国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/06/22

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)6月22日(火曜日)
           通巻 第853号
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 イラクの石油輸出が停止、
  生命線のバスラからのパイプラインをテロリストらが破壊
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 バスラ近郊からファオ半島を跨いでの海上リグへと輸送されるイラクの石油は、途中のパイプラインが爆破されたため、イラク南部からの石油輸出が全面停止状態となった。

 ゆゆしき事態である。
 ようやくにしてイラクは230万バーレル前後の石油生産を回復したが、これで元も黙阿弥。ましてサウジアラビアに次いでイラクの石油が止まれば、一バーレル50ドル時代の悪夢を否定できないだろう。

  今月末、米国は暫定政権にイラクの主権を移譲するが、過激派テロリストは「石油テロ」を戦術化させた。
 事態は好転しないどころか、泥沼化している。

 韓国はこの状況に3000人の兵隊増派を決めた。
 その途端、イラクで米軍に物資を納める貿易商の韓国人男性が拘束され、「韓国軍のイラク撤退」を要求するビデオメッセージが届けられた。
 テロリストらは「24時間以内に要求が受け入れられない場合には人質の頭部を送りつける」と警告した。
 このテロリストはブムサブ・ザルカウィが率いる「統一と聖戦」。

  イラク暫定政権のアラウィ首相は、イラクでの治安回復が不十分としたうえで、「6月末に暫定政権に主権移譲がなされた後に、一部の地域に戒厳令を布告する検討に入った」と記者会見した。
 
 同首相は「イラク自前の軍や警察、治安部隊を早期に機能させる必要があり、しかし、当面、友人たち(諸外国)の支援が必要だ」とも述べた。要するにイラクは自前で治安を回復維持できるパワーを備えていない。にもかかわらず主権を回復すれば、次の予想できる事態とは内乱、内戦、第二のアルジェリア化、もしくはナイジェリア化だ。

 日本としては表層のイラク、サウジ危機に目を奪われるあまり、生命線である石油についてあまりに無頓着すぎないか、心配である。
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(読者の声1)いつぞや宮崎先生の講演を上京したおりに聞いて、爾来、すっかり先生のファンとなり、このメルマガも毎日、楽しみに読んでおります。最近、購読し始めたので過去のバックナンバーを読もうと少しずつ印刷し、いま100回分くらいをファイルして読んでいますが、なるほど、三日も四日も新聞より早く事態を予測している記事が多くて参考になります。
 また今月の『新潮45』の宮崎さんの論文を拝読し、中国の水不足がこれほどの危機的状態にあることを恥ずかしながら初めて知りました。どうしてこういう危機を大手マスコミは伝えてくれないのでしょうか? いま、この論文をコピィして友人に読むように勧めています。ますますのご活躍を祈ります。
          (IT生、秋田)


(読者の声2)嗚呼映画まで韓国に日本は負けましたぁ この映画韓国で1200万人見たというだけあってど迫力どす この映画クリントイーストウッドのハートブレイク・リッジのならず者訓練に似てるとこあるんやがとにかくスペックタクルシーンも本物で日本のチャチなゴジラ映画とちがうんどすぅ ホンマの戦闘知ってはるさかいリアルなんどす なんか日本のお粗末なベイブリッジの警察ごっこの映画など金の割には真実性がありまへん この映画はホンマもんの凄みやぁ それと一番大事なんは映画俳優どす
日本のチャチな男優みてくだはれ あの胸の悪くなるようなNHKの新撰組に代表されるようななまっちょろい目つき、男の顔してはりまっせんわ それに比べ韓国の俳優さん(この映画手篭めにされはる看護婦以外ひとりもおなごがでてきまへん)流石徴兵制で鍛えられただけあって目つきがええんどす ほんまもんの男の目や 主演のソンギョウルグ、あのプロゴルファーの杉原輝男の生き写しやけど、ええ間合いと男らしい寡黙さでなぁ それとアンソンギ まるで灰田勝彦やぁ 色眼鏡がようあいはります この司令官の男らしい生き方描いてはって涙でたわ どこの国でもちゃんとした男のマーチョがあるゆうのわかったでぇ 男の優しさ悲哀勇気の目があるんやぁ 日本だけや糞みたいな若者が男と称してテレビをチャラチャラ汚染してるんわ ワテは韓国の男優ゆうたらあの気持ち悪い唇びるしはった冬のソナタのアンなんとかしかしらんかってけどなぁ ちゃうんやこれが もう映画でもこれやから日本はもうアカンでぇ 皆さんこの映画みておくれやすぅ
    (OY生、世田谷)
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(サイト情報)(A)米議会下院軍事委員会は6月15日に韓国駐留の米軍を削減することの戦略的意味に関して「Strategic implications of U.S. troop withdrawals from Korea」と題する公聴会を開催した。
?ハンター委員長のステートメント:Opening Statement of Chairman Hunter 
http://armedservices.house.gov/pressreleases/2004/04-06-15HUNTER.pdf

?ヘリテージ財団のブルックス上級研究員の証言:Peter Brookes, Senior Fellow for National Security Affairs and Director, Asian Studies Center, Heritage Foundation 
http://armedservices.house.gov/openingstatementsandpressreleases/108thcongress/04-06-15brookes.pdf

?ブルッキングス研究所のオハンロン上級研究員の証言:Michael E. O'Hanlon, Senior Fellow: Foreign Policy Studies, The Sydney Stein Jr. Chair, Brookings Institution  
http://armedservices.house.gov/openingstatementsandpressreleases/108thcongress/04-16-15ohanlon.pdf

?米議会調査局(CRS)のミリタリー・フォースに関する報告書:"Military Forces: What is the Appropriate Size for the United States?", by Edward Bruner, Congressional Research Service, updated May 28, 2004  http://www.fas.org/man/crs/RS21754.pdf
 ○●
(B)ハドソン研究所の「横田基地の軍民共用化に関する調査報告書」。米軍と日本の航空自衛隊の共用が一番現実的で民間機と併用は段階的に進めるべきと提案している。
?報告書全文: "Dual Use and the Future of Yokota Air Base," Hudson Institute, June, 2004: (pdf, 56p) http://www.hudson.org/files/publications/Yokota-Final.pdf
?日本語の要約:http://www.hudson.org/files/publications/Yokota-Translation.pdf
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