国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/07/13

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)7月13日(火曜日)
           通巻 第865号
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中国のジャンヌ・ダルク=林昭(反右派時代のヒロイン)が蘇る?
 「血の暴政、中国は奴隷社会か」と毛沢東に抗議し獄死した女傑
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 社会主義の理想に燃えて、革命にはせ参じた人達は後に毛沢東の暴政、独裁に裏切られた。
 社会主義の理想は何処にもなく、共産主義者が支配者となり、ほかの階級は奴隷となった。清朝を倒し、民主化の夜明けを迎える筈だった孫文の革命は頓挫し、1949年、奴隷社会を倒した筈の新政権は新しい奴隷社会を中国の荒野に築いた。

 ロシアにはゴルバチョフが登場し、「情報公開」「改革」を謳って社会主義という名前の独裁政権を内側から崩壊させた。
直後からロシア共産主義の奴隷だった東欧は自由化の波に洗われ、チェウシェスク崩壊後のルーマニアに至るまで、一応の民主化が訪れた。

 中国では日本の明治維新にならって多くの青年が立ち上がり、中華民国が成立した。
 が、その理想は忽ちのうちに軍閥政治に掻き消え、やがて共産主義の暴政が開始された。
 
革命の理想に燃えて、毛沢東を指導者とあおいだ知識人らは50年代の反右派党争に敗れ、多くは獄に繋がれ、或いは文化大革命で批判され、獄中で死んだり、精神病院に送られたりした。
 最後まで獄中にあって毛沢東を批判し続けた烈女がいた。

 林昭は1932年生まれ、北京大学に学び、獄中八年、毛沢東の犯罪を告発する血書を残し、刑死した。拷問のすえの死だったと言われる。
 
 林昭は血で衣服や和紙に書き残した。
「中国は二十世紀の奴隷社会であり、しかし人々はその自覚さえない。この状態を打破する知識人のたたかいが必要である」。
 この血書は半世紀に亘って共産党によって封印されていた。

 米国へ逃れた多くの中国知識人の手によって、半世紀の謎とされた林昭の血書が近く公開されるという(香港誌『開放』、7月号)。

 さすれば林昭は中国のジャンヌ・ダルク足りうるか。いま、世界中のチャイナ・ウォッチャーの注目を集めている。
             ● ○ ◎
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(読者の声1)参院選は、もう少し小泉批判が出ると思いましたが、投票結果も自民党内の動きも今ひとつ不鮮明でした。最低だった改選議席数すら守れないで、創価学会に瀕死の助けを請うた付けは「学会支配」の政治構造を、国のあり方にまで及ぼすのではないかと懼れます。それにしても小泉氏は歴史観も国家観もなく、政局だけの人だと改めて思います。
 ところでもうひとつ。ブッシュ再選に赤信号がともっているのでしょうか。
民主党大統領となったら、米中共同で台湾併合が一気に進むだけでなく、日本の中国進出企業が巧妙に乗っ取られる事態が現実になるのではと危惧しています。クリントンを偽証罪で引退させなかったのがかえすがえすも悔やまれます
           (HS生、豊橋) 

(宮崎正弘のコメント)後者への回答ですが、赤信号というより黄色ランプ点滅です。ブッシュは追い込みが苦手で、さきのフロリダ州でも最終日に「勝った」というおごりがでて休憩ばかりで手を抜いた。こんども「手抜き」が目立ちます。最後のだめ押しが不足しているのです。選挙対策本部は、共和党の場合、ピラミッド型ですから、ボランティアの若者達が民主党と比べると優遇されません。PR会社の利権構造が優先し、マスコミ対策が遅れがち。これらが土壇場で致命的とならねば良いがという感じでしょうか。現段階でのはなしではありますが。


 ♪
(読者の声2)日本国民のバランス感覚に皮肉を交え脱帽です。 ドラスティックな変化・革を政治に望まない日本人の心理が表れています。 一番ほっとしているのは福田康夫氏でしょうか(笑)。 その次が小泉首相・安倍幹事長あたり。 
悔しがっているのは現元自民党反小泉勢力。あと三いや二議席少なければ政局に持ち込めたのに!と。 公明の選挙の強さ=政権党への執念にも脱帽です。 康夫チャンが応援にまで出掛けた辻元は落ちました。有権者の良識が働いたのでしょう。 国民はナイフの切っ先を小泉の背中にぴたりと当て勝手なことは許さないゾと構えました。 貴台のご感想は?
        (しなの六文銭)

(宮崎正弘のコメント)期待した小泉退陣劇がおこらず、九月に安倍幹事長辞任というドラマに転換しましたね。ますもと照明氏の38万余票は、考えてみれば立派ですよ。組織がないんですからね。山谷えり子さん、当選でようやく一安心。政局は流動するかにみえた岡田克也ブーム、やっぱり押しの一手が足りなかった。民主党の内紛も、これから大変でしょう。
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【講演会のおしらせ】 「アジア太平洋における台湾の地位」
とき   8月14日(土) 午後2時〜5時
 ところ  フォーラム・エイト(FORUM8)
       渋谷区道玄坂2−10−7 新大宗ビル 電話 03-378-0008
      地図 http://www.forum-8.co.jp/k/forum8/map.html
 講師   中村勝範(平成国際大学名誉学長・慶應義塾大学名誉教授)
 演題   「アジア太平洋における台湾の地位」
 会費   一般 2000円、学生 1000円
 連絡先  FAX 0480−66−2102 日台関係研究会
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 宮崎正弘の近刊  
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円+税)
『拉致』(徳間文庫、590円+税、以下同)
『ネオコンの標的』(二見書房、1500円)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『胡錦濤 中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1460円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)
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創刊日:2001-08-18  
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