加費  会員500円/一般1,000円
■懇親会  定例会終了後、会場近くにて(社会人3,000円 学生1,000円)
■連絡先  090−4138−6397
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◎宮崎正弘のロングセラーズ◎
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円+税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ネオコンの標的』(二見書房、1500円)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『胡錦濤 中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1460円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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