国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/07/15

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)7月16日(金曜日)
             通巻 第868号
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蓮ほう新参議院議員「台湾独立」を支持
 台湾系華人、戦後初の日本国会議員に沸き返る
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 東京地方区から出馬し、堂々の当選を果たした「蓮ほう」(れんほう)新・参議院議員が台湾の有力紙『自由時報』のインタビューに応じている(同紙、7月13日付け)

 彼女は台湾の陳水扁総統を尊敬する、数少ない日本の国会議員だが、父親は台南白河鎮の人で、本名は謝哲信、母親が日本人。

「日本と台湾はわたしの二つの故郷です」と語り始めた蓮議員は「今後六年間、日本と台湾の関係改善に努力したい」とその抱負を素直に述べた。
 
 「年末の台湾総選挙では民進党の勝利を祈りたい。日本でわたしが台湾系だからといって何らの差別も受けなかった。

  日本人は殆どが台湾に近親間を持っている。世界は台湾の民主化を踏みにじる(大陸の)無法を拒絶するでしょうし、両岸関係は話し合いで解決が可能です。私見によれば台湾は事実上独立しており、今後も台湾と日本とのよりよき関係のために努力したい」。
 台湾は朝野をあげて蓮ほう議員誕生を祝福しているようだ。
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(読者の声)ようやくアメリカが動き出す兆候が出てきました。東シナ海の日中中間線をまたいで、中国が石油ガスなど海底資源の掘削を始めたり、調査船や軍艦が日本の領海およびEEZ水域に侵入することを繰り返していることに対し、日米同盟の実効性が試されるのにアメリカはだんまりかと、私には不信感が芽生え始めていました。
 もちろん日本が第一義的にはもっと腰を定めた姿勢で断固抗議するとともに対抗手段をとるべきですが、配慮“拝中”の今の政府は左右を見比べておろおろするばかりです。尖閣諸島周辺ではようやく日本側も資源調査を始めましたが、中国からはけしからんと恫喝され、はやくも対中国摩擦を恐れる経済界からは「資源としては採算に合わない」というようなブレーキ音が聞こえています。
 ブッシュ政権の対中国姿勢は、9.11以来、様変わりで先だっての台湾総統選挙に絡んでは中国の言い分に沿って民主化阻止のコメントを出して内政干渉したり、チベットや新疆ウイグルに関しても中国の内政問題だと認めるなど、妥協を続けています。北朝鮮に関しても6カ国協議の主導権を中国に渡し、そして今回のライス補佐官の訪中では中国のアジア覇権を認めるかのような発言もありました。
選挙戦が苦しいからといって何を考えているのかと・・・・。キッシンジャー以下の親中国派が画策していることは感じますが、共和党政治の本流から外れていく惧れがあります。
ケリーはまったくの左翼リベラルですから、何としても現政権のうちに具体的な中国牽制策を顕示しないと、アセアン諸国にまで雪崩現象が起こってしまい危ないと思っていました。
              (HS生、豊橋)


(宮崎正弘のコメント)ジョン・ケリー大統領候補(民主党)は、たしかに左翼ですが、クリントン同様のカメレオン政治家。労働組合が基礎票ですから「雇用」を重視し、このため日本と中国につらく当たるでしょう。「日本と中国が為替を不当にやすく操作しているために(米国が)不況だ」と事実とはかけはなれた陰謀説を言っているのですから。しかし同時にリベラルというのは、その価値観においては信念をまげないため(共和党のようにプラグマティズムで妥協しない)、人権、民主と価値観が異なる北京には、ブッシュより冷たいでしょう。北京は、皮肉にもブッシュ共和党続投をひそかに支援しているかに見えます。
 また日本のマスコミはいつものように民主党有利と書き殴っていますが、アメリカではまだまだブッシュ支持が多いうえ、民主党選挙対策本部が四分五裂の様相を呈して来ました。九月あたりから、ブッシュの逆転ムードとなり、そのまま逃げ切れる、というのがあくまでも「現時点」ですが、小生の判断です。
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 宮崎正弘の近刊
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『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円+税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ネオコンの標的』(二見書房、1500円)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『胡錦濤 中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1460円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)
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