国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/06/16

●慶祝 小誌総発行部数120万部突破! ●登録読者まもなく3300名
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
 平成16年(2004)6月16日(水曜日)
           通巻 第850号
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ロシアとの軋轢? 強調? キリギスとタジキスタンで何が?
 米軍駐留の脇でロシア軍の存在感が増す
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 キリギスタンという國がどこにあるか、正確に頭に描ける人は少ないのではないか。
 13年前まではソビエト連邦の一員で中央アジアイスラム圏とだけ説明があり、どのようなガイドブックを広げても同国の詳細は不明だった。

 ギリギスは親日的な牧畜国家、山岳地帯にあって周囲を山に囲まれ、牧歌的な人々が暮らすところとされた。

 イスラム過激派が跳梁跋扈し始めるや、まず中国が地政学的な防護壁代わりにキリギスを「使用」を始める。上海シックスに加盟を求め、イスラム原理主義テロリストを抑制しようというわけだ。上海シックスは正式には「上海経済協力機構」で中国、ロシアに加えキリギス、タジク、ウズベキスタン、カザフスタンが加盟。
 
 ここへ「旧宗主国」のロシアが絡んできた。
 CRDF(集団的緊急展開部隊)なるペーパー上の「防衛組織」を2001年5月に結成したが、参加国はカザフスタン、キリギスタンおよびタジキスタンとロシア。
  部隊は4500名からなり、タジク駐在のロシア201ライフル部隊とキリギスとカザフ軍が「軍事訓練」を敢行した(6月2−3日)。

 ロシアはキリギスの特殊部隊に武器を供与しており、他にも昨年は2200万ドルの軽火器、火砲、空輸部品などを供与したが、アカーエフ大統領自身はロシアより親欧米派である。
 キリギスにはアメリカ人、カナダ人の軍事訓練要員が首都のビシュケクに滞在している。

 
  △タジクの平穏?
 
 タジキスタンはアフガンと国境を接する要衝、資源に恵まれずロシアに三億ドルの債務を抱えている。

 「CIS平和維持部隊」と銘打たれた奇妙なロシア軍がタジクに駐屯して広大な基地を使用しているが、タジキスタンの賃貸料要求をプーチンは一貫して袖にしてきた。

 04年6月4日、保養地ソチでプーチンとタジクのイモマリ・ラーモノフ大統領との首脳会談が行われた。
 席上、ロシア軍のタジク駐屯は「CISの安全保障のため」であり、「土地使用料は恒久的に無料」という合意がなされた(「ユーラシア・ディリー・モニター」、6月7日号)

 CIS平和維持の取り決めは1999年が期限切れとされた。ところがロシア議会の批准を得られず、いわば無条約状況のまま存立している。
 ほかにタジキスタンは領内のヌレクにある宇宙追尾センターを認めており、賃貸料ばかりか電力も無料となっている。宗主国ロシアの横暴これに極まれり。
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(休刊予告)6月18日―21日および26日から7月6日まで小誌は休刊の予定。
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(読者の声)ロシアの漁民も汚いが、韓国の漁民の汚さもひどいものである。長年日本の沿岸近くまできて、日本の漁船の網に捕獲された魚を、網を根元から切り取って網ごと奪い取っていた。最近海上保安庁の警備が厳しくなって少し下火になってはいるようだ。
先日、日本の経済水域を侵した韓国漁船に海上保安庁の巡視艇が威嚇射撃をした。その威嚇弾が船長の頭に中った。逃げ帰ってきて業インのベッドに横たわるその船長の写真付きで日本の横暴さの例として韓国のマスコミに報道された。高価な網ごと魚を奪われ破産し、自殺に追いやられた日本人漁民たちも何人もいたであろう。数十年にわたり、多数の韓国漁民が何度も犯してきたこの残酷な行為が以下に韓国のマスコミに報道されてきたか、あるいはされてこなかった知りたいものである。こういったことをまともに取り上げるようにならないと、いつまでたっても韓国は、五流文化のうそつき民族から抜けられない。隣人として哀れみを感じる。
      (ST生、神奈川)
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